旅プロが届ける旅行個別相談サービスはこちら

欧米観光客を呼び込もう!観光客目線で見る10個の東京の問題点

海外旅行にいくなら

海外旅行をする人が必ず持つべきクレジットカードの決定版は?

国際ブランド、付帯保険、旅行中の特典、カードを選ぶポイントは様々。

海外40ヵ国以上を訪れた旅のプロがヨーロッパ向けクレカの選び方とおすすめを伝授している人気記事をチェック!

最近は東京にも海外から観光客が訪れるようになり嬉しいかぎり。

私の同僚や友人もスウェーデンやドイツ、フランスからJAPAN Holidayをする人が増えて来て色々話を聞く事が増えて来ました。

概して高評価です。概してですが。

私自身、海外在住しながらたまに日本に戻ってくるので、外国人観光客の気持ちがちょいちょいわかるようになりました。

という事で今回は、恐れ多きながら観光客目線で東京の改善点10項目について提言させていただきます。

1. カード使わせてください

クレカ普及率

私のいるスウェーデンでは97%がクレジットカードの決済ということで、現金は殆ど使うシチュエーションがありません(こちらの記事で詳細説明してます)。

日本でも、多くの場所でクレジットカードが受け入れられるようになってきました。が、一箇所決定的に足りてないところがあります。それが「駅の自動券売機」。

スウェーデンやデンマークでは、現金の使えない券売機はたくさんありますが、クレジットカードの使えない券売機はありません。なかなか小銭の管理も大変ですし、ただでさえ金額の設定も複雑な日本の鉄道網。せめて、券売機のクレジットカード対応化を是非進めていただきたいと思います

2. トラフィックパスを充実させてください

日本でもJAPAN Rail Passがあるのは存じています。これは簡単に言えばJRのフリーパスです。

一方、東京都の鉄道を支えているのはJRのみならず、東急、小田急、東京メトロ、都営地下鉄、京急、京成、などなどなど多くの鉄道会社があります。

東京は徒歩で観光できる程小さい街ではないので、鉄道の利用は観光で必須。そんな中、毎回鉄道の目的地に合った切符を購入するのははっきり言って難しい。まして他社線に乗り換えがあったり、乗り継ぎ切符なんて言うとこれはかなりハードルが高いんです。

この鉄道を利用するストレスを少しでも減らせると、東京旅行の幅がもっと広がるはず。

なので東京都内限定、などの条件付きでも構わないので共通の1日乗車券のようなものがあるといいと思います。

3. シティパスを充実させてください

シティパス

海外ではLondon Pass、Stockholm Card、Copenhagen Passなど、現地の東京交通機関乗り放題+美術館や博物館など有名な観光地への無料or割引がきくパスが販売されています。

日本にもあるんだとは思いますが、まだまだまだまだ適応範囲も少なく、実用的であるとは思えません。こういうパスが増えると、観光客の動きも活発になり、施設側にもメリットが大きいように思います。

前述のトラフィックパスも含めて、観光客向けの定額パスの拡充を望みます。

4. Wi-Fiが使えません

Wi-Fiは観光客の生命線です。東京メトロの駅でフリーWi-Fiが使えるようになったのは大いに評価しますが、まだまだ東京の観光客向けWi-Fi網は未熟です。

例えば、日本国内の番号(+81)を入力してSNSを受信しないと使えないフリーWi-Fi、これは外国人観光客にとっては意味がありません。

Wi-Fiが駅で使えないために、旅行必須ツールであるGoogle Mapを利用できず、路頭に迷ってる観光客や、日本人なら誰も見ないであろう街頭に立っている地図とにらめっこしている人をよく見かけます。ですので、公共施設でのフリーWi-Fiの完備を今後積極的に進めていただきたいと思います。

さらに、個人的な経験談を1つシェアします。海外留学に先立ち、日本の携帯を解約しているため、一時帰国時のネットはWi-Fi頼み。

羽田、成田空港に着陸後、家に帰るためにリムジンバスを毎回使用します。最近、リムジンバスの中には最近Wi-Fi「Travel Japan Free Wi-Fi」が使えるように完備されました。

