おそロシア?アエロフロートロシア航空エコノミークラス搭乗記

成田から格安でヨーロッパへ行く際に常に候補として上がるのがアエロフロートロシア航空。中東経由便よりも所要時間が短くなるため安旅ツアーでも使われる航空会社です。

一方、色々ネットで少し前のレビューを調べてみると悪評も多く、さらに最近ではテロリストグループにアフリカで撃墜されたりしていることもあり、何度使っても予約をする際に心配になるのも本音。

実際これから初めて使う人にとっては、不安が大きい航空会社なのは事実だと思います。

今回はそんな皆さんの次の搭乗に参考になるよう、実際の体験を元にアエロフロートロシア航空エコノミークラス搭乗記をお届けします。

1. アエロフロートロシア航空

モスクワをハブ空港としているロシアのナショナルフラッグキャリアで、日本へは成田にのみ乗り入れをしています。

ヨーロッパ行きの便としては中東経由に次いで安い価格設定のことが多いため、HIS等の格安ツアーでも利用されるいわゆる安い航空会社の代名詞です。

旧ソビエトの時代では東西冷戦の影響もありかなり機体が古く事故も多かったようですが、現在では他の欧米航空会社と同様西側航空機メーカーの機体(ボーイング、エアバスなど)を導入し、サービス面もかなり改善されてきています。

また現在ではスカイチームに加盟しているため、デルタ航空等のマイレージを貯めることができます。

不安半分、変なわくわく感半分で実際に予約、搭乗してみました。

2. 搭乗率

エアロフロート搭乗

バケーションシーズンではない平日の閑散期に利用しましたが、意外と搭乗率は高くなっていました。

実際には直前までほぼ空席だらけで、一見搭乗率は20%程度だったため「エコノミービジネスが出来る!(エコノミー4席占領して降るフラットベッド)」と勝手に盛り上がってましたが、残念ながら搭乗直前に座席表を見てみるとこのように。

安価な航空券価格ということもあり安さを売りにしたツアー団体旅行客も多く、通年を通して80%程度の搭乗率を保っているそうです。

実際にはほぼ満席で、「エコノミービジネス」の夢が叶うことはありませんでした。

3. 手荷物/受託荷物

エアロフロート手荷物

エアロフロートは荷物に厳しいと聞いていましたがやっぱり厳しいです。まずスーツケースなどの預け入れ荷物は規定より1kgでも重いと、詰め直しを指示されたり超過料金を請求してきます。

そのためエアロフロートのカウンター付近ではスーツケースを開けて荷物を詰めなおしている人が結構います。また手荷物についても同様で、チェックインの際に重そうと見るなり測量をしてきます。

特にキャリーバッグを機内持ち込み手荷物とする場合には注意が必要です。

機内持ち込みを許可された手荷物には全てこのような「Approved Cabin Baggege」タグを付けられます。

付けてないとどうなるのかはわかりませんが、モスクワでトランジットの際等に面倒には巻き込まれたくないので確実につけてもらいましょう。

4. 出発時刻

アエロフロート

噂ではエアロフロートの遅延は日常茶飯事、2時間までは遅延とは言わないとまで言われていましたが、まさかの15分早く出発。

実際搭乗開始が予定の出発時間の40分も前だったので、なんとなく早発になる予想はしてたのですが。

さらに到着は予定より50分も早まりました。過去の到着時間をみても、日本発の多くの便が早着となっています。

早まるなら最初からそうフライトスケジュールを立てて欲しいような気もしますが、乗り継ぎを行う以上遅れるよりは嬉しい誤算になります。。

5. 機体

日本とモスクワを結ぶ長距離線での機体は、エアバスA330−300を使用しています。

新しいという感じはしませんでしたが、そこまで老朽化が進んでいるという感じもしませんでした。

現在日本に就航しているのはこのエアバスA330−300のみですが、モスクワから欧州各地への国際線でもEUのレギュレーションの影響によって、エアバスやボーイングの比較的新しい機体が採用されています。


