中央ヨーロッパに位置し、様々なヨーロッパ文化が交差する国、スロベニア共和国。
近年の中欧人気の高まりによって、個人観光客を中心にスロベニア観光に出かける人も増えてきました。
スロベニアの首都はリュブリャナ、スロベニア観光の拠点となる場所です。今回はそんなリュブリャナの街を1日かけて歩いてみたので、撮影した写真を元に街並みを紹介します。
1. リュブリャナアパート滞在
今回は4日間の滞在ということで、滞在費を抑えるために格安ゲストハウスやアパートメントホテルの検索に便利なBooking.com を使い、あらかじめアパートメントタイプの部屋を予約していきました。
1泊8000円程度で2LDKの1部屋のアパートを借りれたので非常にコスパが高く良かったのですが、普通のマンションの1部屋で看板も何もなし、さらに到着30分前に家主に電話をしてアパート前に来てもらわないといけないなど、日本からの観光客にとっては少しハードルが高そうな感じ。
私はUKの携帯電話を持っていたため電話もそつなくできましたが、現地でネットが繋がらない環境だと到着前の電話が必要な点などは不便そうです。
旅慣れた方や現地で臨機応変に対応できる方を除いでは、アパートメントはお勧めできないかもしれません。
2. リュブリャナ町歩き
アパートの近くにあるドラゴンブリッジ。名前の通り欄干になかなか立派なドラゴンが置かれています。
ちなみにドラゴンはリュブリャナのシンボルなんだとか。リュブリャナの紋章にもドラゴンが描かれています。
この橋はリュブリャナの中心部を流れる川にかかっており、他にも特徴的な複数の橋がこの川にかかっています。
こちらはブッチャーズブリッジ。日本語でいうならば肉屋の橋、というところでしょうか。
橋には幸運を願って多くの南京錠がついていますが、この橋はなかなか特徴的。なぜならば、ブッチャーズという名前に倣ってか、なかなかグロテスクな偶像がたくさん。
ここを歩いていると欧米の観光客が「I dont get the points」「I dont think it fits here」「I dont like these」と感想を述べている声が聞こえてきました。
ちなみにリュブリャナ川にかかっている橋として最も有名なのがトリプルブリッジ(3本橋)。名前の通り、橋が3本かかっており、リュブリャナのシンボルでもあります。
1280年からこの場所には木造の橋がかけられており、現在の橋は中央がイタリア人建築家のジョバンニ・ピッコによって、両サイドをスロベニア人建築家ヨジェ・プレチュニックによって19世紀から20世紀初頭に建設されました。
この橋の目の前にはスロベニア人詩人フランツェ・プレシェーレンの像と赤い建物が目印の聖フランシスコ教会が建つメイン広場があります。
トリプルブリッジからの眺め。
リュブリャナ川に沿って建物が立ち並び、川沿いにはレストランのテラス席がずらっと1列。平日にもかかわらず観光客でとても賑わうエリアです。
1本となりの橋からトリプルブリッジを見た様子。
トリプルブリッジから離れれば離れるほど風景に緑が増えて来て、旧市街中心部の賑わいとはまた違った雰囲気を感じることができます。
リュブリャナ川のクルージングも大人気のようです。
なんか賑やかになってきたなーと思いきや、リュブリャナ川のクルージング船からブラスバンドが聞こえてきました。
見てみると船の中で本格バンド演奏中。こういう粋なサービスがあるのもリュブリャナらしいです。
少し来た道を戻り先ほどのブッチャーズブリッジのすぐ目の前には、朝から昼過ぎまでにかけて青空市場が開催されているファーマーズマーケット広場があります。
新鮮な果物や野菜などが売られており、私たちはおやつ代わりにぶどうを一房。わずか2ユーロで非常に大きなぶどうの塊を手に入れました。
ここでは現金のみなのでご注意を。
リュブリャナはスロベニアの首都ではありますが、旧市街を中心に観光客が多く足を運ぶエリアは全て徒歩圏内。3−4時間あれば一通りの街並みは全て見て歩くことができます。
首都とはいえ、高層ビルはあまりなく、古い中世の街並みと自然が調和したとても美しい街並み。どこを撮影しても絵になるとはまさにこのこと。
3. リュブリャナ教会巡り
スロベニアは敬虔なキリスト教国でもあり、街の中には多くの教会があります。そんな中リュブリャナで最も有名な教会、聖ニコライ大聖堂 Stolnica svetega Nikolaja。2つの塔と緑色のドームが特徴的です。
1701-1706年にかけてイエズス会の建築家アンドレア・ポッツォによって建設されました。
バロック様式の内装と、イタリアのフレスコ画家ジュリオ・クアーリョによって描かれた教会内面全体をおおうフレスコ画が特徴的。その繊細な仕事に息を呑むばかりです。
