スカンジナビア半島の西側に位置し、フィヨルドや北海の美しい大自然が魅力的なノルウェー。
夏はフィヨルド、冬はオーロラなど季節ごとにたくさんの魅力がつまっており、1年を通して日本からも多くの観光客の方が訪れています。
そんなノルウェーですが、そこはやはり異国の地。日本の常識とは全く違うようなことも数多くあります。そこで今回はノルウェー在住筆者が日本からの観光客の方向けにちょっと意外な落とし穴や気づきにくいポイントを10項目紹介していきます。
1. 公衆トイレは有料です
公衆トイレは無料で使えて当たり前。日本では公園でもデパートメントストアでもトイレは無料という価値観になってしまいますが、ノルウェーのトイレは基本的に有料。
カフェやレストランは顧客用に自前のトイレを用意しているところがありますが、それ以外の公共の場でのトイレは基本的にお金を払わなければ使えないと思っておいてください。
支払い方法はカードオンリー。コンタクトレス機能がついていればカードをタッチをするか、ICチップ付きであればカードを挿入して支払いをするのが一般的です。
支払いが完了するとトイレのドアやゲートが開くようになっています。
2. レジ袋は「購入品」です
日本でも有料化が進められているレジ袋。北欧では現在レジ袋は全て法律で有料化するよう定められており、スーパーやお土産屋など例外なく袋には課金されます。
なので、買い物時はかならず「(Trenger du en) pose? 」(日本語訳 袋はいりますか?)とノルウェー語で聞かれるので、必要出れば枚数を、不要であれば「No(ノルウェー語でNei)」と伝えてください。
一部スーパーやセルフレジを導入している店では、レジ横に袋が別途置いてあり、必要な分だけ自分でとってレジを通すようになっているところもあります。
3. ペットボトルや缶には料金加算?
「20Krの飲み物を買ったのに22Krも請求された!騙された!?」
いえいえ、そんなことはありません。
北欧はリサイクル先進国。ペットボトル飲料や缶飲料を購入した際にはレジで「リサイクル加算」として1本あたり2〜3Kr(日本円にして30円前後)商品の値段に加算され、飲み終わった後に返却することで加算分が返金されます。
目印は缶やペットボトルの包装にかかれた「2」や「3」という数字。これが買いてあるものは全てリサイクル加算の対象となります。
スーパーの中には必ず空き缶やペットボトルの回収機があり、多くの場合そのスーパーで使えるクーポン券として返金されることになります。尚、購入場所と返却場所は一致している必要はないため、最寄りのスーパーで返却することができます。
4. タックスフリー天国は?
ノルウェーは世界有数の高税国。所得税や法人税はもちろん、毎日の暮らしに密接に関係する消費税も諸外国と比べて高い割合が設定されています。
基本的に消費税は25%。さらにお酒やタバコ類には別途課税され、これら「贅沢品」は日本では驚きの価格で売られています。
そんな中、ノルウェー国内唯一この税金が免除される可能性があるのが「空港」。海外から入国する際やノルウェーを出国した後のタックスフリーショップでは、免税で商品を購入することができます。
ノルウェー人は世界でも稀に見る「タックスフリー熱狂者」。空港のタックスフリーではノルウェー人が大量のアルコールを買って列を並んでいるのを見ることができるはず。観光でノルウェーに来る際は、お酒を事前に空港で買ってくることをお忘れなく!
5. お酒はどこで買えるの?
ノルウェーは世界でも稀に見るアルコールに厳しい国。日本のようにお酒を24時間コンビニで買えるということはなく、購入と飲酒には厳しい規制が行われています。
ビールやアップルサイダー、缶のカクテル飲料などアルコール度数の低いアルコール飲料はスーパーなどでも購入可能ですが、ワインやウイスキー、ジンなどアルコール度数が4.7%を超える酒類は国営酒屋「Vinmonopolet」でしか買うことができません。
また購入可能時間も制限されており、スーパーなどでは平日は午後8時、土曜日は午後6時まで、Vinmonopoletでは平日午後6時、土曜日午後3時までとなっています。
日曜日はこれらのお店は閉店しているため、購入は不可能。アルコールをホテルの部屋で楽しみたい、という人は注意が必要です。
バーやレストランを除く公共の場での飲酒は法律で禁止されているので注意してください。
6. 日曜日の観光に注意!