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6. キャビン

成田〜モスクワの使用機材は、多くの航空会社で使用されているエアバス社のA330−300型機、エコノミークラスに関しては特に他と大きな違いはありません。

見ての通り平日の観光オフシーズンといえども満席に近い搭乗率です。

7. シート

エコノミークラスのシート配置は2−4−2でした。サイドが2人シートというのはエコノミークラスの快適さを決める上でも大きいので、これはプラスポイントです。

シートの幅はエコノミークラスなので狭いといえば狭いんですが、いわゆるエコノミークラスの標準的なシートピッチだと思います(HPによると前後79センチ、幅46センチ)。

シートはやや硬め、またLCCなどでよく見られる合皮性のカバーになっており通気性はいまいちです。

長時間座っているとべたつきも気になってくることもあり長距離フライトには不適なシートではあるのですが、私はエコノミークラス登場時にはアスリートもこぞって使用している通気性抜群の座クッションAirweaveを持ち込んだのでそこまで苦にはなりませんでした。

8. アメニティ

エコノミークラスのアメニティは枕、毛布、イヤホン、アイマスク、スリッパでした。

このスリッパは意外に機内では重宝するので助かります。

9. エンターテイメントシステム

アエロフロートのエンターテイメントシステムです。タッチパネル式のスクリーンになっており、スポーツやドラマ、数多くの映画などを見ることができます。

日本語に吹き替え、もしくは字幕になっている作品はあまり充実しているとは言えませんが外資系航空会社としてみれば平均的だと思います。

USBジャックも備え付けられており携帯の充電も可能です。また有料ですが機内Wi-Fiもあります。

10. 機内食

機内食は総評としては、あまり美味しいというほどのものではありません。食べれないほどではないですがただ重いだけで味は「なんかなー」という感じ、いうならば中の下です。

また最初の機内食と最後の機内食が6時間弱程度しか空いておらず、さらにその合間にアイスクリームが配られたりという感じなので、2回目の食事は残している人が続出でした。

離陸後(昼食1)

離陸後1時間半程度経過後に配られる日本時間の昼食という位置づけの機内食です。

今回はチキンかシーフードかの選択でした。チキンはライスと一緒でしたが芯がかなり残っていて、日本の工場で作ったにしてはクオリティ低い気がします。

着陸前(昼食2)

着陸前3時間前の食事です。こちらはモスクワ時間に合わせた昼食という位置づけになります。

2回目の機内食はチキンかビーフかの選択で、ビーフを選択しましたがかなり重い、、、そして見ての通り肉と炭水化物しかありません。


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11. 乗務員対応

アエロフロート乗務員

アエロフロートの乗務員はホスピタリティも高く、他の欧米系航空会社と比べるとかなり上位に組み込めるのではないかと感じました。少し年配のCAはやや冷たい感じがしましたが、全体的に見ればサービスレベルは高いと思います。

特に男性CAはや若い女性CAは、ものすごく教育されているんだろうなぁと感じることがしばしばありました。

もちろんコールを呼べばきてくれますし、ドリンク等をもってたまに客室内を回ってくれたりもします。日系のような過剰なサービスはありませんが必要十分です。

12. モスクワシェレメーチエヴォ国際空港

到着空港は悪評高いシェレメーチエヴォ国際空港です。今回はトランジット4時間の使用、ストレスを感じる状況もありましたが、予想を裏切られ十分に合格点です。

モスクワの空港に関してはこちらの記事で詳しくかいていますので、興味のある方はお読みください。

ちなみに日本人はトランジットビザか観光ビザを事前に領事館で取得していない限り入国は出来ませんので、トランジットに時間がいくらあってもロシアの大地を踏むことはできません。

乗り継ぎ時間が非常に長くなってしまう場合などには、PriorityPass でも利用可能なビジネスラウンジを使用するか、ターミナルEトランジットエリアにある時間単位で借りられるカプセルホテルの利用をお勧めします。

