フランス南部の港湾都市マルセイユ。フランスで最も歴史のある街として知られ、パリに次いでフランスで第2の人口規模を誇る街となっています。
地中海性の温暖な気候と綺麗な海、数多くの観光の見どころを有する人気の観光地である一方で治安の不安も囁かれているマルセイユ、安全に楽しく滞在するために知っておきたいポイントをまとめました。
1. マルセイユの概要・アクセス
1-1. マルセイユの概要
マルセイユはパリに次ぐフランス第2の規模を誇る都市、フランスで最も歴史の長い街として知られその起源は2600年以上前にまで遡ります。
地中海に面することから交易の拠点として長い間発展、現在も歴史的な建造物や遺産が数多く残っている観光都市になっています。
また地中海性の温暖な気候を有することからリゾート地としても人気が高く、特に夏場は澄み渡った海を楽しむマリンスポーツやヨットを楽しむ観光客が多く集まります。
一方で、しばしフランスで最も危険な街としても名前が挙げられるほど治安に対する懸念があり、特に日本からの観光客には敬遠されがちな街であるのも事実です。
1-2. 日本からのアクセス方法
日本からマルセイユを訪れる場合、最も所要時間が短くなるのはエールフランス航空を利用しフランス首都パリ経由でマルセイユ・プロヴァンス空港まで移動する方法。
乗り継ぎ時間にもよりますが日本から最短15時間程度でアクセスすることができます。
パリからマルセイユまで高速鉄道(TGV)を利用する場合の所要時間は約3時間30分となります。
時間はかかっても最安運賃での移動を希望する場合はターキッシュ航空やエミレーツ航空の利用がお得です。
またマルセイユは人気リゾート地ということで欧州各地から格安航空会社を含む様々な航空便が就航しているので、欧州周遊旅行の途中に立ち寄るという日程も立てやすい街になります。
マルセイユ・プロヴァンス空港から市街地中心部まではタクシーで約20分、もしくは路線バスで50分です!
2. 治安と気をつけるポイント
マルセイユは交易の拠点であることからも歴史的に東欧やアフリカからの移民が多く居住することで知られ、現在は人口の4割以上がイスラム教を背景にしているとされています。
また、マルセイユとその周辺エリアはフランスで最も貧困率の高い地域となっており、統計によるとマルセイユでの貧困率は26%(2022年現在:フランス全土の平均15%)、周辺地区を含むと40%にまでのぼります。
そのため、マルセイユはしばしヨーロッパで最も治安の悪い街としても名前があげられ、事実として暴力や薬物に起因する事件、抗争の発生件数はフランス平均と比べても群を抜いています。
もちろん観光客が非常に多く見どころも多い街であることには違いなく、十分注意をしていれば事件に巻き込まれる可能性を最低限にすることも可能。
事実2週間の家族旅行でマルセイユに滞在した際も特に危険を感じることなく観光を楽しむことができ、「安全とは言い切れないが、観光をする上で危険かと言われればそこまででも無い」というのが感想でした。
マルセイユを安全に楽しむ上で以下の点に十分気をつけてください。
2-1. 気をつけたいエリア
マルセイユを観光する上で一番大切なのは、観光名所が無いエリアには行かないということ。観光客が多くいる場所は他の都市同様スリなどのリスクはあるものの重大犯罪に巻き込まれる可能性は著しく下がります。
迂闊に郊外にいかない、というのが基本的なポイントです。特にマルセイユの北部エリアの治安は懸念が高く決して近づかないようにしましょう。その上で以下の地区に注意してください。
- 3区
- 13区
- 14区
- 15区
- 16区
基本的にマルセイユの観光の見どころは1,2,4,6,7区にあり、この観光エリアの内部で行動する分にはヨーロッパの他の大都市を観光する場合と比較しても決してリスクが高いとは言えません。
2-2. 観光客に対する主な犯罪報告
観光客を対象とした犯罪で報告件数が多いのが、スリ、置き引き、ひったくり、そして詐欺・ぼったくりです。
特にマルセイユ中心部の人口密度の高いエリアではこれら犯罪に注意する必要があります。ポケットから貴重品を抜き取る典型的なスリから、オートバイに乗った二人組に持ち物を強引に取られるという被害も多く報告されています。
また悪質タクシードライバーによる料金釣り上げにも注意が必要です。
2-3. 犯罪に巻き込まれないポイント
犯罪に巻き込まれない最も大切なポイントが軽装。
外出時の持ち物を最低限にし、ハンドバッグや肩掛けバッグなど簡単に奪われるものを避け、ズボン前側のポケットやジャケットの内ポケット等に最低限の貴重品を入れておくようにしましょう。
