世界遺産に登録され、世界一美しい湖畔として知られるオーストリアのハルシュタット。
ザルツブルグから列車を使って約2時間半で行くことができます。
今回はそんなハルシュタットの村を訪れ街歩きをしてきたので、実際に現地で撮影してきた絶景生写真をたくさんつかってみなさんに街並みを紹介していきます。
1. ハルシュタット村へのアクセス
ハルシュタット村へのアクセス方法はザルツブルグから列車、もしくはバスでいくルートがあります。
私は往復とも列車を利用してアクセスしましたので、列車を使ったアクセス方法をこちらの記事で紹介しています。実際に訪れるチャンスがあれば是非参考にしてください。
理由は後述しますが、ザルツブルグから列車を使ってハルシュタットへいくルートがオススメです。
ザルツブルグからの列車内も、時間の経過とともに様々な景色を車窓から楽しむことができます。
のどかな田園風景、険しい山岳地帯、美しい川沿いや湖岸を走ったりと比較的長時間の乗車ではありますが、飽きることはありません。
列車の到着駅では、オーストリア連邦鉄道OEBBの駅員が列車の時間に合わせて出迎えを行っていました。
ヨーロッパでは一般的に見られるこの制服ですが、赤い帽子が見事にオーストリアの景色にもマッチしています。
2. 鉄道駅から舟渡り
ザルツブルグから列車で2時間半、ついにハルシュタット駅へと到着です。駅は無人駅ですが、さすがの景勝地だけあって下車する人の数はなかなか多いです。実際、ほとんどの乗客がこの駅で下車しました。
列車を降りると渡し船の乗り場まで100mほど歩くことになります。小さな渡し船に列車を降りた大勢の人が全員乗るので、ボートは通勤列車並みにかなりの人口密度になります。
もし景観のいい席を確保したい場合には、なるべく急いで船着場へ向かうことをお勧めします。
渡し船に乗船後はしばらくハルシュタット村までの船の旅。世界一美しいという村が徐々に近づいきて、しかもその眺めを船から見る事ができるということで気持ちが高まります。
天気が良ければ湖は大変穏やかですので、船はほとんど揺れません。
非常に美しい景色のため、乗客はみなシャッターを切るのに夢中になります。バスではなく列車を使ってハルシュタットを訪れるのがオススメと言われる一つの理由でもあります。
もちろん村だけではなく、雄大な山々の景色も本当に美しい限り。この大自然とこじんまりとした村の融合が世界一と言われる所以です。
船着場に着いたら早速街歩き開始。時間をかけてここまできてよかった、ハルシュタット村に足を踏み入れてわずか数秒でそう感じてしまう景色がそこにはありました。
3. 木造と石造が交わる街
真っ先に「一番いい写真がとれるという絶景スポット」に行きたい気持ちを抑え、まずは村の中心部から散策をすることに。
ハルシュタット村の中心部にある小さな広場をマルクト広場といい、観光客の撮影スポットの1つとして賑わっています。
周囲には多くのカフェやレストランが広場を取り囲むように並び、それぞれの建物がカラフルで美しいですね。お昼時やカフェの時間になると、テラス席は観光客でびっしり、新鮮な空気を吸いながらランチをいただくことができそうです。
それぞれの建物がカラフルなだけでなく、さらにきれいな花を飾っていることから街並みが明るく写ります。ヨーロッパには珍しく木造の家屋がさらに趣を出します。
マルクト広場を離れ少し歩くと、今度は日本の古屋にも見える木造の家屋群が。
ヨーロッパは石造りの建物が多いイメージの人も多いと思いますが、少し地方に行くとこのような温かみのある木造建築も多く見られます。
小さいにも関わらず通路や広場を一ついくだけで街並みの景色ががらっと変わる街。
ここハルシュタットの木造住宅は、木の色や構造を少し見るだけでもその200年以上とも言われる長い歴史を感じとることが出来ます。
カラフルな建物や、木の色を生かした建物まで様々。色も建築材料も多様性に富みますが、それが1つの風景として見事にまとまっています。
もちろんオーストリアには欠かせないカトリック教会も街の大きなシンボル。