が、このWi-Fi、接続するためにはスマホアプリをダウンロードする必要があるんです。何が言いたいかと言うと、Wi-Fiを使うためにダウンロードしないといけないアプリを、どうやってWi-Fi無しに手に入れられるのか?教えていただければ幸いです。

5. ベジタリアンって意外に多いです

日本の食文化にベジタリアンは馴染みません。はっきり認めます。

ですが、一方で日本に来る欧米の旅行客は結構ベジタリアン率が高い。特に女性、こちらで10人集まれば2〜3人ベジタリアンなんてこともあります。

ですので、日本でベジタリアンの人でも食べられる食事のバリエーションを、都として発信してみてはいかがでしょうか。

お好み焼きとか、串焼き、串揚げ、ベジタリアン向けのカレー、うどん、そば、天ぷら、ベジタリアンでも食べられる日本食はたくさんあります。

ベジタリアンだからと、サラダしか食べてない美人旅行者を見ると、日本を楽しめていなさそうで悲しくなります。

6. 駅が複雑すぎます

新宿

駅が複雑すぎます。都庁勤務の人にはわからないかもしれませんが、東京に20年過ごしても新宿駅は未だにわけわかりません。地下からの脱出ダンジョンやってるみたいです。

初日本の、まして鉄道網がさほど発達していない国からの旅行者からとなると状況は絶望的です。知り合いのデンマーク人はタクシー乗りまくってました。

いっそのこと、新宿駅をアトラクションとかにして宝探しゲームとかやったら人気出る気がします。

7. メニューが読めません

多くのレストランや居酒屋のメニューが日本語しかないのはやはり辛いところです。多言語にする必要はないので、せめて英語だけ、しかもローマ字ではなくちゃんと翻訳した英語メニューの用意を促進してください。

Kara-ageやTempraは既に英単語として結構認識されています。が、Tori-Sasami-Kara-ageとかEbi No Tempraとか意味わからないのでお願いします

特に日本食レストラン(小規模〜チェーン系まで)は日本食文化の発信の地として是非頑張って欲しいと思います。

イギリスの日本食チェーン「WAGAMAMA」とか人間が食べるものじゃありません。寿司はもはやマックと同系列のファストフード扱い、キムチとグリーンピースにポテトが入ったミソスープとかもはや食欲が湧きません。たこ焼きはなぜか韓国料理屋の1番人気メニューになってます。

今は世界中では、日本食危機が起こっています。

8. ツーリストインフォどこですか

観光案内所の拡充は急務です。観光客向けの案内所があまりにも少ないと思います。東京で働いていたにもかかわらず、ツーリストインフォメーションの場所1つも知りません。

日本の旅行代理店(JTB、みどりの窓口、びゅう、近ツリなどなど)と提携して、もう少し海外からの観光客向けに情報提供できる場所を増やしてみてはいかがでしょうか。

渋谷のスクランブル交差点の近くにツーリストインフォメーション作ったら、1dayツアーとかの申し込みももっと増えるでしょうし、東京都、国の収入も上がること間違い無しです

9. 英語車内アナウンスが笑えます

これは都の仕事ではないと思いますが、電車の英語アナウンスが結構変ってことで有名です。「Thank you for using Tokyu-Toyoko Line」とか、絶対にネイティブ言いません。

電車を「使って」いるわけではなく「乗っている」んです。

「Thank you for using Tokyu Toyoko Line. This train will merge and continue travelling as a Commuters Limited Express on the Minato-Mirai line to Motomachi-Chukagai.」とか言われると笑うしかなくなってきます。

え、何、合併すんの?ポケモンみたいに進化??いつ?てかこれどこ行き?「Motomachi-chukagai」って何だ??という具合にパニックを引き起こします。

10. マスクの理由がわかりません

実は日本ではあまり気にすることはないですが、日本人の「マスク好き」がかなりの誤解を世界中に発信しています。

スペイン人と会った時に、「なぜ日本人はいつもマスクなんだ」って言われ、花粉症やらインフルエンザの時期とか怖いし、風邪で仕事休むとか出来ないからじゃん?って話をしたんですが、全く信じてもらえません。新宿都庁の裏に富士山が見える写真を見せて、いつも説得しています。