そして、もう1つ有名な教会が先ほどのトリプルブリッジの正面にあった聖フランシスコ教会 Frančiškanska cerkev Marijinega oznanjenja,Frančiškanska cerkev。
イタリアの影響を強く受けたルネッサン様式の教会です。
教会内のフレスコ画は19世紀に描かれたもの。こちらも非常に見応えがあります。聖ニコライ大聖堂とは異なる時期に建設されたことによる建築様式の違いなどを見て取れるはずです。
4. リュブリャナ城
リュブリャナを観光する際には是非欠かさず訪れたいのがリュブリャナ城。
ファーマーズマーケット広場の裏側からケーブルカーが出ており、それを使ってリュブリャナ城まで行くことができます。
ちなみに徒歩で頂上まで行くこともできるので、体力がある方は歩いて挑戦してみてください。
リュブリャナ城はサークル状になっており、それぞれの建物の中に異なる展示がされています。もちろんリュブリャナ城の入場券を購入すれば全ての展示や建物に入ることができます。
リュブリャナ城の構造や牢、城内のチャペルなど、展示は多岐に渡ります。
そしてリュブリャナ城最大の見所ポイントは見張り台頂上。こちらもリュブリャナ城入場券を持って入れば上に登ることができます。
そこからの眺めはリュブリャナNo.1。
見張り台上からはリュブリャナ城全貌を見ることができます。
そして反対側を除くとリュブリャナ旧市街の雄大な景色がお目見え。
手前に広がるオレンジ色の屋根が可愛らしい旧市街と、その奥に見える新市街のコントラスト、そしてその周囲を囲む大自然。
まさにスロベニアを象徴する景色です。
5. スロベニア料理ディナー
夕食は市庁舎 Town Hallなどがあるリュブリャナ川南側のメイン通りで、よさそうなお店を探しました。
訪れたのは夏ということで、通りはレストランのテラス席でいっぱい。
その中でも賑わっていたスロベニア料理のお店Gostilna Sokolで食事をとることに。
観光客相手の店が多いこの旧市街の中ではかなり値段も抑えめな感じがしました。
まずはスターターとしてスロベニアビールと定番ビーフスープ。
スロベニアのビーフスープには必ず細いパスタ(煮込みすぎた日清ラーメンみたいな麺)が入っています。
そしてメインはというと。。。
もちろん肉。スロベニアといえば基本内陸国なこともあってとにかく肉。串焼き、ステーキ、ソーセージ。そこに大量のザワークラウトなどの付け合わせがついてきます。
もちろんリュブリャナ滞在中にはその他のレストランでも食事をしました。
イタリアにも近いこともあって、リゾットやパスタ、ピザなども定番。様々な国の影響を受けた食文化であることを感じさせます。
その中でもリュブリャナの郷土料理といえば、こちら。何かわかりますか?なんと「カエル」です。
注文する際に店員に色々味や風味を聞いて決心。が、その後この店員に過去に食べたことあるのか聞いたところ「無い!」との衝撃の返答。
店員が味を知らないのに薦めるなんて言語道断!一個あげるから食べろ!と強引に勧めましたが生理的に無理くらいの反応で拒否されました。。。
実際のところ見た目はなかなか強烈ですが、食用カエルということで臭みなどはほとんどなく、柔らかいチキンという感じで、個人的にはこれはあり。
6. リュブリャナの夜景
大量の肉を食べお腹が膨れた後は、軽く運動がてらリュブリャナの街を夜歩きしてみました。
見ての通り、旧市街の雰囲気は平和そのもので治安は全くと言っていいほど問題なし。
ライトアップされた聖ニコライ大聖堂も通りの雰囲気を盛り上げています。
ヨーロッパ各国色々な街を旅しましたが、スロベニアの夜はその中でも1、2を争うほど本当に平和。
トリプルブリッジからリュブリャナ川を挟んだ夜景。雰囲気が伝わって来ます。
ちなみにこの時は夜8時過ぎ。ちょうど夕食どきということもあって、橋の上にいるにもかかわらずいたるところから声が聞こえてくるほどに賑やかでした。
7. 最後に
いかがでしたか?
スロベニアの首都、リュブリャナの1日町歩きの様子を簡単に紹介しました。
首都とはいえ、旧市街を始めとする観光客の集まるエリアはコンパクトで、半日〜1日程度で全ての見所を徒歩で見て回ることができます。
スロベニアにこれから訪れる方、とても治安も安定していてまだ混雑も少ない場所ですので安心して町歩きを楽しんでみてください。
観光目的でリュブリャナ中心部に宿泊する際におすすめなのがホテル レフ リュブリャナ Hotel Lev。大手ホテルで観光の中心になる旧市街から徒歩3分程度の場所にある好立地にも関わらず、他のホテルよりも価格は抑えめとなっています。
中央駅にも徒歩5分程度なため、電車を使った郊外への旅行にも最適。もちろんホテル送迎付きのバスツアーを申し込んだ場合はもちろん、空港直通バスもホテル目の前まできてくれます。
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