世界で6番目に小さなリヒテンシュタイン公国。現在もリヒテンシュタイン家の個人資産によって国家が運営されているという驚きの立憲君主国家です。
今回はそんなリヒテンシュタインの首都、ファドゥーツの街を歩いてみたので、その際に撮影した写真をもとに街の様子や周囲の絶景を紹介します。
1. 小さいファドゥーツ
世界で6番目に小さな国、ということで予想通り首都とはいえ本当にこじんまり。
こちらはファドゥーツ中心部のシュテットレと呼ばれる歩行者専用メインストリート。観光客も多く訪れるため、博物館や観光インフォメーションセンターはもちろん、レストラン、カフェなどが立ち並ぶエリアです。
とはいえ、端から端まで歩いてもその距離時間にして約5分といったところ。
メインストリートの一端にあるメインスクエア。リヒテンシュタインの議会場や公文書館があります。
が、メインスクエアといっても本当にこじんまり。
観光客がちらほらいる程度の静かな広場です。メインスクエアとはいえ一番落ち着ける場所かもしれません。
メインスクエアの奥に見えているのがファドゥーツ大聖堂。
リヒテンシュタインにおけるカトリック信仰の中心である大聖堂ですが、とは言ってもやはりそこはリヒテンシュタイン。
非常に可愛らしい小さな教会です。
メインストリートの中で一番混んでいたのがこのエリア。中国人観光客が数十人団体でいてなかなか賑やかでした。
リヒテンシュタインは何もかもが小さい。決して悪い意味ではなくてこじんまりと最低限にまとまっているという印象です。
2. 切手の国
リヒテンシュタインは従来切手の発行が国家の重要な収入源だったという時代があり、美しい切手を発行することで有名です。
メインストリート沿いにある切手博物館はそんな過去の切手コレクションを始めリヒテンシュタインの切手にまつわる展示がたくさん。
一方こちらはファドゥーツ中心部の郵便局。こちらはいたって普通ですね。
3. 観光客のお目当て
リヒテンシュタインに訪れる観光客のお目当ての一つでもあるのがこのリヒテンシュタインセンター(観光案内所)にあります。
窓口にいた職員の方に頼んで、、、
リヒテンシュタイン入国スタンプゲット(3フラン)。もちろん公式のものではないのですが、しっかりパスポートに押してくれます。
シェンゲン加盟国に挟まれ、かつ空港がないリヒテンシュタインは基本的に現在は国境無し。そのためリヒテンシュタインにきた証拠をパスポートに残す唯一の方法がこの有料スタンプです。
ただみてると観光案内所に訪れる観光客のほとんどがスタンプを押してもらってる様子はなかったので意外と知られてないのかも?
4. 変な芸術の街
リヒテンシュタインのメインストリートちょうど真ん中にあるなかなか立派な現代博物館。そんなことを反映してなのかはわかりませんが、ファドゥーツの街中にはちょっと変わったアート作品がたくさん。
ちょっとモダンななんともいえないアートや、アート化してしまった消火栓。
一般人にはコンセプトの分かりにくい仮面や、制作意図をまったく計れない重なり合った裸体の人。。。
他にも街を歩いているとたくさん彫像に出会います。現代アートがいたるところに散らばっているので、色々探してみるのもおもしろいかも。
5. 絶景を求めて
ファドゥーツの街を見下ろすように丘の上に建っているのがファドゥーツ城。現在リヒテンシュタイン家の王子とその家族が住んでいるため内部見学はできませんが、そこからの景色は絶景に違いありません。
ということで、ファドゥーツの市街地からファドゥーツ城まで丘を登ってみることにしました。
市街地中心部から5分もあるくとそこは住宅街。まさにスイスとオーストリアを足して割る2したような可愛らしい家がたくさん。
ファドゥーツ城へはこの細い階段を登っていきます。
遊歩道に出たら、そこからはひたすらハイキング登山。結構急な斜面が続きます。
でも歩けば歩くだけ景色がどんどん良くなってきてテンションもアップ。
向こう側に見えるのはスイスのアッペンツェラー・アルプス山脈
天気がよければしっかりと山頂まで見ることができます。訪れた時期は11月の中旬。山頂付近がちょうど雪化粧しており、まさに期待通りのアルプスの光景です。
散策路の道中にはこんな犬のフン専用ゴミ箱が。のどかな日常が垣間見えます。
散策路道中から見下ろしたファドゥーツの街並み。首都とはいえ建物が密集することもなく、自然に囲まれた落ち着く景色。
建物群の向こう側に少し見えているのがライン川。この川を隔てて奥側がスイスになります。
散策路を終え道路に出るとヘアピンカーブ。こういう何気無い景色も絵になります。ちょうど紅葉の時期ということもあり木々は色とりどり。
こちらがファドゥーツ城。下から見上げるよりも実際に目の前で見て見ると意外と小さい。
王子とその家族が住む、まさに住居にするのにふさわしい「城」という感じ。残念ながら内部は見ることができませんが、お城の周りにはちょっとした散策路がありそこからの景色が本当に綺麗そうなので行ってみました。
息を飲む絶景とはまさにこのこと、というくらい見事なアルプスの絶景とファドゥーツ城がマッチします。
ちょうど紅葉の時期に来たのも正解。紅葉やアルプス山頂の雪化粧が写真映えします。
せっかくなのでパノラマ撮影。いつまでも景色を見てられる、まさにそんな景色でした。
6. 最後に
いかがでしたか?
リヒテンシュタインの首都ファドゥーツの街並みや美しい景色を紹介しました。
小国ということだけあって何もかもが小規模ですが、一方で大自然に囲まれたとても居心地のいい街。
スイスの最大の都市であるチューリッヒから2時間程度、電車とバスを使って簡単に訪れることができるので、是非街の雰囲気のコントラストを楽しみに訪れてみてください
ファドゥーツの観光名所についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてください。
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