持ち運ぶ荷物がある場合には簡単には奪いにくいリュックサックやバッグパックの利用がおすすめ。
カメラを持ち運ぶ際は撮影時を除き基本はリュックサックの中に入れておき、街中で肩掛けや手に持って持ち運ぶのは避けてください。
悪質タクシードライバーによる料金釣り上げも多く発生しているので、タクシーを利用する場合にはホテル等で信頼できるタクシー会社から配車してもらうか、Uber、BOLTやFREE NOWなどの前払いに対応した配車アプリを利用することをおすすめします。
その他、日没後人通りの少ないエリアや観光客のいないエリアに近づかない、人前で現金を出さないなど海外旅行をする上での基本的な注意点を忠実に守ってください。
3. 物価の目安とキャッシュレス状況
マルセイユは一般的にキャッシュレス化が進んでおり、ほとんどの場所でクレジットカードでの決済が可能。
一般的に現金の両替手数料は非常に割高で、またセキュリティ面のリスクもあるので現金の所持は最低限にとどめるようにしましょう。
3-1. 物価水準
マルセイユはフランスを代表する観光都市ということもあり、観光客が多く訪れる旧港を中心としたエリアの物価はやや割高となっています。
特に飲食店の価格は平均的に高くなっており、ディナーのメイン料理の目安は一人20ユーロ〜30ユーロ程度。
一方地元の人も利用する市場やスーパーマーケットの物価は低く、食材の値段は日本と同等かやや高い程度、ワインも銘柄にこだわらなければボトル1本で2ユーロ程度から購入することができます。
3−2. キャッシュレスとクレジットカード対応状況
マルセイユは一般的にキャッシュレス化が進んでおり、観光客が利用する範囲でホテルやレストラン、観光名所の入場料などはほぼ全ての場所でカード決済が可能。
メトロ(地下鉄)やトラム、バスの乗車券も駅構内等に設置された自動券売機から事前に購入・チャージする場合はクレジットカードで支払いが可能です。一方、バス乗車時にドライバーに支払う際は現金での支払いとなります。
基本的な支払いはクレジットカードで行い、万が一の際に備え一人当たり20〜50ユーロの現金を常時持参しておくといいでしょう。
4. 観光のおすすめ時期
地中海リゾートとして人気の観光地マルセイユの観光シーズンは春から秋にかけて。特に6月から8月はヨーロッパのバケーションシーズンに合わせて観光トップシーズンとなります。
マルセイユを観光で訪れる上でおすすめなのは、そんなトップシーズンを少し外した4月〜6月、もしくは8月中旬〜9月後半にかけて。この時期はトップシーズンと比較して、ホテルや航空機の料金も落ち着いており、何より混雑が幾分緩和されて観光しやすくなります。
またマルセイユの7月から8月は40度を超える酷暑日となることも多いため、可能であれば避けたほうがいいでしょう。
マルセイユは冬の間もヨーロッパ(特に北・西・中欧)からの旅行者に人気の避寒地。最も寒くなる1月〜2月でも平均気温は8度〜10度程度と比較的温暖です。
夏場と比較すると湿潤な気候なため降雨日も増えますが、日照時間も比較的長くマルセイユの歴史や文化に触れながらゆったりと観光することができます。
5. 主要な観光の見どころ25選
マルセイユを満喫する上で訪れたい人気観光名所を紹介します。
基本的に以下全てのエリアは観光客が訪れても安全なエリアにあります。治安レベルは3段階で評価しています。
人通りが多いなど一般的な注意を要する場所は☆2つ、安心して見学できる場所(カメラを出していても問題ないような場所)は☆3つ、長居をすべきで無い場所は☆1つで評価、特に注意が必要な場所については特記事項を付けていますので参考にしてください。
5-1. マルセイユ旧港
マルセイユでの観光の中心となる旧港、何百というボートが停泊する旧市街のアイコニックなエリア。
数多くのホテルやレストランが港を囲うように位置しており、昼夜を問わず活気の溢れる場所となっています。
名称:Vieux Port
住所・マップ:Vieux Port, 13001 Marseille
地区:1区
治安レベル:☆☆
5-2. 鏡の天井
世界的に名声の高い英国の建築家ノーマン・フォスターが旧港再整備計画を請け負った際にデザインした鏡の天井(ロンブリエール)。面積1000㎡もある大きなスチール製の天井で、セルフィースポットとして大人気。
鏡の天井前では毎朝水揚げされたばかりの魚を販売する露店が開かれマグロの解体などを間近で見ることができます。
名称:L’Ombrière de Norman Foster
住所・マップ:Quai de Rive Neuve, 13001 Marseille
