スロベニア第3位の都市であり、石器時代から繁栄してきたツェリエ Celje。
古代都市として有名で、石器時代からローマ帝国時代、中世にいたる様々な遺跡が今もなお発掘されているスロベニアの歴史、文化の中心でもある街です。
それを表すように現在のスロベニアの国章はツェリエで使用されている国章。
そんなツェリエの街を訪れた際に訪れたい、歴史と文化をたっぷり感じられるおすすめ観光スポットを紹介します。
1. ウォータータワー
15世紀にプトゥイの街を囲んでいた防護壁の南端のゲートとして築かれたウォータータワー。
ローマ帝国時代の石板や1672年にプトゥイの街を襲った大洪水の際の水位を示す石板が埋め込まれています。
英語: Water Tower
スロベニア語: Vodni stolp
住所: Razlagova ulica 14, 3000 Celje
2. 現代歴史博物館
ツェリエ中心部にある現代歴史博物館。
現代社会には不可欠な電化製品やテクノロジーの発展の歴史や文化など、スロベニア国内外の様々な展示品が公開されています。
地元小学生のフィールドワーク先としても人気なんだそう。
英語: Museum of Recent History
スロベニア語: Muzej novejše zgodovine
住所: Prešernova ulica 21, 3000 Celje
公式HP: muzej-nz-ce.si
3. 現代美術館
後述するプリンセスパレスに隣接してある現代美術館。
常設展と期間展示があり、内部ではスロベニア人作家はもちろん、世界的な現代美術アーティストによる作品が展示されています。
英語: Gallery of Contemporary Art
スロベニア語: Galerija sodobne umetnosti
住所: Trg celjskih knezov 8, 3000 Celje
公式HP: https://www.visitcelje.eu/sl/
4. プリンセスパレス(市立博物館)
ツェリエに来たら絶対に欠かせない博物館が、プリンセスパレスにある市立博物館。後述するカントリーホールの市立博物館とペアになっており、入場券も共通です。
ツェリエは石器時代以前から人類が生息し、古代ローマ帝国時代には非常に発展した古都でもあり、現在にいたってもまだまだ出土品が絶えることなく出続けるという街。
展示は地下と地上にわたって非常に広く、出土したそのままの形で多くの展示品が公開されています。
石器時代から古代ローマ時代、そして中世にいたる様々な時代の文化と歴史を知ることができるスロベニア最大級の博物館となっています。
英語: Princes’s Palace/Lower Castle/Regional Museum
スロベニア語: Spodnij grad/Pokrajinski muzej
住所: Spodnji grad Celje, 3000 Celje
公式HP: http://www.pokmuz-ce.si/
5. カントリーホール(市立博物館)
1603年に建設されたルネサンス様式の美しい建物に市立博物館の2つ目のパートがあります。
こちらの1階には、ツェリエを代表するAlma M Karlinについて紹介されています。
Almaは1889年生まれ。複数言語を操り、9年間をかけて単身船や列車にて日本を含む様々な国を回りながら世界一周をした女性のひとり旅世界一周の先駆けとも言える人物です。
2階にはゴシック時代やルネサンス時代、バロック時代など様々な時代ごとに展示が分けられており、各時代の室内を再現した展示室の中に当時の貴重な家具や肖像画などが展示されています。
そして2階のハイライトであり、ツェリエで最も重要な文化財とされているのが天井全面に描かれた縦14.45m、横9.87mにもおよぶテンペラ画。ルネサンス様式からバロック様式への移行期に描かれた代表的な作品例とされています。
尚、博物館前が工事中になっていますが、まさにここから新たな遺跡が発掘されているんだとか。博物館スタッフによると、「先週とても美しいフレスコが出た」とのことで、現在にいたっても掘れば何かしら遺跡が出るそうです。
次の世代、また次の世代へと地下に眠る遺産も含め引き継がれていくのでしょう。
英語: Old Country Hall/Regional Museum
スロベニア語: Stra Grofija/Pokrajinski muzej
住所: Trg celjskih knezov, 3000 Celje
公式HP: pokmuz-ce.si/
6. 聖ダニエル教会
13世紀に設立されたカトリック教会。その後外観は複数回改築され現在の姿になっていますが、14世紀〜15世紀前半に作られたゴシック様式の内装は今でも綺麗に保存されています。
特に1415年に作られた見事な石の彫刻品や、天井画は必見。また教会の外壁にも14世紀〜15世紀に作られた墓石板が複数埋め込まれており、ツェリエの重要な文化財となっています。
英語: St. Daniel’s Church
スロベニア語: Cerkev sv. Danijel
住所: Slomškov trg 11, 3000 Celje
公式HP: celje-stolnica.si
7. 聖母マリア被昇天教会
聖母マリア教会は1310年に奉献されたカトリック教会。修道院が隣接されています。
バロック時代に大規模に改修されたこともあり、現在では建設当時のゴシック様式はほとんど失われましたが、一部内部にその面影が残されています。
現在の建物は、1858年〜1880年にかけて行われた修繕再築によるもので、ネオロマネスク様式となっています。
英語: The Virgin Mary’s Assumption Church
スロベニア語: Cerkev Marijinega vnebovzetja
住所: Prešernova ulica 20, 3000 Celje
8. アルマ・カーリン像
アルマ・カーリンは1889年にツェリエに生まれ、1900年前半に単身船と列車にて9年近くをかけて世界一周をした女性ジャーナリストであり旅人。
なんと出発前に取得したビザは日本のもののみ、なんていうエピソードもあります。そんな日本には1年以上も滞在し、ジャーナリストとして活動したり、大使館で働いたりしていたようです。
そんな女性旅人の先駆けとも言えるアルマ・カーリンの像がツェリエの駅前に設置されています。
英語: Statue of Alma M Karlin
住所: Krekov trg 7-5, 3000 Celje
9. ツェリエ城
ツェリエの街から車で15分ほどの山の頂上に立つツェリエ城。12世紀に建設され、その後難攻不落の要塞としてこの地に残り続けました。
内部は博物館となっていますがほとんど展示はありません。
一方、このツェリエ城から眺めるツェリエの景色は絶景そのもの。朝早くから夜遅くまで開いているため、夕焼けや夜景を狙って訪れるのもいいかもしれません。
公共交通機関がないため、ツェリエ駅前からタクシーを利用することになりますが、メーター制で片道4ユーロ程度。往復10ユーロで帰りも迎えに来てもらうよう交渉してみてください。
英語: Old Celje Castle
スロベニア語: Stari grad Celje
住所: Cesta na Grad 78, 3000 Celje
公式HP: https://www.visitcelje.eu/
最後に
いかがでしたか?
古都ツェリエを堪能するために訪れたい観光名所を9箇所紹介しました。
石器時代から現代にいたるまで様々な重要文化遺産が残されており、スロベニアで歴史や文化を学ぶのであれば欠かせない街。
首都リュブリャナから鉄道を使って1時間程度で訪れることができるため、日帰り観光先としてもおすすめです。
その他、リュブリャナから日帰りで訪れることのできるプトゥイやマリボルの記事も書いているのであわせて参考にしてください!
海外旅行をする人が必ず持つべきクレジットカードの決定版は?
国際ブランド、付帯保険、旅行中の特典、カードを選ぶポイントは様々。
海外40ヵ国以上を訪れた旅のプロがヨーロッパ向けクレカの選び方とおすすめを伝授している人気記事をチェック!