リトアニアの首都と第2位の都市カウナスは約100kmしか離れていないこともあり、両都市を結ぶ公共交通機関は非常に充実しています。
旅行者の中でも、世界遺産指定されており旧市街が美しいヴィリニュスと命のビザを発行し続けた外交官杉原千畝の功績で有名なカウナスの両都市を訪れることを計画している人も多いと思います。
今回は、バスと列車を使ったヴィリニュス〜カウナス間のアクセス方法をまとめて紹介します。
1. 長距離バス利用
リトアニア国内のバス網は非常に発達しており、長距離移動の基本はバスになります。
運行バス会社は複数ありますが、1時間あたり当該区間を5〜10本程度運行しており、所要時間は1時間半程度、運賃は会社によって若干の差がありますが6ユーロ程度となっています。
詳しいタイムテーブルはこちらのリトアニアバスのHPより検索可能です。
カウナス〜ヴィリニュス
カウナスの市街地中心部から徒歩10分程度のところにあるカウナスバスステーションより発着します。リトアニアにあるバスターミナルでは最も新しい設備になっています。
早朝は夜間は20分に1本、日中は5〜10分に1本のバスが出ていますので、バスに乗りたい時間の10分前程度にターミナルに行き、チケットオフィスで一番早いバスのチケットを購入するのがおすすめです。
尚、チケットの購入方法やバスの乗車方法などについてはこちらの記事を参考にしてください。
住所: Vytauto pr. 18, Kaunas 44355, Lithuania
ヴィリニュス〜カウナス
ヴィリニュスバスステーションは鉄道のヴィリニュス中央駅の向かい側にある非常に大きなバスターミナルになります。こちらも内部にはレストランやカフェ、スーパー等が入っています。
カウナス発の場合と同様、ヴィリニュス発のバスは非常に多く本数が出ていますので、事前予約等をするのではなく、バスターミナルについてからチケットオフィスで一番早い発車時間のバスのチケットを買うという方法をお勧めします。
住所: Sodų g. 22, Vilnius 03211, Lithuania
2. 列車利用
リトアニアの鉄道網はバスと比べると本数も少なく使用しづらい印象ですが、カウナスとヴィリニュスを結ぶ路線については比較的多くの列車が走っており(1時間に1〜2本)、バスよりも所要時間が若干短いというメリットがあります。
運賃はバスより若干安い5.6ユーロ(2017.3月現在)。また列車も新しくWi-Fiが使えたりと快適ですので、時間が合う場合には列車の利用も検討してみてください。
カウナス〜ヴィリニュス
ヴィリニュス行きタイムテーブル
(2017年3月現在)
カウナス中央駅
カウナス中央駅は、カウナスの旧市街から徒歩15分程度のところにあります。駅は清潔で広々としており、またレストランや売店も入っています。チケットは駅構内の有人窓口で購入します。
杉原千畝が出国する最後の最後までビザを書き続けた場所として、功績をたたえる記念碑も駅の外壁に埋め込まれていたりと、何かと日本人には感慨深い場所ですので、列車の利用に関わらず訪れる価値ありです。
住所: Kaunas 44362, Lithuania
ヴィリニュス〜カウナス
カウナス行きタイムテーブル
(2017年3月現在)
ヴィリニュス中央駅
ヴィリニュス中央駅は旧市街の外れに位置する大きな駅です。ローカルバスの発着場が周囲に集まっていたり、長距離バスの発着場であるバスターミナルも駅の向かい側にあり、非常に人通りの多いエリアにあります。
チケットは、駅構内の有人窓口で購入します。
住所: Sodų g. 22, Vilnius 03211, Lithuania
3. ヴィリニュス駅発列車利用の実際
ヴィリニュス駅発カウナス行きの実際の利用方法を紹介して行きます。
チケット購入
まず駅に着いたら、チケットを購入しましょう。ヴィリニュスとカウナス間の列車については列車指定の全席自由席となります。