地区:1区
治安レベル:☆☆
5-3. サン・フェレオル・レ・オーギュスタン教会
マルセイユ旧港に面した位置にあるローマ・カトリック教会。1588年に完成した白を基調とするゴシック様式の建築が美しい教会です。
名称:Église Saint-Ferréol les Augustins
住所・マップ:1 Quai des Belges, 13001 Marseille
地区:1区
公式HP:https://www.saintferreolmarseille.fr/
治安レベル:☆☆☆
5-4. サントル・ブルス・ショッピング・センター
マルセイユ中心部、旧港からほど近い場所にある大型ショッピングモール。食品スーパーやレストラン、様々な小売店が入っています。
また高級デザイナーブランドを取り扱うギャラリー・ラファイエット GALERIES LAFAYETTEがショッピングモールに併設しています。
名称:Centre Commercial Centre Bourse
住所・マップ:17 Cr Belsunce, 13001 Marseille
地区:1区
公式HP:https://bourse.klepierre.fr
治安レベル:☆☆
5-5. ラ・カヌビエール通り
旧港から東西に伸びるラ・カヌビエール (La Canebière)通り。17世紀に敷かれた歴史のある通りで、旧港に面した西側半分は歩行者専用道路となっています。
緑豊かな通り沿いには政府関係機関の入る大型歴史的建築物が多く、また様々なショップ、カフェ、レストランが建ち並ぶ活気のある通りになっています。
名称:La Canebière
地区:1区
住所・マップ:La Canebière, 13001 Marseille
治安レベル:☆☆
5-6. エクサン・マルセイユ・プロヴァンス商工会議所
ラ・カヌビエール通りで特段目を引くフランスの新古典主義の建築物。内部にはマルセイユ・プロヴァンス商工会議所や政府機関のオフィスが入っています。
全面大理石で覆われたまるで宮殿のような豪華な内装は必見、しばし文化や芸術にまつわる催事場としても利用されます。
名称:CCI métropolitaine Aix-Marseille-Provence
住所・マップ:Palais de la Bourse, 9 La Canebière, 13001 Marseille
地区:1区
公式HP:https://www.cciamp.com/
治安レベル:☆☆☆
5-7. マルセイユ・オペラハウス
マルセイユ1区を代表する建物の一つでもあるマルセイユ市立オペラハウス。
文化が生活に根付くフランスなだけあって鑑賞料金は非常にお手頃、堅苦しいドレスコードもないので気軽に鑑賞することができます。その際はぜひ内部の大理石をふんだんに使った内装にも注目。
オペラ周辺には小規模でおしゃれな人気カフェやレストランが多くランチスポットとしてもおすすめです。
名称:Opéra de Marseille
住所・マップ:2 Rue Molière, 13001 Marseille
地区:1区
公式HP:http://opera.marseille.fr/
治安レベル:☆☆☆
5-8. マルセイユ・サン・シャルル駅
フランス国鉄が乗り入れるマルセイユの主要駅。1848年に開業した歴史のある駅ということは美しい内外装から感じ取ることができるはず。
駅は高台に位置しており、マルセイユの市街部やその先の地中海を見下ろすことができます。
名称:Marseille Saint-Charles
住所・マップ:1 Sq. Narvik, 13001 Marseille
地区:1区
治安レベル:☆☆
* 日没後は駅周辺に浮浪者等が増えるので特段の理由がない限りは近づかないようにし、やむを得ない場合には足早に移動するようにしてください。
5-9. マルセイユ大聖堂
正式名称サント・マリー・マジョール大聖堂。1893年にロマネスク・ネオビザンチン様式で建てられたローマ・カトリック教会の大聖堂で、全長142m、円形ドームの高さは70mにも及ぶフランスで最大級の教会となっています。
現在の大聖堂の横には12世紀に建てられた旧大聖堂の遺跡も残されており見学が可能です。
名称:Cathédrale La Major
住所・マップ:Pl. de la Major, 13002 Marseille
地区:2区
公式HP:https://marseille.catholique.fr/La-Major-cathedrale/
治安レベル:☆☆☆
5-10. コスケール・メディテラネ
