日本人向けにビザフリーでの入国が一部解禁された東欧ベラルーシ。
観光需要がそこまで多いわけでもないということから、なかなか観光客が泊まるのに相応しいホテルを探すのも難しくなっています。
そこで今回は、実際に泊まってみてコストパフォーマンスといいホスピタリティといい完璧だった首都ミンスクにあるホテル Hotel Garniを紹介します。
1. アパートメントではなくホテルに泊まるべき理由
まずホテル紹介に入る前に、ミンスク滞在においてアパートメント滞在ではなくホテル滞在を選ぶ理由を2つ紹介します。
a. ビザ取得のためのレター
まず、ベラルーシに入国する場合には2つの方法があります。それはビザを取得して入国する場合と、ビザフリーの短期旅行者として入国する場合。
ビザを申請する際に必要となる書類の一つが「インビテーションレター」。ベラルーシにいる知り合いや旅行代理店、あるいは宿泊先などからどこに滞在するのかが書かれたレターを取得する必要があります。
また、たとえビザフリーで入国をする場合であっても、入国時に滞在先を示す証拠になるため、取得しておかない理由はありません。
アパートメントホテルやAirbnbなどではこのレターを発行してくれないことがほとんどなため、現地旅行会社などを使って別ルートでレターを取得しないといけなくなります。
一方ほとんどのホテル(3つ星以上)では、予約時にレターを発行してくれるため、インビテーションレター取得の手間が省けます。
尚、一部有名ホテルでもレターの発行はしていない、と断るホテルもあるそう(Hotel Europe等)なので、予約時には注意が必要です。
今回紹介するホテルはもちろんレターを発行してくれます。
b. 滞在登録
ベラルーシに入国する際には全外国人は入国カードを記入する必要があり、控え部分は出国時に提出する必要があります。
新ルールにより入国カードは廃止されています。5日以上滞在する場合に依然としてホテルや警察署での滞在登録が必要です。
滞在登録についてはこちらのページで解説されています(英語)。
また、ベラルーシでは全外国人に入国後5日以内に警察に滞在の登録を済ませなければならないという法律があるため、入国時、審査官に「宿泊はホテルか、アパートか?」と必ず定型文として聞かれるようになっており、どちらに泊まるかによってその後の手続きが変わってきます。
ホテルに滞在する場合には、チェックイン時にホテルレセプションがすべての手続きを代行してくれるため、出国カード部分への記載などもすべてやってくれるのですが、アパートメントに宿泊する場合には、自分で警察署に出向かなければならないのです。
実際、私がホテルチェックインをした際も、パスポートのスキャンと書類打ち込み、そして出国カードへの記入と押印をすべてホテル側でしてもらうことができました。
これがないと出国時に場合によってはトラブルになる可能性があるので十分に注意が必要ですが、滞在期間が短い旅行者であれば、少しでも無駄な時間は省きたいところですので、ホテル宿泊が安全です。
なお、この滞在登録は観光客を主に受け入れているホテルでは問題なく行ってもらえますが、全てのホテルがシステムにアクセスできるわけではないようで、ホテルに宿泊したとしても滞在登録ができない場所もあるようです。
2. ミンスクおすすめホテル Hotel Garni概要
それでは本題のおすすめホテル紹介に入ります。
今回おすすめするのはミンスク中心部にあるHotel Garni。3つ星ホテルとして登録されていますがGoogleのレビューなどでは極めて高い評価を獲得しています。
建物自体は19世紀に建てられたもので、第1級建築物として国に登録された歴史的にも重要な建物。
50部屋を有し、19世紀の内装をそのまま使いながら必要なところは最新設備で改装を施したとても歴史を感じさせる味のあるホテルとなっています。
市内中心部の独立広場やKGB本部、日本とも繋がりが深い聖シモンとヘレン教会などのすぐ近くにあり、観光のための立地条件としては最高。
ホテル1階には地元の人に大人気なレストランが入っており、本格ベラルーシ料理が食べられるのもポイント。
また徒歩5分程度の場所にはカフェ、スーパーマーケット、レストラン(寿司屋、スペイン料理、ケバブ、イタリアン等)ファストフード店もあります。
ホテル名: Hotel Garni
住所: Ulitsa Internatsional’naya 11, Minsk, Belarus
Tel: +375 17 229-76-00
3. 宿泊レビュー
それでは実際の宿泊レビューを紹介します。
今回宿泊したのは1人部屋シングル、料金日本円で約4500円の部屋でした。
a. チェックイン
肝心のフロントの写真を撮り忘れてしまったのですが、全体的に木目調の内装でとても暖かみのある雰囲気。
フロントの対応をしてくれた方はどなたも非常にホスピタリティがたかく、到着時間が若干チェックイン時間より早かったにも関わらず問題なくチェックインの対応をしてくれました。
英語がものすごく流暢というわけではありませんが、それでも必要なことについてはすべて英語でやりとりが可能。
