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【ベルゲン】ノルウェーの世界遺産ブリッゲン地区の見どころ

ブリッゲン
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ノルウェー第2の街ベルゲン。そんなベルゲン中心地に世界遺産に指定されているブリッゲンという場所があります。

ブリッゲン地区はかつてハンザ同盟貿易で栄えたベルゲンの姿を今にのこす歴史地区で、木造倉庫がひしめき合って建ち並ぶ独特な雰囲気を持つ場所。

今回はそんなブリッゲン Bryggen地区をくまなく散策してきたので、外観や内部の様子などを美しい写真とともに紹介します。

1. ブリッゲンとは

ベルゲン市は11世紀につくられ、その後ベルゲンはかつてノルウェーの首都が置かれていたこともある重要都し。特にハンザ同盟時代の1360年にはハンザ同盟貿易の拠点がベルゲンに置かれ、その後は対外貿易を通じて発展した貿易港でもありました。

その際にドイツ人商人が居住していた地区にあったのがブリッゲン。もともとは輸出入品を一時的に保管するために建てられた木造倉庫群のことをいいます。

様々な手法を用いて、修復保存が試みられ、1979年にユネスコ世界文化遺産に登録。ベルゲンを北欧随一の観光名所に押し上げました。。

ブリッゲンの場所

住所: Bryggen, 5003 Bergen, Norway

2. 世界遺産の凸凹建物

ブリッゲン

さっそくブリッゲンエリアを歩いてみました。ベルゲンの港に面してずらっと一列に並ぶ巨大な木造倉庫群。

一部工事中(修繕中)のところがありますが、茶色のオーソドックスな建物から黄色や白、緑など色とりどりの建物が並んでいます。

ベルゲン観光

ブリッゲンエリアはさすが観光名所というだけあって、表に面した1階部分にはほとんどがお土産ショップ。

ノルウェーの定番お土産から手編みのセーター、アクセサリー、トナカイグッズなどなどオリジナリティのあるお店がずらり。多くの観光客で賑わっていました。

ベルゲン観光

ブリッゲンエリアの一端には、ハンザ同盟時代のあとに作られた石造りの建物も。

外観は木造倉庫にそっくりに作られており、うまく溶け込んでいました。

特に晴れるとカラフルな建物の色が映えます。

真ん中の2軒は修復工事中の様子。

ノルウェー観光

もちろん世界遺産登録を記念した記念碑も。これに登録されたことで知名度が向上し、世界中から多くの観光客が訪れるようになったんだとか。

結果として市が潤い、さらに修復の予算が国や国際機関からも出るようになったそうです。

この建物、本当に維持が大変なんだろうと思います。何故ならば、、、

この角度から見るとわかりやすいんですが、建っているだけでも奇跡だと思いませんか?とにかく歪んでいるんです。

日本だったら震度3で倒壊するんではないか、、、と思うくらい。

木造だから歪んでるんだろうなって簡単に片付けることもできますが、そう考えると日本の伝統建築ってすごいですよね。10世紀に建てられた京都の五重の塔、醍醐寺なんかと比べると、日本の建築技術の高さが光ります。

ただこの歪みこそが修繕を困難にする要因になっています。

3. 内部は迷路状態

さてこの倉庫群。ただ建物が建っているというわけではなく、内部もしっかりと機能しています。

お土産屋だけではなく、会社のオフィスやアトリエ、旅行会社、その他クラフトショップなどなど。なので、ブリッゲンにきたら是非倉庫の奥にも入ってみましょう。

倉庫と倉庫の間にある通路から奥に入ることができます。

木造でギシギシときしむ床。それぞれの倉庫は渡り廊下や階段で繋げられていることがわかります。

床、壁、階段、屋根全てが歪んでいるため、だんだんとどこが水平なのかわからなくなってきます。水平だと思ってもカメラの画面を見るとインジケーターが右に傾いていたり、、、

