ヨーロッパに住むことになってから始めたこのブログもいつの間にか非常に大きなアクセス数を誇るまでに成長しました。
ある統計によるとブログの9割以上が開設後1年を待つこともなく更新が停止されるようですし、一方現在ある旅行サイトの多くが収益だけを目的にしており、画像は引用や転載、コンテンツも外部(外注)ライターによるコピーペーストなんてものだらけ。
本ブログは運営者=ライターの極細運営ながらなんだかんだ4年目に突入。今後もどんどんコンテンツを増やしていくことになっています。
そんな私が旅行ブログを運営しているのか、そしてなぜ旅行をするのか、そんな理由をこの機会に紹介したいと思います。
1. 旅するお金を作る
筆者は旅が好き。旅が好きなのでブログをしています。はっきり言い切うとこのブログはマネタイズをしており広告収入があります。
このブログを元に旅をする資金を集めている、これはれっきとした事実。
ですが、「旅をするためにブログをしている」一方で、多くの人に役立つ情報を紹介し読んでもらう必要があるので、「ブログをするために旅をしている」事もあります。
例えば、ひとり旅なのにあえてツインルームに泊まってレビューしたり、あまり興味はない博物館にもあえて入場して内容を伝えたり。
ただ好きな事だけしてもブログではお金は生まれませんし長続きはしません。ただし、だからこそわざわざ観覧してくださる読者(つまりはスポンサー)の方にも一緒に楽しんでもらえるような、濃い記事を書かないとと強く思ってます。
実際に足を運んで、自分で見た内容を中心に、生写真を極力多く使って記事を書く。これがこのブログの本骨頂です。
2. 隠れた魅力を発見する
ロンドン、パリ、ローマ。どこもとても魅力的な街で、それを表すかのように世界中多くの人が足を運びます。
ですが、世界の魅力は名前が知られてないような場所にもたくさんあるはず。そんなまだ観光客には未開拓な秘境を探して紹介するのもこのブログのつとめ。
世界最北の地と呼ばれるスヴァーバル諸島や欧州最後の独裁国家と呼ばれるベラルーシ、最近まで混乱が続いていた旧ユーゴスラビア諸国など、まだまだ日本人旅行者が少ない場所にも足を運び魅力を紹介しています。
コメント欄やSNSで読者様から「紹介されていた場所に行ってきたよ!」なんていう報告を受けるたびに嬉しくなる、それが新しい場所への旅意欲をますます掻き立てます。
3. 旅で生の姿を伝える
ボスニア・ヘルツェゴヴィナと聞いてどう思いますか?多くの方がつい最近まで紛争をやっていてちょっと危ない国、という印象を持っているのではないでしょうか。
一方、欧米の若い人の中では非常に美しい場所がたくさんあると評判で、インスタグラムなどSNSを中心に注目が集まってます。
実際、ボスニア・ヘルツェゴビナ南部モスタルへ行ってみると本当に美しく観光客がたくさん押し寄せているのもよく理解できる一方、一歩通りを挟むと紛争時の爪痕がいたるところに残っており、今だに民族分断や戦後復興の進み具合も深刻。
各地で民族浄化が行われたということもあり未だに水面下の対立は根深く、政治的にも不安定。必ずしも明るい面ばかりではないこともよくわかります。
こういう実際に足を運ばなければわからないその地の生の姿というものを包み隠さずに伝えていきたいし、旅行者が増えることで国の発展に少しでもつながれば、そんな思いも少し持ちつつ更新しています。
4. 各地の乗り物に乗る
筆者は各国の鉄道やトラムが好き。そんなわけで各国旅行先ではなるべく現地の公共交通機関を使った移動をするよう心がけています。
車両が50年以上前のものが今も平然と現役で活躍していたり、クーラー無しでドア全開にしながら運行される客車列車があったりと、今の日本ではまず出来ない風情のある鉄道旅が体験ができます。
トラムもその地の味が出ているのでなかなか面白く街の雰囲気を作り出す大きな要素です。
こんな公共交通機関に実際に乗って乗車レビューや切符の買い方なんかを紹介しつつ、自分でも楽しめる、そしてさらにこの記事を読んだ人がちょっとハードルが高く思えてしまう現地公共交通機関を使う。
まさに一石三鳥です。
5. 各国の文化を知れる
旅をしていると嫌でも現地の文化を体験することができます。
現地の博物館で深く学ぶこともできれば、偶然遭遇したフェスティバルで珍しい光景を観れたり、ふらっと立ち寄った地元レストランで食文化を体験したり。
さらに言えば民族や人種による人々の性格や文化の違いや、政治体制による人々の生き方の違いなんかも旅をするからこそわかること。