その後もホテルで入りの際などに目が会うだけでも笑顔で返してくれたりと、西側のホテルではあまりみられないフレンドリーな対応でした。
到着時にパスポートの提示を求められ、その情報を元に滞在登録も数分で完了。全ての手続きが大変スムーズに行われました。
b. 共用部分
そのホテルのクオリティが出ると言われるホテル共用部分は、とにかくとても綺麗。しっかりと清掃管理が行き届いている感じです。
各フロアにはソファールームがあり、ちょっとした談笑などに使えます。
各フロアの階段もまるで鏡のように磨かれており、日が差す時間帯にはステンドグラスがとても華やか。
決して高級ホテルではないのですが、歴史を感じさせるなんとも深い雰囲気を出しています。
c. 客室
客室に入ってびっくり。木目が暖かい大型の家具でお出迎え。ホテル全体に言えますがとてもクラシックな作りになっています。
とはいっても部屋はいうまでもなく綺麗。
こちらがベッドルーム。スーツケース10個くらい余裕で並べられそうなほど非常に広い客室です。
ちなみに、もしかしてアップグレードしてくれたのか、と思い確認してみるとこの部屋は紛れもなくシングル用部屋なんだとか。
普段西欧にいると1万円払ってもスーツケース1つ置けない狭い部屋になれていたので、この差には驚きます。
カーテンの感じといい、まるでプチスイートルームの気分。
ちなみにこのカーテンを開けると、そこからは超巨大なスターリン様式のマンションを望むことができ、まさにソ連回帰を目指すベラルーシの雰囲気を感じることができます。
d. バスルーム
古いホテルとのことで、水周りが気になったのですが、見ての通りとても綺麗に改装されていました。
日本人には嬉しいバスタブ付き。お湯もしっかり出ますし、水量も満足がいくものでした。
e. 朝食
こちらも写真を撮り忘れたのですが、朝食は1階レストランで別料金。とはいっても1食600円程度ととてもお得で、その品揃えは高級ホテル並みに充実。
西側定番のソーセージやエッグ料理はもちろん、ドラニキやダンプリングなどベラルーシ定番の料理も朝からしっかりと並んでいました。
4. 最後に
いかがでしたか?
今回はミンスク中心部にあり観光に最適なおすすめホテル、Garni Hotelを紹介しました。
クラシックな内装を生かしながら最新の改装を施し、そしてなによりスタッフの高いホスピタリティととても満足のいく滞在。
英語が話せるスタッフがちゃんといるのもベラルーシ滞在では重要なチェック項目です。
Googleや予約サイトのレビューがものすごく高い理由がよくわかりました。
1泊4000円台のホテルとは言え、物価の違いもあるため日本の感覚でいうところの2万円台クラスのホテルに相当するような感覚です。
是非ミンスクで宿泊先を探している方は、Hotel Garniをチェックしてみてください!
英語スタッフ: 常駐
インビテーションレター発行: 可
滞在登録: 可
ホテルランク: 3つ星
宿泊料金: 4000円/泊〜
ホテル詳細・空室照会: Hotel Garni
大変参考になりました。5日間ベラルーシに行こうと思っていますが、ミンスクに二泊、ブレストに一泊、帰りのフライトは早朝なので、最終日は宿泊せず、という予定ですが、滞在先全ての証明が必要でしょうか?また滞在日数分の宿泊証明が必要でしょうか?
Hotels.comでは、ホステルでも、ビザの申請に必要な書類の準備をお手伝いします、とありますが、どうでしょうか…?ご存知の情報を教えてください。
ビザなし5日間の制度で入国する場合にはビザ申請手続がないので、レター発行などは必要ありません。よってホステルでもホテルでも問題はないはずです。
ただ、出国時に提出する書類(ビザなし5日間の記事参照してください)にどこに泊まったかを証明するためのスタンプがホテルから押されるので、チェックインの対応をしてくれるレセプションがあることが重要だと思います。
本来この5日間ビザフリー制度では、滞在登録もいらないってことにはなってるのですが、実際のところ周知が不十分なのかかなり曖昧そうです。
入国時にはこの滞在登録のことをイミグレ審査官から言われましたし(ホテル滞在の旨伝えたところ、「なら関係ないけど」みたいな感じで流されました)、出国時もこの滞在証明のスタンプも見られていたので、トラブル回避のためにはもらっておいて損はないと思います。
ただ移動も多そうな行程ですし、いちいちスタンプもらうほどの枠もないので、最低どこか1つ押してあればいいような気もします。聞かれたら口頭で答えればいいですし、なんせこのビザフリー制度では滞在登録は法定義務ではないはずなので、万が一イミグレ審査官の知識不足でなんか言い寄られても説明できれば問題にはならないのではないでしょうか。
ありがとうございました!
出国時の情報の記事が見つからなくて、かなり不安でした。
わたしはShunさんのように語学が達者ではないですが、なんとか乗り切ってみます!
語学は大丈夫です!ベラルーシはびっくりするほど英語が通じません。若者もカプチーノとカフェラテくらいしか理解できない感じだったので、Google翻訳活用して乗り切ってください!