2022年にオープンしたマルセイユで最も新しい観光アトラクションで、コスケール洞窟をテーマにしています。
コスケール洞窟とは1991年にマルセイユ近郊の地中海、水深37メートルの場所で発見された巨大な地底洞窟で、約3万年前にこの地に住んでいた人類によって描かれた壁画が数多く残された旧石器時代の遺跡。
現在浸水と腐食の危機にある洞窟を、後世への保存と教育を目的に忠実に再現したレプリカとして作られたのがコスケール・メディテラネ。地下空間を6人乗りの探索モジュールに乗って洞窟の様子を見学することができます。
名称:Cosquer Méditerranée
住所・マップ:Promenade Robert Laffont, Esp. J4, 13002 Marseille
地区:2区
公式HP:https://www.grotte-cosquer.com/
治安レベル:☆☆☆
5-11. ヨーロッパ・地中海文明博物館(MuCEM)
地中海の文明と歴史にまつわる展示を中心にアート作品や文化工芸品を一般公開しているフランス国立博物館、MuCEM。
屋上テラスからは地中海を一望でき、またサン・ジョン要塞(後述)へ直接渡し橋を使ってアクセスすることができます。
名称:Mucem – Musée des civilisations de l’Europe et de la Méditerranée
住所・マップ:1 Esp. J4, 13002 Marseille
地区:2区
公式HP:http://mucem.org/
治安レベル:☆☆☆
5-12. サン・ジョン要塞
現在はMuCEMの一部として公開されているサン・ジョン要塞。1660年にルイ14世によって旧港の入り口に築かれました。
当初この要塞はマルセイユ防衛のためではなく、マルセイユ市民の暴動を制圧する目的で作られたとされ、事実大砲は海ではなく陸を向いて設置されていました。マルセイユの旧港を見下ろす絶景ポイントとしても知られています。
名称:Fort Saint-Jean
住所・マップ:Prom. Robert Laffont, 13002 Marseille
地区:2区
公式HP:http://www.mucem.org/
治安レベル:☆☆☆
5-13. マルセイユ・バスケット
旧港の北部、マルセイユで最も古い地区と言われるマルセイユ・バスケット(Le Panier)エリア。
細い路地が入り組むエリアには昔ながらのカラフルな建物が建ち並び、個人経営の小さな雑貨店やカフェ、穴場レストランが軒を並べます。またストリートアートでも有名で、古い街並みとの融合を楽しむことができます。
名称:Le Panier
住所・マップ:1A Rue du Petit Puits, 13002 Marseille
地区:2区
公式HP:https://www.lepanierdemarseille.com/
治安レベル:☆☆☆
5-14. オテル・ド・カブレ
マルセイユに現存する最も古い建物として知られるオテル・ド・カブレ。
第2次世界大戦中の1943年に発生したドイツによる攻撃で旧港周辺は大きな被害を受けますがその際も運良く破壊を免れました。1954年に行われた地区再建と区画整理の際にその歴史的価値から保存が決定され、元々の場所から約15m離れた現在の場所に90度回転する形で移設されています。
名称:Hôtel de Cabre
住所・マップ:27 Grand Rue, 13002 Marseille
地区:2区
治安レベル:☆☆
5-15. インターコンチネンタル・マルセイユ・ホテル・デュー
マルセイユ旧港のすぐそば、一際目立つ宮殿のような建物に入るインターコンチネンタル・マルセイユ・ホテル・デュー。
18世紀に建てられた歴史的建造物に入るマルセイユ最高級の5つ星ホテル、トップシーズンは1泊10万円を超えることもありますが、宿泊の有無に限らず建物は一見の価値ありです。
名称:Hôtel Dieu Intercontinental Marseille
住所・マップ:1 Pl. Daviel, 13002 Marseille
地区:2区
公式HP:https://www.ihg.com/
治安レベル:☆☆☆
5-16. エクス門(マルセイユ凱旋門)
ルイ16世を讃えアメリカ独立戦争終了を記念して造られた凱旋門で、パリの凱旋門完成の3年後である1893年に完成しました。
高さ18mの門にはナポレオン戦争をテーマとした見事な彫刻が施されています。
名称:Porte d’Aix
住所・マップ:19 Pl. Jules Guesde, 13003 Marseille
地区:3区(注意)
