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【マルセイユ】賛否両論?ブイヤベース名店Le Miramarレビュー

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フランス南部の港町マルセイユ、といえばブイヤベース発祥の地として有名。

日本で一般的に知られている「ブイヤベース」とは大きく異なることもあって、マルセイユに来たら是非食べたい郷土グルメとして観光客にも大変人気となっています。

マルセイユには数多くの本格ブイヤベースを提供する有名店がありますが、その中でもよく知られているのがマルセイユ旧港に面したLe Miramar。

一方でGoogleなどのレビューを見てみると賛否両論はっきりと分かれており、そちらをみるともしかしたら訪れるのを躊躇してしまうかもしれません。

この記事では実際に筆者がLe Miramarのブイヤベースを食べた上で中立な立場からレビューをしていきます。

1. Le Miramarの概要

Le Miramarはマルセイユ旧港に面した好立地にある中〜高価格帯のシーフードレストラン。

1965年から営業を続ける歴史のあるレストランとなっており、現在に至るまで非常に人気の高いレストランとして知られています。

特にブイヤベースはこのお店の代名詞とも言っていいほど力を入れている料理。ブイヤベースの料理レッスンなども行っているほどで、マルセイユの「ブイヤベース憲章」に則った伝統的レシピに則った正統ブイヤベースを提供しているレストランです。

2. ブイヤベース実食レビュー

2-1. 前菜からスタート

まず賛否両論を生む最大の理由とも言っていいのが、こちらのお店でのブイヤベースは日本でイメージされるフィッシュスープとしての1品ではなくフルコースとして提供されるということ。

実際ブイヤベースを注文すると、それだけで満腹になるから他のアラカルトの注文はしなくても大丈夫、とウェイターに言われるほどです。

ブイヤベースを注文するとまずは前菜から提供されていきます。

オリーブのマリネと魚のすり身を使ったフィッシュペーストがコールドミールがオーダー後すぐに運ばれてきました。

こちらはフィンガーフードとしてあらかじめ用意されている模様。フィッシュペーストは適度に塩見が効いており食欲を沸かせてくれる一品。

コールドミール後に提供されたのはトリュフをふんだんに使ったピザ風のタルトフランベ。焼き立てということもありとても美味しくいただきました。

2-2. ブイヤベースのお披露目

前菜のプレートを終えた頃、ブイヤベースがテーブルに運ばれてきました。

ウェイターからはブイヤベースに入っている魚介類の紹介があり、その際ブイヤベース憲章に書かれているブイヤベースと呼ぶための条件「カサゴ、足長ガニ、ホウボウ、マトウダイ、アンコウ、西洋アナゴ、オコゼのうち4種類以上含む」など具体的な説明もありました。尚、魚はその日の漁や季節によって変わるとのこと。

この盛り合わせは説明後に一度キッチンに下げられました。後食べやすいよう解体されて提供されることになります。

2-3. まずはスープから

まずはブイヤベースのスープのみでいただきます。想像からは難しくないほど海鮮の風味と出汁がしっかりと出た濃厚なスープ。

合わせて様々な種類のバゲット、ペストリーが提供されます。いうまでもなく、スープにつけて食べると絶品。

スープはおかわり自由、プレートを空けるとウェイターが大鍋から追加でサーブしてくれます。

2-4. 魚介と共に満腹の世界

スープを堪能し終わったあとは、最初に紹介のために運ばれてきた魚介類やポテト等がカットされた状態でプレートに盛り付けされメインディッシュとなります。

すでにスープとブレッド類でかなりお腹が満たされた上で、さらにボリューミーな具材が追加となります。同じスープではありますが、今度の主役は具材ということもあり、やや水っぱらになりそうではありましたが味に飽きが来ることはありませんでした。

2-5. デザートで締め

ブイヤベースコースの締めは甘いフィンガースイーツ。

すでにかなり満腹の状態でしたが、かなり濃厚で甘めのものとなっていたこともあり、エスプレッソを頼まずにはいられなくなります。

3. 賛否の理由

ここまで見ていただいて薄々お気づきかと思いますが、やはりLe Miramarのブイヤベースはプレゼンテーションなどかなり観光客を意識したものになっている、という印象があります。

そして賛否両論となる最大の理由がブイヤベースの料金。2024年1月現在一人79ユーロ(1万3千円ほど)となっており、最低2人前からのオーダー。

今回紹介したものも2人前となっており、円安の影響もあるとはいえ2人で3万円近いディナーとなりました。

はっきり言うと、マルセイユにはリーズナブルに本格フレンチや新鮮なシーフードを堪能できるお店が数多くあるのでLe Miramarのコストパフォーマンスが悪いのは否定できません。

一方で、マルセイユに複数ある「本格ブイヤベース」を提供するお店ほぼ全てが1人前あたり日本円で1万円以上の価格で設定しているのも事実。

また、実際にブイヤベースを含め料理やサービスの質は満足のいくものには違いありませんでした。

ですので、コスパが悪いと評価するかは、何を求めているか、という点につきるように思います。

ランチなどでワンプレートでブイヤベース風スープをカジュアルに味わえるお店は数多くあり、事実20ユーロ(約3千円)程度で提供されています。とりあえずマルセイユに来たからには味わっておこう、という方はあえてLe Miramarにいかなくてもいいのかな、という気がします。

他方、本格的なブイヤベースを楽しみたい、パフォーマンスも含め観光のハイライトとしてブイヤベースを食べるのであればLe Miramarはいい選択肢になります。事実、マルセイユローカルの人もLe Miramarのブイヤベースは美味しいと言っており、特別な日などにブイヤベースを食べにいくこともあるとのこと。

思い出には間違いなく残る一品となりました。

4. 総評

賛否両論あるLe Miramarのブイヤベース。

確かに値段は張りましたが、一生に一度行くかどうかのマルセイユで本格的なブイヤベースを堪能する、という夢を叶えたと思えばいい投資になったかな、と私自身は感じました。

お腹を満たすためだけというよりは、コースそのものを一つのエンターテイメントとして捉えると旅の思い出の一つとして記憶に残るものになるはずです。非常に人気店ですので、事前に予約をすることをお忘れなく!

マルセイユでおすすめのレストランはこちらの記事で紹介していますので、合わせてお店選びの参考にしてください。

Le Miramar概要

レストラン名:Le Miramar
住所・マップ:12 Quai du Port, 13002 Marseille
公式HP:https://lemiramar.fr/
予約:公式HPより
おすすめ:ディナー

マルセイユに泊まるなら

マルセイユに滞在する際におすすめなのが、ラディソン・ブル・ホテル・ マルセイユ・ヴューポール。旧港に面した好立地にあり、客室タイプによって旧港やサン・ニコラ要塞、ファロ宮殿を見渡すことができます。

ラディソングループに共通した高いサービスレベルや品数豊富な朝食ブッフェももちろん高ポイント。

ホテル周辺には数多くのレストランやカフェがあり、ホテル前にはバス停留所もある好立地。旧港周辺の観光地はいずれも徒歩圏内と観光での利用におすすめです。

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ノルウェー、スウェーデン、イギリスに留学・長期滞在。都合がつく限りヨーロッパ各地を渡り歩き、決して観光ガイドだけではわからない現地の情報を収集。そんな情報を元に、ヨーロッパの生の観光情報と留学に必要なIELTS対策を紹介中。