私の留学先の街、スウェーデン南部の都市マルメ。デンマーク側のコペンハーゲンと国境を作る街ということで、コペンまではわずか30分で到着します。
週末を利用して、そんなコペンハーゲンからH.C. アンデルセンが生まれ育ったオーデンセの街へ観光に行って来ました。
この記事では、あえて「アンデルセンに焦点を当てない視点」でオーデンセの街並みやちょっと面白いものを紹介します。
こちらの記事でアンデルセンにまつわる全ての場所を紹介した記事を書いていますので、アンデルセンを求めている方はこちらの記事もお読みください。
1. オーデンセへ列車旅
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コペンハーゲン中央駅からオーデンセまでは約1時間半弱の鉄道移動。コペンハーゲンの券売機でオーデンセ行きの切符を買います。
278クローネ(3400円程度)、デンマークの鉄道は高すぎる。海を挟んだお隣の国、リトアニアなんか同じ距離鉄道乗っても2ユーロとかなのに。。。
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デンマークの物価への愚痴はさておき、列車に乗り込みます。IC(インターシティ)という特急列車へ。相変わらずデンマーク国鉄(DSB)の列車はブサイク。通称「ゴリラ顔」に乗り込みます。
デンマークの車窓を、、、といいたいところですが朝早かったこともあり爆睡。。。コペンハーゲンからオーデンセまでのアクセス方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。
2. オーデンセ中央駅で対面
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オーデンセ中央駅到着!!コペンハーゲンとは違ってかなり近代的な駅を出て目の前に飛び込んで来たのはこの奇抜な銅像。
これもまさか?と思いきややっぱりアンデルセン絡みでした。アンデルセンの童話、影 The Shadow, 即興詩人 The Improviser、 旅の道連れ The Travelling Companionの3つの作品を融合した作品、その名も「The Trinity」。
アートって難しい。。。
3. アンデルセンの足跡?
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オーデンセ中央駅を使うほとんどの人がわたるであろう駅目の前の交差点に建つビルにさっそくアンデルセン推しの幕。10ヶ国語で書かれているだけあって、ここを訪れる人の大半はアンデルセンを求めていることが容易に想像つきます。
ちょっと街を歩いていると、本当に足跡が。
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前情報によると、この足跡を辿るとアンデルセンの所縁のものにたどり着く、、、らしいので辿ると。
突然途絶える。
結構いい加減みたいなので、こいつをあてにするのはやめます。
4. オーデンセ観光名所巡り
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オーデンセ中央駅の目の前にある公園の中を進むと、白い建物が。かなり地味ですが、オーデンセ城らしいです。その昔は第2のコペンハーゲンと言われ、デンマーク王室の人がレジデンスとして使っていたんだとか。
今は市議会が使っているとのことで中には入れず。
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その横には聖ハンス教会。アンデルセンが洗礼を受けた教会です。中に入るとオルガン奏者の方が練習をしており、一人でパイプオルガンコンサート堪能しました。
オーデンセには立派な教会が複数あります。
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オーデンセ旧市街中心部にあるオーデンセ大聖堂、ここはアンデルセンが堅信礼を受けたという大聖堂です。内部は真っ白で、大聖堂の歴史や聖人に関する展示もあり、ちょっとした博物館のようにもなっています。
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大聖堂の裏にある公園はH.C. アンデルセン公園と名前がつけられており、アンデルセンの像と童話「折り紙の船」をモチーフにしたアートが。冬だったせいかちょっと水が汚かったのが残念。。。
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オーデンセ大聖堂の前には、オーデンセ市庁舎も建っています。ここの前の広場は、アンデルセンに栄誉市民の称号が授けられた際に大群衆が集まって祝福したという場所。
ただそれ以上に目を引いたのが、、、
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・・・
アートって難しい(2回目)。ちなみにこれはアンデルセン無関係。オーデンセの最も中心に最も目立つ形で、最もでかい銅像が。
子供には遊び道具として大人気、大人は、、、結構な割合で不評という議論のある銅像なんだとか。自分の街にこれができるとしたら絶対反対。
