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英国留学者必見!IELTS for UKVIって今までのIELTSと何が違うの?

IELTS for UKVIという言葉を聞いたことはありますか?

2015年の春、突如登場したこの試験、今までのIELTSとは何が違うのか、どっちを受ければいいのか、不安に思っている方も多いかと思います。

今回は、簡単にこのIELTS for UKVIという試験と通常のIELTSとの違いを整理し、今後イギリスへの留学等を考えているIELTS受験者がどう扱えばいいのかをご紹介します。

1. IELTS for UKVIとは

IELTS for UKVIとは、IELTS for UK Visa and Immigrationの略で、ブリティッシュ・カウンシルとケンブリッジ大学英語検定機構から構成される、IELTS SELT Consortiumという運営母体が実施する英語試験です。

IELTS for UKVIは以下の2つの試験に細分されます。

• IELTS for UKVI Academic
• IELTS for UKVI General

従来のIELTSとは試験内容の違いはありませんので、試験対策だけを考えた場合にはIELTS Academic、IELTS Generalと置き換えることができます。

ですが、この2つは制度的には大きく異なっており、特にイギリスの居住ビザ申請を行う際に非常に重要な違いがありますので、今後イギリスへ長期間滞在を検討している人はかならず理解をしておく必要があるかと思います。

詳しくは次の項目で紹介していきます。

2. 受験生が知るべきこと

国内の実施組織

国内において、通常のIELTSとIELTS for UKVIではまず実施組織が異なります。

通常のIELTSの日本での実施組織は日本英語検定協会、一方IELTS for UKVIの実施組織はブリティッシュカウンシルとなります。

よって、どちらの試験を受けるかで、試験の申し込み先が異なりますので注意が必要です。

試験内容

試験内容は、日本英語検定協会のIELTSもブリティッシュのIELTS for UKVIも全く同一、採点方式なども変わりありません。

よって試験対策に影響を与えることはありません。

値段

通常のIELTSとIELTS for UKVIでは受験料が異なりますので注意が必要です。

  • IELTS 25,380円
  • IELTS for UKVI 39,095円

とIELTS for UKVI のほうが1万円以上高い設定になっています。

セキュリティ

以前、TOEICやTOEFLでの組織的な集団不正・カンニングが横行し、多くの逮捕者が出たことはニュースでご存知の方が多いかと思います。これを受けて、イギリスではビザの申請に使用する英語試験からTOEIC、TOEFLを除外し、IELTSにもかなりのセキュリティを求めるようになりました。

よって、世界中で色々な組織によりIELTSが運営されていますが(日本では英検協会)、ビザの申請に用いるようなセキュリティが求められる場合においては、ブリティッシュカウンシルが直接実施するIELTS for UKVIのみが有効とされるようになりました。

日本ではIELTS for UKVIは一月に1回のペースで東京・大阪会場でのみ行われています。通常のIELTSと比べ試験の頻度も会場も少ないので、受験を検討している方は早めの申し込みが必要です。

試験中の違い

IELTS for UKVIのセキュリティが厳しいと指摘しました。通常のIELTSも顔写真を撮られたり、指紋で管理されたりと十分厳しいのですが、そのさらに上をいきます。

まず、鉛筆、消しゴムは全て貸し出しで持ち込みができない。水も試験会場で配布されるため持ち込み不可。

さらに、試験中は全てのカテゴリーを通して録画されており、不正の有無を試験終了後に第3者の目で確認できるように管理されています。

重要 大学/大学院への留学目的の場合

現在の新しい移民局の規定では、ビザの申請時に提出する英語の試験成績はIELTS for UKVIの結果でなければならず、従来の通常のIELTSは不可ということになっています。

しかしながら、イギリス大学、大学院へと留学を行う場合には、実はこの限りではありません。

イギリスの移民局から許可を受けた大学等へ留学する場合には、大学の入学リクアイアメントさえ満たしていれば、そのスコアをビザ申請に使用できるという特別規定があります。ですので、大学、大学院への入学を前提としたIELTS受験の場合には、従来のIELTSのスコアで全く問題ありません。

移民局から許可を受けた大学というのは、つまり英語レベルの審査権限を移民局から移譲されていることを意味し、Licensed SponsorもしくはHigher Education Institution(HEI: 認可を受けた高等教育機関のこと)と呼ばれています。

このHTSの一覧がイギリス政府のHPに公開されていますので、参考にしてください。日本人が留学を考えるような大学はほぼ全て網羅されているはずです。

Highly Trusted Sponsor(HTS)の資格を持つ教育機関へ、学位(学士、修士、博士など)取得を目指して留学しTier4学生ビザを申請する方は、留学先の教育機関が指定する語学力証明を提出する必要があります。

つまり、留学先が指定しない限り、IELTS for UK Visas and Immigration(IELTS for UKVI)を受験する必要はなく、世界1000カ所ものテストセンターで行っている通常のIELTSを受験し、その結果で申請することができます。詳しくは、必ず留学先の教育機関へ確認してください。

ブリティッシュカウンシルより引用

さらに、不安な方はこちらもお読みください。こちらはイギリス政府のホームページにある「Frequent Question」からの抜粋です。

イギリス政府HPより引用

ここにもある通り、HEIに登録されている機関が英語の評価方法を決めることができ、その場合はSELT(IELTS for UKVI等)を受験する必要はない旨が書かれています。

つまり受験過程で大学が評価に利用している英語試験を受ければいいことになります。

それ以外での移住目的の場合

就労や高等教育ではない修学目的(語学学校等)、パートナービザなどの申請に有効なIELTSの試験はIELTS for UKVIもしくは場合によってIELTS Life Skillsとなり、従来のIELTSでは申請ができなくなりました。

ですので、これらの目的でのビザ申請を検討している場合には注意が必要です。

3. 最後に

いかがでしたか?

IELTS for UKVIは一言で言うならば、通常のIELTSと試験内容に違いはないけど、セキュリティが厳しくてしかも高いということ。

現状では、記事内で示したHTSのリストに含まれる大学に出願する限り、入学リクアイアメントを満たしていれば、どの英語試験でもTier4ビザの申請には使えます。この場合IELTS for UKVIを敢えて選択する必要は無さそうです。

IELTS スピーキングは、あるポイントを抑えるだけでスコアーを上げられる。

ただ、今後制度の変更などある可能性もなきにしもあらずなので、大学・大学院への留学を考えている人は、まずは応募するプログラムのリクアイアメントを確認し、どの英語試験でどのスコアを求められているのかを確認した上で、受験するIELTSの試験を検討することをお勧めいたします。

一方、それ以外の目的で長期渡航を計画している方は、IELTS for UKVIの受験が必要ですので十分に注意してください。

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ノルウェー、スウェーデン、イギリスに留学・長期滞在。都合がつく限りヨーロッパ各地を渡り歩き、決して観光ガイドだけではわからない現地の情報を収集。そんな情報を元に、ヨーロッパの生の観光情報と留学に必要なIELTS対策を紹介中。