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国境渋滞も無縁!ドブロブニク〜スプリット間はフェリー利用がおすすめ

ドブロブニクフェリー
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クロアチアで有数のリゾート地であり、世界的に有名な映画 Game of Thronesや魔女の宅急便の舞台になったことで知られているドブロブニク Dubrovnik。

ドブロブニクを訪れる旅行者の多くがスプリットなどクロアチアのアドリア海沿岸の街からバスで入域しますが、その際必ず問題になることがあります。

それはドブロブニクはクロアチアの飛び地になっているため、陸路で訪れる場合にはボスニア・ヘルツェゴビナの国境を一度超えてからクロアチアに再入国する必要があるということ。

入出国を繰り返さないとならず、さらにその際の国境渋滞で慢性的にバスの遅延が発生しているのです。

一方、旅行者にはあまり知られていませんがドブロブニクとスプリット等を結ぶフェリーがあり、こちらは国境通過や渋滞がないため常に定時発着。しかもバスとほとんど値段が変わらなかったりします。

今回はそんなフェリーを使ったドブロブニクとスプリットの移動方法を紹介します。

1. フェリー利用がおすすめな理由

私たちがドブロブニクとスプリットの両都市を訪れたのはサマーホリデーの真っ只中。行くところ行くところで日本人を見かけましたが、一方でフェリーを利用した際は船内に日本人は一人もいないという結果に。

また、非常にどの街も混雑しているにも関わらず船内は空席も比較的見られるような状態でした。

実際のところ、スプリットとドブロブニクの移動はバスが一般的。この区間を運行するバス会社は多く、ほとんどの旅行者がバスを利用しています。

しかしそこであえてフェリーを使った移動方法をお勧めするのにはたくさんの理由があります。

1-1. 国境通過なし

まず一番大きなフェリーのメリットに、国境の通過がないということ。

ドブロブニクはクロアチアの飛び地ということで、その他の街から陸路で行く場合には、ボスニア・ヘルツェゴビナに入国し再度クロアチアに入るという必要があります。

言い換えれば入国・出国審査を2回ずつ受けることになり、その都度バスは長時間停車したり交通渋滞があったりするため待ち時間が長くなります。

一方でフェリーを利用する場合にはアドリア海のクロアチア領海を航行し、他国の国境審査を途中で受けるということはありません。

特にサマーホリデーなど多くの人がこの区間を移動する際には、この国境があるかないかというのは大きな違いになります。

1-2. 料金の差

この区間をバスで移動した場合、運行会社によって若干のばらつきはありますが一人当たり20ユーロ程度。

一方フェリーの運賃は25〜30ユーロ程度と大きな差はありません。

1-3. 定刻運行・所要時間の差

ドブロブニク〜スプリット間のバスの所要時間は4時間10分、フェリーの所要時間は4時間15〜25分で設定されています。

一見大きな差がないように思えますが、実はこのバスの所要時間に大きな落とし穴があります。

バスの所要時間は一切渋滞がなく、国境での待ち時間も無いと仮定した時のもの。実際のところはそんなにうまく行くことはまずなく、観光客が多く訪れる6〜8月は平均で6時間半ほどかかっていると言われています。

実際、ドブロブニクの街中もひどく渋滞することがあったり、国境を通過するだけでも1時間以上かかったり、そもそもバスが定刻に来ないなどタイムロスが大きく、この4時間10分で到着するというバススケジュールは全く当てにすることができません。

一方フェリーは交通渋滞もなければ国境もないため、ほとんど例外なく定刻発の定刻着。時刻表にある所要時間4時間15分で運行しています。

この定刻での運行というのは、現地でのスケジュールを立てる上でも非常に便利です。

1-4. スペース

ドブロブニク〜スプリット間を運行するフェリーは中型客船。船内は広々としており、また座席もゆったりとしているため居住性が高く快適です。

また化粧室の利用に制限もなく、乗船中は船内の売店で飲み物やスナック類を購入することも可能です。

1-5. 景色

アドリア海をいくフェリーということで、定期運行便ではあるものの観光クルーズをしているのと同じような絶景を楽しむことができます。

特に、夕方から夜にかけてのフェリーを利用する際には、アドリア海に沈む夕陽を楽しむことができます。

2. 時刻表・運賃

フェリーの唯一のデメリットとも言えるのですが、1日の本数が限られており、このスケジュールに合わせられるかがフェリーを使うかバスを使うかの分かれ道になります。

スプリット発、ドブロブニク発ともにオフシーズンは1日に1本、春から秋にかけては1日に2−3本の運行となっています。

スプリト発は1日1本の場合は朝7時台、1日2本以上ある場合には7時台と16時台の出発。ドブロブニク発は1日1本の場合は16時台、1日2本以上ある場合には7時台と16時台の出発となっています。

タイムスケジュールは季節と曜日によって変わるので、詳細はこちらを参照してください。

運賃は定額ですので、予約時期による変動はありません。為替にもよりますが25〜30ユーロ程度です。

3. 予約方法

フェリーが完全に満席になるということは、サマーシーズンの週末でもない限り滅多には起こりませんが、1日の本数が限られているため、フェリーでの移動を考えている方は前日までに現地フェリーターミナルや現地の代理店、もしくはオンラインでの予約を済ませることをお勧めします。

運行会社から直接オンラインで予約する場合には運行会社であるKriloの公式HPから可能です。

乗船券は印刷しないといけないことになっていますが、ドブロブニク、スプリットともにフェリーターミナルの周辺には、Wi-Fiが使えメールで届いたチケットを印刷することができるような観光案内所やインターネットカフェがあるので心配いりません。

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4. 乗船フェリー紹介

ドブロブニク〜スプリット間を結ぶフェリーは旅客専用の中型客船。

デッキはなく、基本的には船内で着席することになります。

座席は進行方向を向いた3列シートが基本。前後間隔はそこそこ広く、またリクライニングも可能です。

船内にはアルコール類を含む飲み物やスナックを販売しているカフェバーも備わっています(現金のみ)。

5. 最後に

いかがでしたか?

今回はドブロブニク〜スプリット間を結ぶフェリーの紹介をしました。

両フェリーターミナルとも観光の中心部となるエリアに比較的近く、またバスターミナルのすぐ隣に位置しているため、アクセスも心配なし。

非常にお手頃な価格でアドリア海のクルーズを楽しみながら、混雑無縁の中両区間を移動できるということでこれを利用しない手はありません。

日本人観光客にはまだあまり知られていないようで、まだまだ利用する人は少ないですがバスでの移動よりもずっと安心して使えるので、是非アドリア海周遊旅行の際にはこのフェリーでの移動を試してみてください!

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ノルウェー、スウェーデン、イギリスに留学・長期滞在。都合がつく限りヨーロッパ各地を渡り歩き、決して観光ガイドだけではわからない現地の情報を収集。そんな情報を元に、ヨーロッパの生の観光情報と留学に必要なIELTS対策を紹介中。