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オーデンセの街には他にも教会が多く建っています。オーデンセ市庁舎の裏側でやたらと尖塔の存在感があった聖アルバン教会へ。こちらは比較的内装も落ち着いてこじんまりした北欧っぽさのある教会でした。
5. 緑のある街
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オーデンセの市内にはいくつかの大きな公園があり、1年を通してちょっとした自然を楽しむことができます。
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今回は真冬に訪れたのもかかわらず公園内には緑があふれ、小川には白鳥や鴨がたくさん。市街地は石畳が敷かれていますが、こういう緑のある公園にすぐアクセスできるのはいいですね。
ちなみに公園内にちょいちょいあるアート作品も、結構アンデルセンに由縁しているものが多々あります。
6. オーデンセの街並み
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オーデンセの街並みはコペンハーゲンとはまた少し違っています。オーデンセ市庁舎があるような中心部では、昔ながらの比較的大きなビルディングが立ち並び、そんな中近代的な建物もちらほら見られます。
中心部はどこも歩行者天国のようになっており、両脇にはずらっとお店やレストランが。観光客や地元の人でとても賑わっていました。
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一方、少し街の外れに行くと今度は、北欧の昔ながらのこじんまりとした建物が並びます。石畳もなんとなく表面がラフで、いかにも歴史のある街という空気感になってきました。
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カラフルでいかにも北欧らしいかわいらしい街並み。
そして、こういうThe 北欧オーラを出している建物は例外なく、歪んでます。
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よく見なくてもわかるこの明らかな歪み。すべて石造りの家なので、だんだん沈んで来たというよりは最初から歪んでいるというのが正解なのかもしれません。しかも築500年なんていうものも結構あるんだとか。
地震のない国だからこその建築技術(?)なのでしょう。日本では多分10年も持たない気がします。
7. 彫像だらけのオーデンセ
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オーデンセの街にはその敷地面積だけ考えるとやりすぎ!と思うくらいいたるところに彫像が建てられています。
アンデルセンの童話をモチーフにしたものばかりが観光サイトや本で取り上げられますが、そうでないものもたくさん。そんな彫像を探しながら街をぶらぶらなんていうのも面白いです。
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なんとなくですが、動物系が多かったような気もします。亀、蛙、羊、豚、牛、一通りの銅像がいたような気が。
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結構、え??みたいなかなり芸術センスのある人にしかわからなさそうな作品も多いのですが、いずれもオーデンセに所縁のあるアーティストによる作品なんだとか。
芸術家を多く生み出す街と言うだけあって、市をあげてローカルのアーティストをサポートしているのはいい試みです。
8. 最後に
筆者がオーデンセ滞在中に撮影した写真の一部をギャラリーで紹介しています。街並みに興味がある方は合わせて参考にしてください。
オーデンセの街をいうと、アンデルセンづくしの紹介をしている記事を多く見かけるので、今回はあえてアンデルセンにあまり触れずに美しいオーデンセの街並みを紹介しました。
とはいっても、やはりアンデルセンを完全に除くことは不可能で、オーデンセという街にアンデルセンがいかに深く影響を与えているかがよくわかります。
デンマーク旅行の際には、コペンハーゲンから1時間半と距離も近いので是非オーデンセにも足を運んで見て下さい!
ホテル詳細: コムウェル H.C.アンデルセン オーデンセ
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世界的にホテルチェーンを展開しているコムウェルグループのホテル。アンデルセンの名前を冠していることからも分かる通り、ホテルの周辺や内部にアンデルセンに由縁するものがたくさん。
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ホテルのクオリティも非常に高く、駅から徒歩5分程度で、旧市街の可愛らしいカラフルな建物が立ち並ぶ非常に雰囲気のいい場所にあるので観光するにも最適です。
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