何か1つでもかけてはこのハルシュタット村にならない、絶妙なバランスが観光客を引きつける秘訣かもしれません。
水も驚くほどに透き通っていて、白鳥や鴨など水辺の鳥も多くみられます。
ハルシュタットの街はアップダウンが激しく、暑い日などには適度な休憩も大切。
せっかくの湖畔の村、ハルシュタットでのランチですのでここは湖畔にあるレストランがおすすめです。
今回私が食事をとったのはドラマの撮影などでも使われているゼーホテル グュリューナー バウム(記事下で紹介)というハルシュタットNo.1ホテルにある大人気レストラン。
このホテルは、客室やレストランから見える絶景が素晴らしすぎて、なかなか予約が取れないことでも知られています。
食後はメインルートを離れて少し路地にはいってみました。
路地に入るとより個性的な建物がちらほらとありますが、それでもやはりこのハルシュタット村にあるすべての建物がこの村には欠かせないというくらい同調しています。
そこで見られるものすべてが素晴らしいの一言。
少し歩くとこんな細い通路が。
少し登ってみるとそこには高低差のある滝があり、水はすべてハルシュタットの湖へと注いでいるようです。
山々から流れ着いた水ということで水質はとても綺麗そう。
そしてそこから見下ろすハルシュタット村の街並みはまた格別です。
右を向いても左を向いても、美しいハルシュタットの街並みとそれを取り囲む雄大な大自然。
特にこの滝周辺にくる観光客はほとんどいないようで、ゆっくりと静かにハルシュタットの絶景を楽しむことができます。
この村ではこういう何でもない看板一つとっても何故か絵になります。
季節が夏前ということで緑も綺麗。
4. ハルシュタットの絶景
そしてついに、ハルシュタットの絶景ポイントといえばここ!という町外れにある最も有名な撮影ポイントへ。
船到着直後や団体バスツアーなどがあると観光客で大変混雑しますが、落ち着いた時間を見計らっていけば世界一美しい湖畔の街と言われる絶景と静かに向き合うことができます。
何気なくシャッターを押すだけでも、まるでプロカメラマンかのような写真が撮れてしまう不思議。
望遠であっても広角であっても、一眼レフカメラでもiPhoneカメラでも、どんなアングルでとっても絶景写真が撮れる、まさに「絶景」という言葉がぴったりな街です。
遊覧船や小さなボードが出入りするのを見ているだけでもいつの間にか長い時間がたってしまうような、心も洗われる景色です。
5. 最後に
世界一美しいと言われるだけあって期待度かなり高めで行きましたが、それでも本当に美しいと感じる村でした。
今回はザルツブルグからの日帰り旅行だったので日中の顔しか見ることができませんでしたが、せっかくならゼーホテル グュリューナー バウム(詳細記事下)に宿泊して観光客が帰り静まり返った夜の姿やライトアップされた姿も見てみたいと思いました。
ツアーで訪れることも可能ですが、美しい景色を見ながらゆっくりと散策をするのが楽しい村なので、是非ご自身でザルツブルグやウィーンから足を伸ばしてみてください。
季節によってみせる姿が違うようですので、次回は冬にまた機会があれば尋ねてみたいと思います。写真では伝わらない美しさがありますので、みなさんもハルシュタットをご自身の目で見てみてくださいね!
ホテル詳細:ゼーホテル グリュナー バーム
マルクト広場の湖側に建ち、ハルシュタットの絶景を作り出している代表的なホテル、ゼーホテル グリューナバーム Seehotel Grüner Baum。湖畔側の客室からは、その美しいハルシュタット湖の景色を独占することができます。
村一番の老舗で歴史もあり、オーストリアの王室の人も泊まりに来たことがあるんだとか。誰もが泊まりたい超人気ホテルでなかなか予約が取りづらいので、なるべく早めの計画をお勧めします!
海外旅行をする人が必ず持つべきクレジットカードの決定版は?
国際ブランド、付帯保険、旅行中の特典、カードを選ぶポイントは様々。
海外40ヵ国以上を訪れた旅のプロがヨーロッパ向けクレカの選び方とおすすめを伝授している人気記事をチェック!