日本では日曜日といえば出かけたり買い物を楽しんだりして賑わう、というイメージがありますが、ノルウェーでは日曜日は休息の日。
ほとんどのスーパーやショッピングモールは閉店となり、バスや列車など公共交通機関も運行間隔が間引きされます。
観光名所では一部お土産店や博物館などが営業をしているところもありますが、日曜日は基本的に閉まっていることが多いので気をつけてください(特に夏以外の観光オフシーズン)。
7. 雨対策は万全?
ノルウェーはとにかく気候が変わりやすい国。特にベルゲンやトロンハイムなど西海岸では1日に何度も目まぐるしく天気が変わり天気予報が全くと言っていいほど頼りになりません。
また、気温も真夏でも10度近くまで下がることがあるかと思えば急に30度近くまで上がったり、冬も天候次第で気温差が大きかったりとなかなか旅行をする上では対策が難しい国といえます。
風が強く傘はあまり適しているといえないので、必ずフード付きレインコートを用意し、突然の雨にも対応できるよう準備しておくことをおすすめします。
8. 北欧雑貨買いたければ11月末が狙い目!
ノルウェーは世界でもトップ3にはいる高物価国。特にデフレの続く日本と比較すると、その物価水準の違いに驚くことになります。
かわいらしい雑貨がたくさんあってお土産に買いたいけど、値段が高い。。。そんな葛藤と戦っている旅行者のかたをよく見かけますが、1年で唯一「安い!」と思える日があります。
それが11月末にやってくるブラックフライデー。この日は朝7時から夜遅くまで街中ほとんどのお店がオープンし、3割引から9割引と大バーゲン。普段は倹約家なノルウェー人も財布の紐が切れたかというくらい1日買い物に励みます。
北欧雑貨を少しでも安くたくさん買いたい!という方はブラックフライデーを狙い撃ちしてみてはいかがでしょうか。
9. キャッシュレスとキャッシュ拒否
北欧といえば知る人ぞ知るキャッシュレス化が最も進んだ地域。
ほとんどのお店や公共交通機関ではカード決済が可能で、子供達でさえデビットカードで決済するのが当たり前。
クレジットカードやデビットカードを持っていれば現金を持っていなくても全く不便することなく過ごすことができます。
しかし最近状況はさらに一歩進み、キャッシュレス対応からキャッシュでの支払いが出来ないお店も増えてきています。
ノルウェーを旅行する際には必ず暗証番号で決済できるクレジットカードやデビットカードを最低1枚は用意してください。
10. バスが止まらない?
ノルウェーはどの街も公共交通機関としての路線バスが発達しており、観光でも活用することができれば移動手段が格段に広がります。
日本ではバス停で待っていればバスが止まるのが当たり前ですが、ノルウェーでは必ずしもそうとは限りません。目的のバスをきたら手を横に差し出し運転手に合図するのがお約束。
スマートフォンに夢中になってたりなど乗る意思表示をしないと目の前を素通りされてしまうこともあるかもしれません。
バスに乗りたい時は合図する、そう覚えておいてください。
最後に
日本からの旅行者だとちょっと驚いてしまうかもしれない10個の意外な落とし穴とポイントをノルウェー在住者視点で紹介しました。
日本にいると当たり前に思えてしまうようなことも、8000km離れた異国の地では全く通用しないということも多々。
ですがそんな違いを楽しむのも旅行の醍醐味だったりします。ぜひ美しい景色が広がる北欧ノルウェーに遊びに来てください。
北欧ノルウェーへのツアーをお探しの方にオススメなのがJTB。日本国内の最大手旅行代理店ということで会社の信頼度も高く、日本各地から北欧へと向かうツアーを数多く企画・催行しています。
1年を通して北欧の季節を感じられるツアーが多く、またガイド付きやフリープランなど様々な選択肢があるのもポイント。
ノルウェー在住者の視点でも、JTBのツアーは日本人のしっかりとした添乗員さんがフレンドリーながらもしっかりとガイドをしながら案内をしており好感がもてる旅行会社です。
ノルウェーで永住権を保有し、欧州各地を隅々まで飛び回る旅のプロがみなさまの旅行をお助けします!
観光名所の紹介や日程の提案はもちろんのこと、レストラン予約やツアー手配、さらに現地アテンド(ガイド: 主にベルゲン・フィヨルド観光)までご希望に沿った個別サポート(例:オンライン相談Zoom利用 2500/30分)を提供しています。
興味がある方は、まずは公式LINEからお問い合わせください。