治安レベル:☆
*エクス門のある広場には中東・アフリカ系移民の浮浪者や失業者、アルコール中毒者などが集まっておりあまり治安がいい場所ではありません。日中訪れる分には問題はありませんが、日没後は近づかないようにしてください。
5-17. パレ・ロンシャン
1869年にデュランス川からマルセイユに水を引くために建設されたマルセイユ運河の建設を記念して造られたパレ・ロンシャン。
バロック様式、ローマ様式、東洋様式が融合したアーチ状の建物に囲まれるように造られた大きな噴水が街の潤いを象徴しています。
両翼に位置する建物には美術館と自然史博物館が入っており、また背部には植物園や天文台などを有するロンシャン公園が広がっています。
名称:Palais Longchamp
住所・マップ:Bd Jard. Zoologique, 13004 Marseille
地区:4区
公式HP:https://www.marseille.fr
治安レベル:☆☆
*マルセイユ旧港エリアからのアクセスはメトロ(地下鉄)がおすすめ。車内は比較的安全ですが不測の事態も有り得るのでなるべく乗客が「安全そう」な車両を選んで利用してください。
5-18. ノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院
マルセイユの高級地区6区にあり、標高149mの高台にそびえる街のシンボル、ノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院。カトリック大聖堂として1864年から地域の信仰を支えてきました。
見どころは教会内部の黄金に輝くモザイク画や天井画。鐘塔の上に造られた金色の聖母マリア像は街や海を見下ろし、守護聖母として街の人々の安全を守ってきたと言い伝えられています。
名称:Basilique Notre-Dame de la Garde
住所・マップ:Rue Fort du Sanctuaire, 13006 Marseille
地区:6区
公式HP:http://www.notredamedelagarde.com/
治安レベル:☆☆☆
*稀ですが過去に寺院までの道中でひったくりが発生したとの情報があるので、不安な方は路線バスやタクシー、観光循環バスの利用を検討してください。
5-19. マルセイユ石鹸博物館
マルセイユで作られる石鹸は長い間フランス王室や貴族に愛され、石けんの王様とも呼ばれる程の高品質が売り。オリーブオイルを原料とし、その他の油分を一切使用しないことから自然派の石けんの代表格として知られています。
そんなマルセイユ石鹸の製造方法や歴史を展示する石けん博物館、非常に小規模な博物館ですがわずかな入場券を払うと併設するショップで好きな石けんをお土産にすることができるコスパの高い博物館となっています。また別料金でオリジナルの石けん作り体験をすることも可能です。
名称:Le Musée du Savon de Marseille
住所・マップ:25 Quai de Rive Neuve, 13007 Marseille
地区:7区
公式HP:https://www.savon-de-marseille-licorne.com/
治安レベル:☆☆☆
5-20. サン・ヴィクトール修道院
フランス最古の修道院として知られる、サン・ヴィクトール修道院。ローマ時代後期、西暦415年に聖カシアンによって設立された元修道院で、マルセイユの聖人であり殉教者である「マルセイユのヴィクトール」にちなんで名付けられました。
14世紀に教皇・ウルバヌス5世によって要塞化されました。教会地下のカタコンベには聖カシアンを含む数多くの石棺が安置されています。
名称:Abbaye Saint-Victor
住所・マップ:Pl. Saint-Victor, 13007 Marseille
地区:7区
治安レベル:☆☆☆
5-21. サン・ニコラ要塞
旧港に入る入江部分南側にそびえ立つ巨大サン・ニコラ要塞。サン・ジョン要塞の対岸に位置し、こちらも同様17世紀にルイ14世によって、マルセイユ市民の暴動抑制のために築かれました。
現在はフランス軍の管理下となっており、立ち入りをすることはできませんが、マルセイユ旧港のシンボルの一つとなっています。
名称:Fort Saint-Nicolas
住所・マップ:1 Bd Charles Livon, 13007 Marseille
地区:7区
5-22. ファロ宮殿
1858年、当時フランス皇帝ナポレオン3世が皇后ウジェニー・ド・モンティジョのために建てたファロ宮殿。
