チューリッヒ市内に路線網を張り巡らせているチューリッヒトラム(チューリッヒ市電)。
チューリッヒを観光する際には是非有効活用したい公共交通機関です。
今回は、そんなチューリッヒトラムを誰でも気軽に利用できるよう、チケットの買い方や乗車方法を紹介します。
1. チューリッヒトラム

チューリッヒの市内中心部を歩くと、必ず目にするのがトラム。チューリッヒ市交通局によって運営されており、市内には13の路線が走っています。
運行トラム数の多さゆえに、道路はいつもトラムであふれています。

現在ではバリアフリー対応のために最新型のローステップタイプの車両Be 5/6形「コブラ」(Cobra)が随分と増えてきていますが、

もちろん旧式タイプであるBe 4/6形「トラム2000」(Tram 2000)等の趣のあるトラムも現役で運行中。
こちらは1970年代から1980年代に製造された車両です。

こちらも同じく旧式のBe 4/6形「トラム2000」(Tram 2000)。
トラムとチューリッヒの街は切っても切り離せないほど機能的にも景観的にもマッチしています。
2. チューリッヒトラム路線網

チューリッヒ中心部はゾーン110。そこを中心にチューリッヒ郊外までありとあらゆる方面に向けトラムは運行しています。
観光で実際に利用するのはゾーン110内が中心。ちなみに空港はゾーン110のお隣であるゾーン121にあります。
このゾーンによって乗車運賃が異なってくるため、チューリッヒ中心部を離れて遠方へと向かう場合には目的地のゾーンを把握しておく必要があります。
3. チケット購入方法

トラムのチケットは、発着場所に設置された自動券売機から購入します。
最初に表示されている画面には頻度高く購入さている券種が出ています。

多くの券売機ではクレジットカードもしくは硬貨のみ有効となっているので注意してください。
4. トラム運賃

トラムの運賃には様々な形態がありますが、代表的なものを紹介します。
Single Ticket/Short Distance
その名の通り1回券。ただ厳密に言うと1時間(Short Distanceは30分)有効な短期チケットになります。
Single Ticket (Zone1-2) | 4.4 CHF | 60分有効 |
Short Distance (Local Zone) | 2.2 CHF | 30分有効 |
Single Ticketの料金は発着ゾーン別に分かれていますが、観光で利用する場合には主にZone110内(Zone 1)で網羅することができます。
チューリッヒ市内中心部の博物館や美術館、教会などを訪れるために短距離移動をする場合、ほとんどのケースはShort Distanceチケットで対応可能です。
不安な方は券売機画面上に有効な範囲が出るのでそちらを確認してみてください。
Day Pass
Day Passは購入時間から24時間有効になるチケット。
こちらも同じく利用ゾーンごとに値段が分かれています。
Zone 1-2 | 8.8 CHF | 24時間有効 |
Local Network | 5.5 CHF | 24時間有効 |
Zurich中心部の観光にトラムを利用するだけであればLocal Networkのチケットで対応が可能です。
Day PassはSingle Ticketと違い何度乗っても乗り放題にもかかわらず値段が抑えられているので、1日観光をする場合などはDay Passを先に買ってしまった方が後々何かと便利かと思います。
Zurich Card
Zurich Cardはチューリッヒ観光に特化したフリーパスで1日券と3日券があります。

購入すると空港行きも含めトラムやバス、鉄道、ボートなど公共交通機関が全て無料(ZONE 110, 111, 121, 140, 150, 154, 155)になるほか、チューリッヒの主要博物館や美術館が無料もしくは割引、さらに現地ツアーやショップの割引を受けることができます。
大人 | 子供 | |
24hours | 24 CHF | 16 CHF |
72hours | 48 CHF | 32 CHF |
Zurich Cardを購入した際の注意点としては、購入後券売機横の打刻機を通さないと有効にならないということ。

打刻機を通した時点から券面に書かれた時間が有効期間となりますので、忘れずに打刻を行うようにしてください。
Zurich Cardの詳細についてはこちらの公式ホームページを参考にしてください。
5. 乗降車方法

チケットを購入したら特に改札などはないので、目的地にあったトラムにそのまま乗車してください。
車内ではモニターで行き先や途中停車駅、次の停車駅が表示されています。

下車時には乗降口最寄りの手すりやドアに設置されたボタンを押してください。
これを押すことで運転手に下車する旨を伝えることができる他、ドアの開閉ボタンにもなっているためトラム停車後にボタンが押された付近のドアが開くようになっています。
6. 最後に
いかがでしたか?
旅行先だと慣れない公共交通機関を使うのに少し勇気がいりますが、チューリッヒトラムの利用はいたって簡単。
市内中心部はトラム路線網が非常に発達しており短距離でも非常に役立つので、是非積極的にトラムを利用して効率的な旅行をしてみてください。
尚、料金は2018年現在のものになっていますので、時期によって若干の上下がある可能性があることをご了承ください。
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