海外旅行に行く際の重要検討事項1つに、持っていくクレジットカードがあります。
今の時代、クレジットカードを1枚も持っていないという人はほとんどいないはず。逆にヨーロッパなどではキャッシュレス化が進んでおりカード決済が当たり前なため、クレジットカードがないと相当不便な思いをしてしまいます。
今回は決済やポイント還元率ということはさておいて、保険に注目して海外に行く際に財布の中に入れておくだけでいい安心のクレジットカードをご紹介します。
1. 海外に持って行くクレジットカードの3条件
海外旅行前に用意すべきクレジットカードの条件は3つあります。
1. ICチップ搭載
これはヨーロッパでカード利用をする上で必須の項目。
国内で発行されているカード(百貨店系等)でみられるICチップ未搭載カードだと、ヨーロッパでは決済用にほとんどの場合使えないので注意してください。
多くの場合端末に自らカードを挿入して暗証番号を入力しますが、ICチップが未搭載の場合この手続きを踏むことができません。またサイン決済に対応していない小売店が大多数となっています。
またスキミングや盗難等のリスクを考えてもICチップ付きのものを持って行きましょう。
2. 国際ブランドはVISA / マスタカード
日本人観光客の多いハワイやグアム、日系旅行会社や日本人の多く利用する施設などではJCBが使えるところもありますが、基本的には国外ではVISAかマスターカードしか使えない事があると思っていた方が安心です。
またアメリカン・エキスプレスカードやダイナースカードは、その決済手数料の高さから加盟店が敬遠して未加入だったり、決済を嫌がられる事があるので注意してください。
3. 海外旅行保険
ほぼ全てのクレジットカードに旅行保険のサービスもついています。
ですが、今一度確認してください。皆さんの持っているカードは利用付帯ですか?自動付帯ですか?利用付帯の場合はどのような条件になっていますか?
利用付帯とは
簡単に言うと旅行代金をクレジットカードで払った場合にのみ、そのカードの保険が使えるという事。大部分のクレジットカードがこの利用付帯保険となっています。
旅行代金の定義はカード会社によって様々。航空券を購入した場合や団体型ツアー代金を支払った場合のみ、といった厳し目の条件のものから、日本出発前の空港までの電車代を払うだけでOKというカードまで多岐に渡ります。
自動付帯とは
自動付帯のついたクレジットカードをただ財布に入れておくだけで、保険が使えるという事。
旅行代金の支払いでカードを使ったかという事は関係ありません。あくまでカードを持っているという事が保険加入の条件になります。
現状自動付帯型のクレジットカードは無くなってきていいます。
2. カード付帯海外保険の具備条件
海外旅行をする前に、空港などで保険の申し込みをしたりしている人はいませんか?
もうその面倒な事は止めましょう。しかも結構いい値段しますしね。クレジットカードに付帯している保険で最大限賄うための最善の1枚を探しましょう。
お得な年会費
あくまでお守りとして財布に入れておくものです。現地で決済する時に使うカードはいつも愛用しているカードを使えばいいので、還元率等は特に考えません。
そうなると年会費=海外旅行保険代という事になるので、多額の保険金を掛けたい場合は別として、普通は安い方がいいですよね。
海外の病院での一時支払い免除
これは重要です。多くのクレジットカードの保険では、旅行中にかかった医療費を日本に帰国後に申請し、保険会社から後日費用をまかなってもらうという制度になっています。
ですので海外では一時的ではありますが窓口で医療費の支払いをしなければなりません。
これがかなりのツワモノなのです。日本では医療費の患者負担があまりに安いというので逆に問題になるくらいですが、海外ともなるとそうはいきません。
スウェーデン
駅の回転扉で押されて転倒しました。大腿骨転子部骨折と診断され11日間入院・手術。その後看護師による付き添いのもと日本へ医療搬送。 かかった費用の総額 4,102,972円
まさかの怪我でも、いきなりこのような高額を請求されたら普通は払えませんよね。
海外で盲腸になって手術を受けると、、、(AIU 2008調べ)高すぎます。

