ダブリン大学トリニティカレッジはアイルランド最古で、大学ランクヨーロッパ第3位の超名門総合大学です。その創設者はエリザベス1世、創立は1592年に遡ります。
実はそんなトリニティカレッジ、夏季休暇中は学生寮を一般向けに宿泊施設として提供しており、誰でも予約することができます。
今回はそんなダブリン大学トリニティカレッジ学生寮の一番安いシングルルームに宿泊してみたのでご紹介します。
トリニティカレッジとは
ダブリン大学トリニティ・カレッジ(英語:Trinity College, University of Dublin)は、アイルランド共和国の首都ダブリンにあるアイルランド最古の大学(古代の大学)である。400年以上の歴史と伝統があり、創立は1592年、創設者はイングランド女王エリザベス1世である。
正式名称は、「ダブリンにおけるエリザベス女王の神聖にして分割されざる三位一体大学(The College of the Holy and Undivided Trinity of Queen Elizabeth near Dublin)」と非常に長いのですが、一般的にはTrinity Collegeと略されているようです。
英語圏最古の7大学のうちの1つで、世界的に見ても超名門校の1つです。
ダブリン市内中心部にありながら、19万平方メートルという広大で美しいキャンパスの敷地。
その中に博物館や美術館、そして1200年前に書かれ世界一美しい本と言われるケルズの書を始めとする膨大な歴史的な書物を保管するトリニティカレッジ図書館があり、それを求めて世界中の観光客が集まるアイルランドの一大観光地でもあります。
トリニティカレッジの全容についてはこちらの記事を御覧ください。
キャンパスアコモデーション
通常は学生寮ですので、在学中の学生でしか泊まることができませんが、夏季休暇中のみ一般向けに客室が提供されています。
トリニティカレッジ内の学生寮には色々な部屋タイプが用意されており、シャワー・トイレ共用の一人用シングルルーム(1アパート4ルームor1アパート2ルーム)から2ベッド、3ベッド、バスルーム完備シングル、バスルーム完備ツインルームまで用途に合わせて選択できます。
今回私は一番価格の安いシングルルーム、共用バスルームの部屋を予約しました(50ユーロ/泊)。
(Hotels.com)Trinity College宿泊詳細はこちら
1. チェックイン
トリニティカレッジのメインゲートを入ると開けた広場に出ますが、その左側に宿泊受付所があります。12時まで営業しているようですが、その後でも警備室でチェックインができると言っていました。
スタッフは全員休暇中の学生(と思われる)ですが、チェックインの手続きや設備の使用、構内の案内などとても親切にしてくれました。
2. 学生寮までの道
予約した部屋の種類によって、宿泊する建物が異なるようです。今回は66号棟2階03号室をあてがわれました。
私の部屋のある66号棟という建物はキャンパス内の対角線にあったため、構内を5分〜7分程度歩く必要があるとのこと、部屋の場所が書かれたカードと地図を頼りに目的地を探します。
観光客で賑わうメイン広場を抜け
いかにも歴史のありそうな建物の横を抜け、
綺麗に整備されたグラウンドで寝転びたい誘惑と戦いながら、
なんとか到達しました。私の部屋のある66号棟はこの左手の建物内にありました。
ちなみにトリニティカレッジにはいくつものゲートがあり、一度チェックインしてしまえば、周辺道路からそのままこの学生寮に入れるゲート(要カードキー)もあります。
また目の前にはバスや電車(DART)の駅もあるため、交通の便も非常に良好です。もちろん市内中心部までも徒歩圏内なのは言うまでもありません。
3. 寮の建物
寮の中に入っていきます。ここら辺はセキュリティがしっかりしており、ルームキーを使わないと建物に入れないようになっています。また寮の入り口には警備室もあり宿泊者以外は入れないようになっているので安心です。
エレベータもあるのでスーツケースなどがあっても問題はありません。
2階に上ってくると01−04の文字が(私の部屋は03号室)。ついに到着しました。ここでもカードキーが必要になります。
中に入るとさらにさらに4部屋とバスルームやキッチンなどへの扉が。
ちなみに私の部屋は1アパート内に4ルームというタイプで、4人でキッチンとバスルーム(2つ)をシェアするというものを選択していました。
4. 客室内
今回宿泊したのがシングルの一番安い部屋なだけあって狭いには狭いのですが、デスクとベッド、クローゼットに鏡付きの洗面台など最低限必要なものは揃っています。
そして部屋もホテルと同様大変綺麗に整えられていました。
客室清掃なども全て夏休み中の学生がバイトがてらやっているようで、話しかけるととてもフレンドリーに接してきてくれます。
ホテルと同様毎日(週末除く)のベッドメイキングまでしてくれるようです。
5. アメニティ
アメニティは最低限タオルとシャンプー・石鹸、シャワージェルのみです。タオルは毎日交換してくれるようです。
ヘアドライアーが客室にないので、必要な方は持参するか近くのスーパーで格安のものを用意したほうがいいかもしれません。
また歯ブラシなどは基本ヨーロッパのホテルでは一流ホテルを除き備わっていませんので、これも事前準備が必要です。
6. 共用キッチン
共用キッチンで、置いてあるバターやジャムなどは自由に使っていいみたいです。フライパンや鍋なども一応完備されています。
ただ1週間滞在しましたが、実際に夜キッチンで料理しているのは一度も見ませんでした。
こちらに滞在している皆さんは基本テイクアウトか外食で、キッチンの使用は朝コーヒーを入れる、トーストを作るくらいなのかもしれません。
ちなみに冷蔵庫もあり自由に使えるので、自分のものだとわかるように袋にでもいれておいておけば問題ありません。
7. 共用シャワー・トイレ
こちらは最低限のトイレとシャワーという感じ、まさに学生寮らしさが出ています。ですが、しっかり清掃は行き届いているので毎日とても綺麗で衛生面は安心です。
また4人でシャワールーム2つをシェアしますが、私の滞在中に関しては、他の人とバッティングして使いたい時に使えないなんてこともありませんでした。
最後に
学生寮というと喧騒なイメージだったのですが180度ひっくり返されました。滞在するのに必要なものは揃っていますし、立地も市内中心部で、観光にも最適です。
またスーパーやテイクアウトのできるお店やレストランも周囲にたくさんあり大変便利ですし、もちろん格安の学食や学内バーなども利用できます。
学生寮とはいえ夏季休暇中ということもあってか、とても静かで快適だったというのもGood Pointです。
質的にも値段的にもホステル以上ホテル未満という感じですが、この値段でシングルルームに泊まれるというのはダブリンでは破格ですし、何より名門大学の学生寮に泊まれるというのはいい思い出になります。
夏場にちょっとバジェット旅行を計画されている方にはおすすめです!
名称:Trinity College Campus Accomodation
住所:West Chapel, House 10, ダブリン, 0002, アイルランド
ホテルランク:2つ星
営業期間:夏季のみ
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