冬は日照時間が短く天気も崩れやすい北欧。人々の表情も夏と比べるとなんだか寂しげ。
そんな冬に人々を笑顔にし、賑わいをもたらすのがクリスマスマーケットです。
ノルウェー第2位の街ベルゲンでは街の中心部の広場 Festplassenを使って毎年11月後半からクリスマスマーケットが開催されます。
今回はそんなクリスマス前の観光スポットとしてもおすすめなベルゲンのクリスマスマーケットを紹介します。
1. ベルゲンの冬
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北欧ノルウェーの街ベルゲン。人口30万人弱の街で、ノルウェーの中では2番目の規模を誇る街。
とは行っても、欧州主要都市と比べるとこじんまりとしており、特に冬は崩れ気味の天気と日照時間の短さのためなんともどんよりとした雰囲気の日々が続きます。
そんなベルゲンでは11月中旬の週末「ベルゲン・ライトフェスティバル」という街のお祭りが行われ、その日にベルゲン中のクリスマスイルミネーションなどが一斉に点灯します。
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夏が終わりまさにこれから本格的な冬が来る、そんなタイミングで街に明かりが再び灯ります。
ベルゲンのクリスマスマーケットは例年「ビーパルケン Byparken」という街の中心部にある公園で開催。
毎日日中から夜まで営業しており、子供から大人までクリスマスギフトを買ったり、食べ歩きをしたりと観光客はもちろんのこと街の住人にとっても一大エンターテイメントになります。
2. クリスマスマーケット
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今回訪れたのは珍しく晴天の週末。そんなこともあっていつもよりも人出が多く大変な賑わいになっていました。
ベルゲンにこんな多くの人がいるのか、というほど。普段混雑とは無縁の街であってもクリスマスは人々にとって特別なものです。
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クリスマスマーケット内部では様々なお店が出ており、クリスマスギフトを買ったり、軽食を楽しんだり、あるいは子供達とアトラクションに乗ったりと様々な楽しみ方が。
ベルゲンのクリスマスマーケットの特徴は、仮設の屋内設備が多いこと。ほぼ毎日雨といってもいいほど降雨量が多いこの地でも、天気を気にせずマーケットを楽しめる工夫がされています。
3. クリスマスギフトを探しに
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寒さが厳しいノルウェー。クリスマスマーケット内のお店でも多くがニット製品などを販売しています。
セーターはもちろんニット帽や手袋など様々。自分のために買うのもよし、ギフトにも最適です。
ジャケット類なども充実。外の量販店で買うよりも若干割引が適応されているようでした。
店員さんは皆英語が流暢なので、観光客でノルウェー語が話せなくても問題なし。サイズや品質について色々と相談にも乗ってくれます。
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衣料品以外にもクリスマスオーナメントや、雑貨、絵画、おもちゃなど100近い非常に多くのお店が出店。
どれも温かみのあるクリスマス仕様で可愛らしいものが多く見ているだけでも十分楽しむことができます。
4. 休憩にはホットワイン
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もちろんクリスマスマーケットに来たら欠かすことができないのがグリューワイン(ノルウェー語: グロッグ Gløgg)と呼ばれるホットワイン。
クリスマスの時期になるとマーケットはもちろんカフェなんかでも提供されることがある定番のもので、赤ワインにシナモンやアーモンド、レーズンなどを入れて煮立たせた身の芯から温まるお酒です。
ちなみに今回いただいたのはコップ1杯110クローネ(約1500円)。ノルウェーの物価を侮ってはいけないことを思い出させます。
5. 食べ物やスイーツも定番
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ギフトになりそうなものはもちろんですが、夕食のおかずになりそうなものやその場で楽しめるスイーツ類も充実。
オリーブやシーフード、肉類、チーズ、フルーツなどまるで食品市場のような品揃えの露店も数多く出ています。
お店の店員さんはみなフレンドリー。興味ありげに眺めていると試食をさせてくれるお店も多くあります。
買っても買わなくてもありがとう「タック Takk」を忘れずに。
そのほかマーケットで食べ歩きできそうなワッフルやクレープ、日本の屋台にもありそうなりんご飴のお店など様々。
小腹をすかせた状態でいくとより楽しめるかもしれません。もちろんそのほかにもホットドッグなどの定番ファストフードも購入可能です。
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しまいには豚の丸焼き。これはなかなか子供には刺激強目ですが、まさに串刺しの豚丸ごとがぐるぐると回りながら焼かれています。
丸焼きは世界どこにいってもご馳走。
6. 子供に大人気アトラクション
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クリスマスマーケットの楽しみの1つがアトラクション。観覧車やメリーゴーランドなど特設の乗り物がいくつか設置されています。
日本人からすると非常に小さなアトラクションではあるものの、遊園地というものがそもそもないベルゲンなどの街の子供からするとこれほど刺激的な遊びはありません。
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いうまでもなく乗るのに大混雑で人だかりができていました。
特に観覧車はクリスマスマーケットに大きな光をもたらす欠かせない主役の一つ。日本の観覧車とは違い、窓や柵のないオープンなもので、回転スピードの早めでちょっとスリリングな体験ができます。
クリスマスマーケットを見下ろすことができるので、チャレンジしてみてください。
7. 最後に
今回はノルウェーのベルゲンで毎年開催されるクリスマスマーケットを紹介しました。
規模はさほど大きくありませんが、露店が密集しており定番のものからノルウェーらしいオリジナルのものまでたくさん。お土産探しにも最適です。
また室内設備が多く、レストランスペースやバースペースもあるので、長時間楽しめるような工夫もされています。
是非ベルゲンをクリスマスシーズンに観光する際はクリスマスマーケットに立ち寄ることを忘れないようにしてください!
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