救急車を呼ぶと、、、アメリカで救急車呼ぶくらいならヒッチハイクします。

海外は日本と比較して医療費がずば抜けて高いです。もちろんこんな大袈裟でなくてもちょっと熱を出して薬をもらったり、食中毒になって診てもらうなんていう軽度な通院でさえ、やはり日本と比べたら高いです。
ですが、一部のカードに付帯している保険サービスでは、保険会社が医療費を肩代わりしてくれるというのがあります。ですので現地負担をしないで済む保険付帯のクレジットカードというのをつけていきたいところです。
3. 海外保険用カード完全版=エポスカード
ではここで一度簡単にまとめます。海外旅行の際に持っていくクレジットカードの条件。
- ICチップ搭載
- VISA or マスターカード
- 充実した海外保険搭載
- 年会費が安い
- 現地での医療費負担金なし
こんな都合のいいカードあるのかよ!って突っ込みたくなるのですが、たったの1つだけあるのを見つけました。
それがエポスカードです。細かいポイント制度や優待等は公式HPをみてください。あくまでもここでは保険に注目します。
条件の低い利用付帯海外保険
エポスカードの海外旅行保険の利用条件は、日本で発行されているカードの中でも最低限に低く設定されています。
その条件は、旅行に関する支払いを何かしら一つでもカードで支払っていれば対象になるというもの。例えば、自宅から空港へ向かう際のタクシー代、空港リムジンバス代をエポスカードで支払うだけで海外旅行保険付帯の条件を満たします。
また空港へ向かう際の鉄道代のためにSuicaやPASMOにカードでチャージするだけでもいい、というハードルの低さ。
もちろん旅行先での公共施設や飲食代などにカードを使用するだけでも条件を満たします。
1円でもいいから旅行に関係する支払いに使用するだけで海外旅行保険が適応されるカードは類を見ません。
ゴールドカード並みの充実保険
・医師、医療施設の紹介、案内
・医療費キャッシュレスサービス
・患者の医療施設への移送
・患者の本国への送還
これらが類を見ないほど低い利用付帯条件でついてくるんです。そして注目なのが、医療費キャッシュレスサービス。つまり、現地の医療機関で医療費の支払いをしなくても済むというサービスです。これは旅行者にとっては本当に心強いです。
これらの保険がどれだけ心強いのか、あの海外に強い高級クレジットカードで有名なアメリカン・エキスプレスのグリーンカードと比較してみます。
まずはエポスカードです。

次にアメリカン・エキスプレスカード。

アメックスより断然充実しています。しかもアメックスの保険は利用付帯です。保険内容はアメックスのグリーンカードよりもずっと上ということがわかりました。
年会費無料
そんな充実保険のエポスカード、なんと完全に無料です。つまり持っていることのデメリットは何もありません。
1万円以上払ってステータスがどうのことのと未だに言われるアメックスよりも無料のエポスの方がずっと実用的です。
傷害・疾病治療は利用付帯か、もしくは10〜30万というものが多いなか、年会費無料で200万円以上の利用条件の非常に低い充実した海外旅行保険がついているのは本当に凄いとしか言いようがありません。
4. まとめ
海外に持っていくクレジットカードで必要な全ての条件を満たし、年会費も完全無料で、かつ充実の海外旅行保険が付帯しているクレジットカード。
私自身、この記事を書くにあたって色々探しましたが、エポスカードしかありませんでした。お守りとしては十分すぎます。
そしてクレジットカードの保険って合算出来ることご存知でしたか?
例えばAカードで旅行代金の支払いをして、さらにエポスカードを持っていると、Aカードの保険上限+エポスカードの保険上限が最大の保険金受け取り額となります。
ですので、万が一海外で高額医療が必要になってしまうようなこと(旅行の場合は主に怪我?)があっても、十分にカバーされる範囲に収まるのではないかと思います。
もちろんいうまでもなく私の財布にもエポスカード入ってますよ!
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