宮殿内部はカンファレンス場として使用されているため平時の内部見学はできませんが、中庭は一般立ち入りが可能。マルセイユ旧港の絶景を楽しむことができます。
名称:Palais du Pharo
住所・マップ:58 Bd Charles Livon, 13007 Marseille
地区:7区
公式HP:https://palaisdupharo.marseille.fr/
治安レベル:☆☆☆
5-23. プラージュ・デ・カタラン
マルセイユ旧港に最も近いビーチ、プラージュ・デ・カタラン。中心地から徒歩20分ほど、バスを使えば5分でアクセスが可能です。
市街地にほど近いながらも澄み通った海で海水浴を楽しむことができます。
名称:Plage des Catalans
住所・マップ:Plage des Catalans, 13007 Marseille
地区:7区
治安レベル:☆☆☆
5-24. シャトー・ディフ(イフ城)
マルセイユ市街地から約2m離れた沖合に位置する要塞、1524年に海上防衛拠点として築かれました。
その孤立した立地から1540年から1914年までは政治犯や宗教犯罪者を収容する牢獄として使われ、現在はその歴史的価値から観光客に一般開放されています。
マルセイユ旧港からボートを使って約15分でアクセス可能です。
名称:Château d’If
住所・マップ:Embarcadère Frioul If, 1 Quai de la Fraternité, 13001 Marseille
地区:イフ島
公式HP:http://if.monuments-nationaux.fr/
治安レベル:☆☆☆
5-25. フリウル諸島
マルセイユの沖合4kmの位置にある孤島、フリウル諸島。旧港を発着するボートを使って20分程度でアクセスが可能です。
海水浴やシュノーケリングなどのマリンアクティビティを楽しんだり、フリウル諸島に残る中世の要塞を周りながらハイキングをする観光客に人気。また、海沿いにはレストランが軒を並べ小さなリゾートエリアとなっています。
名称:Île Du Frioul
住所・マップ:Les Îles, Marseille
地区:フリウル諸島
公式HP:https://lebateau-frioul-if.fr/
治安レベル:☆☆☆
6. 現地発厳選日帰りツアー3選
マルセイユ滞在中は、美しい地中海を堪能する食事付きクルーズやマリンスポーツ、プロヴァンス地方のワイナリーを訪れるガイドツアーなどの人気現地ツアーの参加もおすすめです。
6-1. サンセットディナークルーズ
マルセイユを訪れる観光客に最も人気なアクティビティが地中海に沈むサンセットを見ながらのディナークルーズ。
美しい景色を見ながら、フランス名産のワインや地中海で漁れる新鮮なシーフードを楽しむことができます。
6-2. コート・ブルーでのマリンスポーツツアー
地中海の紺碧海岸として知られるコート・ブルー Cote Bleue。マルセイユ西側にあり、白い岩肌が海の透明度を強調する美しい海岸線として大変人気のあるリゾート地です。
そんなコート・ブルーで楽しめるカヤッキングやシュノーケリングはマルセイユならではのマリンスポーツです。
6-3. プロヴァンスツアー・ワインテイスティング
マルセイユを含む南仏プロヴァンス地方はワインの生産地としても有名。
マルセイユを発着し、プロヴァンス地方の世界遺産をはじめとする名所を巡りながら、葡萄畑やワイナリーを訪れる1日ツアーが催行されています。
7. まとめ
地中海リゾートとして非常に観光資源に恵まれたマルセイユ。美しい地中海の景色を楽しみながら、フランスで最も古い街ならではの歴史と文化を肌で感じる旅行をすることができます。
治安についての懸念がしばし取り上げられるマルセイユですが、一方で世界的に人気な観光地であることも事実。ポイントをしっかりと押さえて注意を払えば、日本人旅行者も十分安全に街歩きを楽しめるはずです。
是非この記事を参考に南仏マルセイユの旅行計画を立ててみてください。
マルセイユに滞在する際におすすめなのが、ラディソン・ブル・ホテル・ マルセイユ・ヴューポール。旧港に面した好立地にあり、客室タイプによって旧港やサン・ニコラ要塞、ファロ宮殿を見渡すことができます。
ラディソングループに共通した高いサービスレベルや品数豊富な朝食ブッフェももちろん高ポイント。
ホテル周辺には数多くのレストランやカフェがあり、ホテル前にはバス停留所もある好立地。旧港周辺の観光地はいずれも徒歩圏内と観光での利用におすすめです。
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