海外に留学中だとある日突然日本食が食べたくなったりします。それも怪しい「SUSHI」や「Ra-men」ではなくもっと家庭的なもの。例えば卵かけ御飯とか。
日本で最も簡単に食べられる卵かけ御飯って、実は海外ではものすごくハードルが高いってことご存知ですか?
生卵は食中毒の危険が高いため基本的には食べられません。もちろんすき焼きの生卵も通常はNGです。
ですがヨーロッパ留学中の方におすすめな確実に安全な方法が1つあるので、今回はそんな生卵付きの留学生の方向けに紹介します。
1. 生卵は汚染されている
基本的に、海外で卵を見るときは必ず考えないといけないことが1つあります。それはサルモネラ菌の存在。
日本にいるとまず意識しませんが、世界的には卵の殻や場合によっては内部までサルモネラ菌が付着しており、生食には常に食中毒のリスクのある食材だということです。
そもそも生食する文化がなく、加熱が大前提ですので、あまり対策も取られないというのが実情でしょうか。
事実海外生活をしていらっしゃる日本人の方のブログを見ると、リスクを冒してでも生卵をなんとかして食べようと奮闘している記事をよく見ます。
殻をよく洗うとか低音殺菌を自分でやってみたりとか、あるいは殻を洗うと菌が浸透するからむしろダメだとか、色々議論がなされています。
こちらはオーストラリア在住の獣医さんが書いたブログ記事ですが、とても面白く実情紹介してくださっています。
2. 卵消費大国日本
日本って実は世界一の卵消費国だったって知ってましたか?
スクランブルエッグとか食べてる欧米各国差し置いての堂々1位です。やはり日本の卵愛ってすごいですよね。カルボナーラに生卵、カレーに生卵、ご飯に生卵、ステーキに生卵、牛丼に生卵、うどんに生卵、なんでも生卵です。
日本人にとって生卵って欠かせないんですよねやっぱり。よって生卵を食べることは日本人にとってのアイデンティティーであったりするわけです。
海外在住の人がリスクを負ってまでも生卵を食べるという気持ちがわかります。
3. サルモネラフリー卵
そんな中でも、スウェーデンではサルモネラ対策が十分に取られています。衛生に何かとうるさいスウェーデンでは基本的にすべての食肉、卵を扱う現場でのサルモネラフリーが義務付けられており、その検査もかなり厳格に行われています。
デンマーク等でもサルモネラフリーへの取り組みが進められているようですが、スウェーデンモデルの厳しさゆえに、現状他国はその制度を採用することができないと言われています。
なんと、オバマ大統領もスウェーデンを訪問した際に、このサルモネラ対策について視察を行ったとか。
なぜスウェーデンでかはわかりませんが、美容法で顔に卵白を塗ったりなんていう文化があったりするとかで、そういうのが影響してるのかもしれません。
ただ何れにせよ、スウェーデンの生卵は安全です。
事実ちゃんとした日本食レストランにいくとすき焼きと一緒に生卵が出てきますし、カルパッチョに卵黄なんていう組み合わせもしばし見かけます。
そして嬉しいことに、スウェーデンはこのサルモネラフリー卵を欧州中に輸出しています。よってヨーロッパ組が生卵を食べたくなったらスウェーデン産を探しましょう!
4. スウェーデンの鶏飼育
スウェーデンの卵は法律により品質がある程度共通しています。それは、
- サルモネラフリー
- 抗生物質フリー
- ゲージフリー
です。
1については前述しましたが、にもかかわらず抗生物質入りの飼料を使用することは禁止されており、また鶏の人権?を考え日本のようなゲージでの飼育も禁止。基本的に敷地内放牧です。
ゆえにスウェーデン国内では「オーガニックでない」卵は存在しません。
5. 賞味期限のマジック
一つ気をつけるべきことは賞味期限です。
スウェーデンでは生卵の賞味期限は通常3〜4週間先と非常に長くなっています。これはスウェーデンに限らずEU基準のため、欧州内であれば基本的にはどこも同じです。
この基準は多くの欧州国で見られる生卵を常温保存した場合の基準です。
ただスウェーデンでは卵を冷蔵庫保管するという文化がしっかりとあるため、場合によっては賞味期限が書いてないものや、そもそも賞味期限を気にしないという人さえいます。2〜3ヶ月大丈夫だと言う人もなかにはいるとか。。。
ただもちろん、彼らも加熱することが念頭にあるためこういう判断にいたるわけで、もし生卵を食べようとした場合には、やはり新鮮なうちに食べるということが重要になってきます。
6. 最後に
いかがでしたか?
スウェーデン産の卵はサルモネラフリーの管理がしっかりされており、卵かけ御飯も食中毒を心配することなく食べることができます。
どうしても生卵を食べたい!という方は、欧州各国の大手スーパーであれば比較的簡単に入手できると思いますので、新鮮なスウェーデン産のものを是非探してみてください!
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