スウェーデンやノルウェーなど北欧に住んでいるとまともな日本食屋があまりないこともあり、時々無性に日本食が食べたくなります。
私だけでなく、海外に住んでいるとコテコテのステーキやポテト、チーズ等にうんざりしてきて、刺身のようなあっさりしたものが恋しくなる人は多いのではないでしょうか。
そんな時に、北欧諸国で最も簡単に作れて、かつ贅沢に食べられる日本食を紹介します。
超コレステロールが高いので食べ過ぎ注意ですよ!
1. 刺身用サーモン
唯一大きいスーパーマーケットに行って手に入る生食用の魚がこちら。ノルウェーサーモンです。
必ず「FOR SUSHI/Raw/Rå」など生で食べられることが書いてある魚を買ってください。
同じサーモンでも普通にスーパーで陳列されていたり、魚屋で売られているものは生色原則不可ですので要注意です。
まれにリスク覚悟で生食トライする方がいるようですがお勧めいたしません。
スウェーデンやノルウェーは海に囲まれた国にもかかわらず、生食できるような新鮮な魚を手に入れることはかなり困難を極めます。このような生食用に特別に加工されたサーモン以外はまずスーパーなどで手に入れることはできないでしょう。
日本と同じ海に囲まれた国なのになぜ?という疑問については、北欧の魚流通事情を踏まえてこちらの記事で紹介しているので、興味がある方は御覧ください。
さすがノルウエーサーモンは有名なだけあって、その色といい脂の乗り方は文句なく素晴らしいです。サーモンは柵で売ってるので、自宅で切れ味のいい包丁を使って薄くスライスしましょう。
ちなみに巷のSUSHI BARで売られているSUSHIも基本的にはこのSUSHI用サーモンを使用しています。スウェーデンだとサーモン8巻でも余裕で1000円を超えてくるので、調理する時間がある場合には生食用サーモンを自分で購入したほうがお得です。
2. イクラ
スウェーデンや他の北欧諸国では魚卵のことを全て「キャビア」と呼びます。キャビアはスウェーデンでは定番中の定番食材ですが、その中でもKungslax(キングサーモン)のキャビアは日本でいうイクラとそっくり。
このイクラ型のキャビアは少し大きめのスーパーマーケット等でないと入荷していないので、よく探してみてください。しょうゆ漬けではありませんが、日本のイクラと味も食感もほとんど同じですので、白いご飯にもよく合います。
キャビアは色々な料理に使われる定番食材で、小さなスーパーにも必ず複数種類のキャビアが販売されています。そんなスウェーデンのキャビア事情についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひ合わせてお読みください。
3. 鮭イクラ丼の作り方
作り方は簡単。薄くスライスしたサーモンといくらをご飯にのせるだけで超豪華2色丼の完成です。
日本から移住している方は、なんらかの手段で米は手に入れていると思いますし、現地で醤油は比較的簡単に手に入るので、日本の懐かしの味を調理時間3分で再現することができます。
さらに炙りを入れたりアボカドをのせたりすることでさらに見た目も華やかで栄養満点な親子丼にすることも可能。
味はというと、言うまでもなくめちゃくちゃ美味しいです。というより、この鮭いくら丼だけに至っては、日本で食べるよりも脂がのっていて美味しいです。
なかなか刺身を食べる習慣のない海外に生活していると、このような生の刺身を手に入れるってことはなかなか難しいのですが、幸運なことに北欧諸国ではサーモン限定ではありますがこのような生食可能なものが販売されています。
食中毒の危険に怯えながらも、自分で海鮮丼作ってるなんていう声をたまに他のヨーロッパ諸国で生活している日本人の方から聞きますが、そのようなリスクは不要なのがありがたいところ。
4. 最後に
かかった費用は2〜3人前で米代入れて約2000円程度。ちょっと自炊にしては高いですが、寿司バーでなんちゃって寿司をテイクアウトするよりはずっと安いのでオススメです。
また余った生食用サーモンは、翌日表面を軽く炙ることでさらに別の楽しみ方ができます。
予算的にもう少し抑えたい、もしくは生食用サーモンが見つからない場合は、スモークサーモンやマリネ用のサーモンをつかってもいいともいます。その場合表面を少し炙ると多少和食っぽくなります。
ノルウエーサーモンのとろける感じといい、イクラの絶妙な塩気といい、虜になること間違いなしです。簡単だからと食べ過ぎてコレステロールの取りすぎには注意してくださいね!
スウェーデンの寿司事情はこちらの記事で詳しく書いているので、興味がある方はぜひ合わせて読んでみてください。
サーモンとっても美味しそうです。私なら、ちらし寿司にして食べたいです。
確かに美味しいんですがサーモンしかないのが残念です笑