スイスとオーストリアに囲まれた立憲君主国、リヒテンシュタイン公国。
人口3万5千人、面積は横浜市の1/3以下、八王子市よりやや小さいという稀に見る小国です。
そんなちょっと珍しい国はチューリッヒからの日帰り旅行先としても人気。
今回は個人でリヒテンシュタインへ訪れる方向けに、絶対に迷わないスイスのチューリッヒからのアクセス方法とチケット購入方法を紹介します。
1. アクセス方法概要
スイスのチューリッヒからリヒテンシュタイン公国の首都ファドゥーツへと向かう場合には、電車とバスを乗り継いで行く必要があります。
- 鉄道 チューリッヒ〜サルガンス
- バス サルガンス〜ファドゥーツ
所要時間は乗り継ぎにもよりますが、だいたい1時間半〜2時間弱です。
料金は事前購入の場合往復で70-90スイスフラン(約1万〜1万2千円)。記事最下部で紹介しているスイスパスを持っている場合は無料、ハーフフェアパスを持っている場合には半額になります。
2. チケット事前購入方法
チケットは当日購入することも可能ですが、その場合は鉄道とバスとそれぞれ支払う必要があり、また何より当日料金となるため割高になってしまいます。
ですので、あらかじめ日程が決まっている場合には、オンラインでチケットを予約しておくことをお勧めします。
その場合、鉄道・バスのチケットを一緒に購入することが可能なため、現地で切符の購入や支払いで苦労する心配はなし。
何より、オンラインで購入した方がお買い得です。
a. オンラインチケット購入方法
まずはスイス連邦鉄道公式HPにアクセスします。
メインページでは出発駅、目的地、旅行日を入力する欄がありますので、以下のように入力してください。
- From: Zurich
- To: Vaduz, Post
- Date: 出発予定日時
すると、入力したデータをもと時刻表が表示されます。
「Change」と書いてあるのが乗り換えの回数になりますので「1」となっているものの中から希望のものを選んでください。
ちなみに、ここでは時間を選ぶようになっていますが、実際にはその日中に使えるオープンチケットが発券されるので、厳密に時間が決まってない場合でも大丈夫です。
次の画面では行程の確認が出ます。出発・到着地を確認し、間違えがなければ右側の料金の部分をクリックしてください。
次の画面では、乗車客の個人情報を入力します。
実際乗車時の車内検札で、ここで入力した情報と乗客の身分証明書が一致するかどうかの確認がありますので、正確に入力してください。
スイスハーフフェアカードを持っている場合には料金が半額になりますので入力することをお忘れなく。
その他人数の追加や片道、往復の選択などもこの画面で行います。
全ての項目の入力が完了したら「To the checkout」をクリックして支払い画面へと進んでください。
支払い方法はVISA、マスターカード、アメリカン・エキスプレス、ダイナースなど主要クレジットカードを使用することができます。
b. 購入後
購入後は登録したe-mailアドレス宛にQRコード付きのメールが送信されてきます。
それを当日印刷して持参するか、もしくはスマホの画面で表示することで乗車することができます。
万が一のバッテリー切れなどのために一応印刷しておくことをお勧めします。
3. チケット当日購入方法
チケットを当日購入する場合には、チューリッヒメインステーションに設置された自動券売機から行います。
英語のメニューを選択することができますので、フランス語やドイツ語がわからなくても安心。
目的地は「Sargans」を選択してください。
自動券売機の利用が不安な方は、少し混んではいるものの有人窓口もあるので、そちらを利用してください。
当日券は事前購入と比較して割高になるので、なるべく事前にオンラインで購入しておくことをお勧めします。
4. リヒテンシュタインアクセス方法
a. チューリッヒ中央駅
リヒテンシュタインへと行く場合にはチューリッヒ中央駅が始点になります。
プラットフォームが地下から地上にまで及ぶ非常に大きな駅ですが、ほとんどの場合は地上プラットフォーム発になるはずです。
b. サルガンス方面列車乗車
チューリッヒ中央駅からまずはサルガンス Sargans方面へと向かいます。
乗車可能な列車は多数あり、各駅から快速特急(ICE, RJ, IC等)にいたるまで多岐に及ぶので、あらかじめどの列車に乗るのか調べておくか、中央駅の電光掲示板でSargansにいく列車をよく確認してください。
プラットフォームにあるモニターでもサルガンスへ行くか最終確認は必須です。
チューリッヒ中央駅からサルガンスまでは1駅、所要時間は1時間弱になります。
c. 1等・2等の見分け方
スイス連邦鉄道に乗車する際には、自分のチケットに書かれた等級のクラスに乗車するようにしてください。
プラットフォームのモニターに、1等車、2等車の停車位置が書かれいます。また車体にはこのように数字が振られており、この場合2階席は1等席、1階席は2等席という意味になります。
チューリッヒからサルガンスまでの道中は進行方向向かって左側の席がおすすめです。
d. サルガンス駅
サルガンス駅自体には特に何もない小さな駅ではありますが、チューリッヒからリヒテンシュタインまでの道中の中で最もアルプスを感じられる絶景スポットでもあります。
チューリッヒではみられないスイスの雄大な大自然。
駅周囲はアルプスに囲まれており、駅から10分程度あるくと人工物もほとんどない大自然の絶景を楽しむことができるので、もし時間に余裕があるのであれば、少し駅周辺を散策してみるのもおすすめです。
e. ファドゥーツ行きバス
サルガンスからはリヒテンシュタイン方面へのバスへと乗車します。乗車バスは11番。駅目の前にあるバスターミナルから発着します。
ここで乗車するバスはリヒテンシュタインの公共交通機関である「LIEmobil Bus」。リッチなリヒテンシュタイン公家を感じさせる最新鋭バスが出迎えてくれるはずです。
チケットを事前にオンラインで購入している場合には、鉄道乗車時に使用した印刷チケットもしくはスマホ画面を運転手に表示してください。
事前購入していない場合には、運転手に直接料金を支払います。尚、通貨はスイスフランです。
サルガンスからファドゥーツ行きのバスは平日日中は1時間に3本程度、週末は2本の運行(正確な時刻は変更の可能性あり)。
国境を途中超えますが、同じシェンゲン協定加盟国ということで入国審査などはありません。
f. 下車駅
バスの下車場所は「Vaduz, Post(ファドゥーツ中央)」。所要時間は約30分になります。
車内にはモニターが設置されており、それで下車場所を知ることができます。またファドゥーツ中央では降りる人が多数いるので、迷うことはないかと思います。
下車したバス停のすぐ目の前には、リヒテンシュタインの「入国スタンプ」がもらえるツーリストオフィスや、切手博物館などの主要な観光名所がありとても便利な立地になっています。
5. ファドゥーツからの帰路
チューリッヒへと戻る際には、来た道を辿るだけ。
Vaduz, Postから再度11番のSargans行きバスに乗車してください。やはり帰りも平日日中は1時間に3本、週末は2本の運行です。
5. 最後に
いかがでしたか?
チューリッヒからリヒテンシュタイン公国中心部のファドゥーツまでのアクセス方法を紹介しました。
チューリッヒとは全く違う雰囲気の街で、切手博物館など珍しい博物館やファドゥーツ城から見るアルプスに囲まれた美しい風景は一見の価値あり。
日帰り旅行にぴったりですので是非足を運んでみて下さい。
リヒテンシュタインへはもちろん、スイスで鉄道を使った旅行を検討されている方に絶対おすすめなのがスイスパスやスイスハーフフェアカード。
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