また、記事を書くことで細かい情報を調べるので、より深く地元文化を理解することにつながっています。
6. 自分への挑戦
旅はいつも楽しいものではありません。時には苦労も付きまといます。旧ソ連構成国に行った際には英語が何一つ通じることはなく、ピザ1枚買うのに大苦戦。切符を買うのに追い払われそうになったり、なぜか値段を3倍請求されたり。
未だに人種差別が根強い国もあり道を歩いているだけで「チーノチーノ(中国人をバカにする言葉)」とどこからともかく聞こえてきたり、ひどい時はガムをつけられたりすることも。
そんな苦労も旅行の醍醐味でもあるといえばその通りなのかもしれませんが、辛い経験は自分を強くしてくれます。
7. 人との出会い
旅行をしているとコミュニケーションは不可欠。ホテルのチェックインやレストランのオーダーなど簡単なものはもちろん、現地で出会った人と会話をしたり場合によっては一緒に旅行に出かけることも。
今までで最も印象的だったのはボスニア・ヘルツェゴビナのスレブレニツァを訪問した時。
この地ではボスニア紛争中にセルビア系武装組織によるジェノサイドが行われ、その危機に巻き込まれた方のお宅に伺うことができました。
当時は命からがら地域を脱出したにも関わらず、紛争終了後にはセルビア人居住区となってしまった生まれ故郷に戻ったボスニア人。
その心境は私たち日本に住むものとしては全く想像もつきませんが、実際にそういう人たちにあって当時の話や辛い思いを持ちながらも帰還した心境。テレビでは決して知ることの出来ない当事者の話を直接聞く機会がもてるのも旅をしているならではのこと。
様々なバックグラウンドを持つ人と出会える機会は旅をしない限り得られるものではありません。
8. 絶景を探す
旅行の醍醐味として欠かせないのが各地の絶景探し。
ロンドンのような大都会で街中がイルミネーションで染まるクリスマスは一度見たら忘れることはありません。
一方大自然あふれるアイスランドでは氷河で作られた自然の神秘がいたるところに。
人工的なものであっても、自然のものであっても美しいものは美しいと感じるのが人の心。
モンテネグロの古都コトルでは自然と人の創作物が見事にマッチング。
絶景を見るといつもテンションがあがりますし、こういう絶景を見た時はいつも誰かにシェアしたいという衝動に駆られます。
これもブログをやめられない理由の一つ。
9. 人生の思い出作り
旅の醍醐味は、日本にいたら絶対にできないような体験ができること。
その土地にしかないアクティビティを楽しむのはもちろん、衣食住何をとっても人生の刺激であり糧になります。
アイスランドでクジラステーキを食べたかと思えば、スロベニアでカエルの唐揚げを食べたり胃袋も旅行を満喫。
オーロラは日本ではまず見ることができない奇跡の体験の一つ。マイナス30度近い環境の中なかなかの苦行ですが、それでもオーロラ爆発を見られた時の感動は言葉では表すことができません。
こういう日常とはかけ離れた思い出は一生忘れるはずもなく、いつになってもこの話題で何時間でも話せる。まさに人生の糧になっていきます。
10. 読んでくれる人がいる
そして最後になりましたが、何より大切なのはブログにアクセスをしていただいて読んでくださる読者がいる、というのが大きなモチベーションになっていることは言うまでもありません。
2019年3月現在、1ヶ月平均約30万回ものアクセスをいただいており、それだけ多くの方が何かしらの情報をこのブログから得ていただいているというのは運営者としては嬉しい限り。
と同時に、より良いコンテンツを届けようという戒めにもなっています。
現在はインスタグラムや外部サイトの画像を引用・転載してアクセス数を取ることだけを優先した旅行サイトが乱立していますが、本ブログは更新頻度では負けますがコンテンツでは絶対に負けないような濃いものを届けていこうというのが信念。
是非これからも細々と楽しんでいただければ嬉しく思います。
現在北欧旅行中でずっとお世話になっています!
とても分かりやすく解説していただきありがとうございます
お陰様で安心して旅を楽しめています!
Shun さん、
いつもShun さんのサイトを楽しみに読まさせていただいております。実際のご経験に基づく貴重な情報の提供をありがとうごさいます。今後も最高なサイトを継続してください!
こめんとありがとうございます!
とにかく一人で運営することにこだわっているので記事の大量生産はできませんが、代わりに質を最大限高めて公開していくのでこれからもどうぞ楽しみにしていてください!