チケットの購入は有人窓口で行います。英語は相変わらずほとんど通じませんので、行き先だけ告げれば発券してくれるはずです。クレジットカード、現金が使用可能です。
プラットフォーム確認
発車時間が近づいてくると、電光掲示板でプラットフォームの番号が掲示されます。発車時刻の10分前になったらプラットフォームで待っていることをお勧めします。
ちなみに、ヴィリニュスの駅にはなぜか巨大なおじさんが。リトアニア人の美的センスはよくわかりません。
列車
リトアニアの鉄道は他の欧州各国と比較すると定刻運行率が高い気がします。また、遅延する場合でも構内アナウンスで頻繁に最新情報が流れたり、謝罪があったりと日本の鉄道会社と同じような雰囲気を感じました。
全席自由席ですので、乗り込んだら好きな座席に着席しましょう。
車内
車内は非常に清潔で設備も新しいです。これも旧共産圏の影響なのか、リトアニア旅行中にバスや列車の車内に落書きあったり破損があったりというのは一度も見かけませんでした。乗客マナーはなかなかいいようです。
車内には、乗客がアクセスできるフリーWi-Fiとコンセントが設置されているため、インターネットを楽しんだり充電したりすることができます。
乗車時間は約1時間強。リトアニアの車窓を楽しんでください。
4. 最後に
いかがでしたか?ヴィリニュスとカウナス間のアクセス方法をまとめました。
リトアニアはある都会に面した小国ではありますが、バルト3国の中では一番観光資源が豊富のように思えます。
せっかく訪れるのであれば首都ヴィリニュスだけでなくカウナス等他の都市にも足を運んで見て下さい。
- Expedia:ホテル:メトロポリス
- Hotels.com:ホテル・メトロポリス
カウナスで宿泊するなら絶対におすすめしたいのがホテル・メトロポリス。あの杉原千畝が出国直前まで滞在し命のビザを書き続けたという歴史を動かしたホテルです。
客室は非常に清潔に保たれていますが所々歴史を感じる内装があったりと、日本人としてとても感慨深くなるホテル。宿泊料金も非常にお手頃なので是非滞在してみてください。
実際の宿泊記も紹介しているのでこちらもご覧下さい。
Shunさん、
ヴィリニュスからカウナス 列車かバスか、迷っています。個人的には、列車の旅が好きなのですが、短距離なのでどちらでも構いません。本サイトの駅の写真で、とてつもなく長い階段(陸橋)がありますが、エレベーターが無い場合は、バスのほうがいいかなとも思っています。 カウナスのホテルはShunさんご推奨のメトロポリスにしました。ここも、エレベーターが無いそうですね。それと、カウナスのタクシー事情につき教えてください。
列車のほうが早くて楽ではあるもののもし大きな荷物があるのであればバスの方が快適かもしれません。
ただ駅は基本線路の上をまたいで隣に行けるような渡り板が貼ってあるので階段はあえて使わなくても大丈夫です。
ホテルはエレベータありませんでした。
タクシーは使ったことがないのでなんともアドバイスができませんが、基本メーター制なので心配はいらないのかなという気はします。
Shunさんのサイトを読んでいるので、ヴィリニュス駅で、カウナスまでの列車の切符を買い、いそいそと、列車の二階席に陣取り、車窓からの景色を楽しんでいたら、カウナス到着前のPなんとかという駅で、カウナスへ行く人はここからバスですとのこと。ぎゅうぎゅう詰めのバスで30分、殺伐としたカウナス駅前に到着。正直「えーこんな所」と感嘆しつつ、メトロポリスに向かって歩き出すと、だんだん街並みがきれいになってきてホッと一息。なんでも、トンネル工事で、バス搬送になったとのこと。旅にはサプライズがつきものと苦笑い。
帰路は当然バスを利用。カウナスのバスターミナルは、小さな飛行場感覚で判りやすい。私が乗ったのは、定員20人のミニバスでしたが、乗客は5人だけ。定刻にヴィリニュスに到着。
もちろんカウナス鉄道駅へ行き、杉原千畝記念碑を参観。