非常に狭いスペースに倉庫が密集していることもあって、狭い通路と階段だらけ。そのため、大きな荷物を運ぶ時用に荷釣り用滑車もありました。

ブリッゲンの中にはその他アートギャラリーや小さな博物館もあったりと、ぶらぶらしてるだけでも楽しいエリア。ちょっとした迷路のようなブリッゲン内部ですが、上の階に上がることもできます。

足を踏み出すごとになるきしみ音。こりゃひっそりと忍び込むなんていうのは無理そう。

2階にいくとそこはまた長い通路が続きます。

天井につけられた小さな裸電球以外文明的なものがほとんどないのも、ここがハンザ同盟の貿易拠点となっていた当時の雰囲気をそのまま残していて趣があります。

少し身を乗り出すとすぐそこは外。もちろん窓なんかないので吹きさらしです。

しかも床が傾いていて、柵も実は外に少し傾いていて、さらにぎしぎしいうもんだからなかなかの恐怖。

4. 傾いた建築は難しい

ベルゲン

この傾いた建物たち。確かにここまで規模の大きい木造倉庫がずらっと並ぶとインパクトも大きくてなかなか見ごたえがあるんですが、一方で「建築技術低すぎじゃないの?」と正直思ってました。

1軒1軒傾いてて不安定だから両隣と橋渡しして安定させてるだけ、、、みたいな。

実際建築した当時は本当に「倒れなければいい」、そう思っていたかもしれません。ただその「歪み」が今きているようで。。。

ベルゲン観光街歩き

木造ということだけあって、雨風の影響も強く受けるため定期的な修繕が不可欠。

このように修繕中の2軒の内部は公開されており、修繕作業を観光客が見られるようになっています。

そして、この修繕作業は1000年前と全く同じ建築技法を再現するために、木組みで釘などを一切使わない工法が使われています。そしてなんと、この歪みも含めて全て再現しているんだとか。

現在の修繕師たちは、伝統的な手法を用いてわざと歪んでいる建物を作っている、そしてそれが何より難しくお金がかかるんだそうです。

修復現場横には説明パネルが置かれており、それによると今回の修繕作業は2016年〜2019年までの3年がかり、そして写真にある2棟の修復予算はなんと4200万ノルウェークローネ、日本円にして約6億円と膨大なもの。

ほんとに世界遺産の保存は大変そうです。

5. ブリッゲンのクリスマス

ちなみにこのブリッゲン、クリスマス前の時期に訪れるとライトアップされていてとても綺麗。

カラフルなイルミネーションに加え、レストランの電熱灯、街の白熱灯ランプなどが輝きとてもロマンチックな雰囲気になります。

また、ブリッゲンには毎年大きなクリスマスツリーも登場。日照時間は短い代わりに、クリスマスならではのフォトジェニックな風景が広がる季節です。

ブリッゲンの中にはユーレフーセット Julehusetというクリスマスショップがあり、1階から3階まで北欧ならではの可愛いクリスマスグッズが販売されています。

クリスマス時期の北欧観光の際にはお土産探しに最適です。

6. 最後に

ベルゲンの一大観光名所、世界遺産に登録されているブリッゲンいかがでしたか?

美しい街並みはもちろん、おしゃれな雑貨屋やノルウェー発アウトドアブランド品店などが多く入っているのでお土産探しにも最適。

せっかく訪れるならば倉庫内部にも足を踏み入れ複雑に入り組んだ木造倉庫の雰囲気を堪能してみてください。

ベルゲン観光にお勧め!

ホテル名: Scandic Byparken
住所: Christies gate 5-7, 5015 Bergen, Norway

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施設詳細・空室照会

エクスペディア: Scandic Byparken
Hotels.com: Scandic Byparken

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ノルウェー、スウェーデン、イギリスに留学・長期滞在。都合がつく限りヨーロッパ各地を渡り歩き、決して観光ガイドだけではわからない現地の情報を収集。そんな情報を元に、ヨーロッパの生の観光情報と留学に必要なIELTS対策を紹介中。