彼らは「日本のマスク=大気汚染」と真剣に信じ込んでます。中国の大気汚染の報道はBBCなどでも結構広く放送されていますが、こちらの人は中国も日本も同じようなもんと思っている人も多く、日本の待機汚染も酷いと考えている人が非常に多いのです。

東京の映像はしばしば海外でも使われますが、その際に東京の人がみんなマスクをつけているというのは、世界には「東京はこんだけ大気汚染あります」ということを発信しているようなものなんです。これは日本人としても悲しいことです。

ちなみに、先日のBBSで中国のPM2.5に関する大気汚染の特集がありました。大気汚染の数値ですが(単位忘れました)、北京400以上(測定不可)、ロンドン25、東京20、スイスのどこか4.6。BBCによると東京の大気はロンドンより綺麗なんです。「綺麗」というと語弊があるとは思いますが、そんなにひどくはありません。

ですので、日本では風邪をひくのは恥くらいの文化なんです、ちょっとやちょっとで仕事学校休めません、しかも可愛く見えるって思う人も多いんです、だからマスクなんです!って情報発信してもらうなり(これはこれで問題?)、東京の大気汚染状況についてもっともっと情報を発信してほしいと思います。

最後に

日本っていい国です。入国審査の時に「はい次の方!こんにちわ!」とか笑顔で言ってくる国ってなかなかありません。

僕の知っている限り、日本に来た人はみんないい印象持ってくれてます。それにスウェーデンに住んでいると、アジア人だからってお前差別感情持ってるだろ、みたいな対応する人でさえ「日本から来た」っていうと結構いい反応します。

これからさらに海外の人に楽しんでもらえるように、次の一手を打ち続けていってほしいと思います。

2件のコメント

おっしゃることには多々同意します。特に英語を話せるインフォメーションの拡充が求められますね。

>せめて、券売機のクレジットカード対応化を是非進めていただきたいと思います。
首都圏JRの駅と地方のJRで大きな駅だと既にカード対応しているんですよ。窓口なら全線すべての有人駅で対応しています。
Wi-Fiも途上ではありますが、2万件ともいわれるコンビニで無料Wi-Fiを提供しています。山手線などJRの駅でも提供しているので首都圏に関する限りほとんど問題ないです。携帯会社のスマホのデータ通信サービス(Wi-Fiではありません、SIMカードを使ったデータ通信サービスです)は各国の国番号に対応しているのでメッセージをローミングで受信できるのなら全国でデータ通信が無料で使えます。

外国人旅行者向けの便利なサービスは欧州には及ばないかもしれませんがだんだんと便利になっていると思います。やはり言葉の問題が大きいんだと思います。電車の英語より、JAL、ANAの機内アナウンスを何とかしてほしいです。あれは本当に恥ずかしい。

コンビニのとか使いますが、まず使うまでの手はずが非常に長くかかるんです。
クリックしたり入力したりするのがとにかく多すぎる、勝手にメールマガジンに登録されたと思ったら日本語のメルマガが高頻度で届く、ここら辺は日本語読めない人にとっては迷惑そのものです。
また、Wi-FiをアクチベートするためにSNSにパスワードが送られてくるという公共Wi-Fiや、インターネットがないからWi-Fi必要なのに、結局登録後の認証メールを受け取れずに使えない、あるいはアプリをダウンロードしないといけないなんていう論外とも言えるようなユーザーを考えていないものもかなり多くあります。開発している人は誰を対象にしているのか考え直すべきではなかろうかといつも帰国のたびに感じます。
「携帯会社のスマホのデータ通信サービス」ですが、残念ながら設定次第あるいはプラン次第で、私の英国のSIMでは日本国内でSNSの送受信は不可能です。
JAL/ANAの英語は確かに頑張って欲しいですね。せめて英語での接客くらいはなんとか誰でも不自由なくやってほしいと思います。

Shun へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUT US
アバター画像
Eurotraveller 公式
ノルウェー、スウェーデン、イギリスに留学・長期滞在。都合がつく限りヨーロッパ各地を渡り歩き、決して観光ガイドだけではわからない現地の情報を収集。そんな情報を元に、ヨーロッパの生の観光情報と留学に必要なIELTS対策を紹介中。