アイスホテルはスウェーデンで最も人気な観光名所の一つ。アクセスが簡単と言える場所ではないにも関わらず通年を通して5−6万人が訪れています。
北極圏の都市キルナから20kmにあるためキルナを訪れている観光客の日帰り旅行先になっているだけではなく宿泊も可能。
そのイメージからは想像がつきませんが、実は予約がほとんど取れない超人気宿泊施設になっています。
今回はそんなアイスホテルについて、アクセス方法、宿泊の案内、そして実際の客室の様子や設備について紹介していきます。
1. アイスホテルへの行き方
アイスホテルはキルナ Kirunaから約20km離れたユッカスヤルヴィ Jukkasjärviというエリアにあります。
キルナとアイスホテルの間は501番の路線バスが結んでおり、ツアーに参加する場合などを除いてこのバスを利用してアクセスすることになります。
バスは1日に平日は日中1時間〜2時間に1本(6−8本/日)、週末は1日に2−3本程度(季節変動あり)運行され、所要時間はキルナバスステーションから約30分〜40分。
アイスホテルに行く場合には事前にバスステーションに掲載された最新の時刻表を確認することをお勧めします。
名称: Jukkasjärvi Icehotel
住所: Marknadsvägen 63, 981 91 Jukkasjärvi, SWEDEN
TEL: +46 (0) 980 668 00
E-mail: info@icehotel.com
2. アイスホテル営業案内
アイスホテルは日中は観光客向けに、夕方以降は宿泊向けの施設として営業しています。
観光利用
アイスホテルは冬季限定と一般的に思われていますが、実は通年営業。ソーラーパワーによる発電を利用して、夏でも室温を-5度に保つことで氷の部屋をそのまま維持しています。
ただし11月〜3月頃が公開されている客室数が最も増える時期になっています。
また、アイスホテルでは様々なアクティビティも用意されており、犬ぞりツアーやオーロラツアー、スノーモービル体験や氷の彫刻体験など、宿泊客はもちろん日帰り客も1日を通して堪能することができます。
観光客向けの客室公開は毎日午前10時から午後6時までとなっています。
宿泊利用
アイスホテルの客室は2種類にわけられ、メインビルディング内にある通常の客室「ウォームルーム」と、氷の彫刻で作られた「コールドルーム」があり、そのベッド数は何と300。客室数は季節により変動はしますが約60前後となっています。
コールドルームは日中は観光施設として、夕方以降は宿泊施設として使用されているため、宿泊時にはチェックインやチェックアウトの時間が通常とは異なり、チェックインは夕方6時以降、チェックアウトは朝の8時となっています。
そのためコールドルームに宿泊の場合には、チェックアウト前朝7時半からあたたかい飲み物が提供され、チェックアウト後に朝食という流れになります。
ウォームルームに宿泊の場合は通常のホテルと同様、チェックインは午後3時から、チェックアウトは午後11時となっています。
3. 内部紹介
それではお待ちかね、内部のアイスホテルコールドルームの客室を一部ですが紹介していきます。
デザインは毎年変わるので必ずしも同じ部屋があるとは限りませんが、毎年同じ規模の様々なアーティスティックな部屋が用意されています。
アイスホテル客室
アイスホテルのコールドルームは毎年約40人の氷の彫刻家やデザイナーによって製作されるため、各部屋それぞれ特徴があり同じものは1つとしてありません。
とくにART SUITEと名前がついている部屋には、専属のデザイナーが自らのコンセプトによって作った独特な彫刻や雪像があり、まさに氷の美術館という感じ。
これらのスイートルームには、作品としての部屋名と作者名が部屋の入り口に掲載されています。
どの部屋もとにかく幻想的。
氷の透明度をいかしたライティングも行われており、氷と光の演出はまさにプロの仕事。
そして一つ一つのアートが大胆ながらも繊細なデザインをもち、製作に長い時間がかけられていることを感じさせます。
こんな部屋を夜間に独り占めできると考えるとわくわくしてきませんか?
ちなみに冬季は天気が良ければ外ではオーロラショーも楽しむことができ、北極圏ならではの体験をすることができます。
ちなみにアイスホテルと聞くと内部も非常に寒いというイメージがありますが、実際にはソーラーパワーを使った空調コントロールにより室温はマイナス5度程度に安定しています。
キルナの冬は-40度近くまで下がることがあるので、アイスホテルの客室はかなり暖かく感じるというのが実際のところ。
もちろん暖かいトナカイの毛皮が敷かれたベッドのおかげで寝ていて凍えるなんてことは全くないので心配いりません。
いうまでもなくベッドはクッションのしっかり効いた普通のベッドになっているため寝心地も問題なし。
ちなみにアイスホテルのこれらの部屋はあくまでも宿泊をするための部屋として作られているため、通常のホテルについているようなコンセントやWi-Fi設備も完備されています。
ただしトイレやシャワーは共用。また宿泊客はアイスホテルのメインビルディングである屋内施設も使用可能です。
アイスバー
アイスバーが一般の日帰り観光客用に営業するのは正午から1時間のみ。
せっかくの機会ですので、是非この時間にアイスバーでオリジナルカクテルを注文してみてください。
もちろんグラスも氷。キラキラとするグラスの中に注がれたカラフルなカクテルは写真映えすること間違いありません。
営業時間が短いこともあって、比較的混み合いますがアイスバーの中にはバーカウンターの他にトナカイの毛皮が敷かれた座席もありまさにここでしかできない体験をすることができるはず。
アイスチャーチ
アイスホテルのもう一つの目玉が氷で作られたチャペル。
定員30名程の小さなチャペルではあるものの、一面氷できらきらとした幻想的な空間になっています。
そして驚くことに、このアイスチャーチで結婚式を挙げるカップルが年間100組以上。
とてもユニークながらロマンティックな式を挙げられるということで世界中から希望があるそうです。
4. 最後に
スウェーデン北部、ユッカスヤルヴィにあるアイスホテルを紹介しました。
コールドルームの部屋数が非常に多く、また一部屋一部屋の芸術性が非常に高いためにじっくりと細部まで見てしまい、かなり長い時間楽しむことができました。
本音を言うとまさかこんなところに泊まる人がいるなんて、と訪れる前は考えていましたが、実際に内部を見学してみると設備がしっかり整っており、その幻想的な部屋の作りにいつか泊まってみたいと強く惹きつけられました。
実は宿泊利用の人気も非常に高く、スイートルームは値段もそれなりにするものの予約がなかなか取れないことで有名。
是非興味と予算がある方はアイスホテルに一泊、一生の思い出にしてみるのもいいかもしれません。
海外旅行をする人が必ず持つべきクレジットカードの決定版は?
国際ブランド、付帯保険、旅行中の特典、カードを選ぶポイントは様々。
海外40ヵ国以上を訪れた旅のプロがヨーロッパ向けクレカの選び方とおすすめを伝授している人気記事をチェック!