13. アエロフロートな経験

お待たせしました。皆さんが興味のあると思われるアエロフロートならではの、おそロシア体験をご紹介します。

全て1回の搭乗で経験した実話です。

a. エンジン始動後の煙と臭い

搭乗が完了しエンジンが始動すると同時にガソリン臭さが機内に少しまわります。と同時に煙が、、、、「まじかよ?」と思いましたが、この煙はエアコンの吹き出し口から出ているただの冷風でした。

もちろんガソリン臭さもすぐに解消し特に問題は起こりません。

b. スケジュール無視

出発時刻は15分早く、到着は50分も早まるという事前のスケジュールをフル無視できてくれます。

早まるのはいい事なので特に不満はありませんが乗り遅れには注意が必要です。

c. 徘徊タキシング

まだ乗客が機内をウロウロしている間に飛行機のタキシングが開始され、滑走路への移動を開始します。CAが注意する様子もなく、いつものことという感じ。

安全は自己責任です。

d. 指示フル無視の乗客

イヤホンをつけながら携帯でずっと電話をしているロシア人の女。タキシング、滑走路への移動、さらに離陸を開始してもずっと電話し続けます。

CAは気づいているのか気づいていないのか注意はしません。上空に上がり電波が切れたところで、その女は舌打ちをして通話終了です。

e. 空軍上がり?

パイロットの大部分が空軍上がりという噂があります。今回の機長がどうかはしれませんが、戦闘機乗りであったことを匂わせることがありました。

かなりマニアックなことですが、離陸の際のギアアップ(車輪格納)がめちゃくちゃ早い。宙に5m程浮いた時点でギアアップをしている音が聞こえました。空母から発艦したかのような操縦です。

離陸・着陸は驚くほどスムーズ。降下の際にしばしば感じる「フワッ」という感じが1度もありませんでした。操縦がうまいというのは本当なんだと思います。

f. 消えないシートベルトランプ

噂には聞いていましたがシートベルトランプの点灯時間が長いです。離陸の際は、規定高度に完全に達したのち水平飛行を開始、さらにそこから10分以上飛行してやっと消灯する感じです。

よって最初のサービスが始まるのは結構遅め。逆に着陸の際も最初の降下を開始する前にランプが点灯しました。

g. 着陸は神頼み

旧ソ連系の国々でよく見られる光景ですが、ランディングというタイミングで一斉に乗客が十字を切り始めます。

特にモスクワなどロシア国内の飛行場に着陸する際には、かなりの人が突然体の前で十字を切るので逆にこちらが不安になるほど。

とりわけ今回の利用時はかなり天候が悪く、揺れも大きかったため、面白いくらい皆が一斉に十時をきっていました。

神頼みとかしてる場合じゃない、、、というのが無神教徒の本音。

14. 最後に

いかがでしたか?

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アエロフロートロシア航空は旧ソビエト時代の悪評が足を引っ張りかなり敬遠される存在になっていますが、実際に乗ってみると西側諸国の航空会社とほとんど変わりませんでした。

改善点としては、機内食の質とモスクワの空港の使い勝手の悪さ、そして空港職員(特に公務員)の仕事への態度。共産圏の色を多少感じつつという意味ではそれもいい経験なのかもしれません。

ハブ空港であるモスクワの位置的にヨーロッパ方面への乗り継ぎにも便利ですし、機内のサービスは十分なのでお得なフライトがあれば使用する価値は十分にありだと思います。

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ヨーロッパ専用Wi-Fiルータ(周遊対応):ユーロデータ

ヨーロッパ旅行の際に是非持っていきたいのが、モスクワでも使用可能なユーロデータの欧州専用ポータブルWi-Fiルーター。

通信量超格安の定額でにも関わらず、携帯会社が提供する海外パケット放題などに申し込むよりもずっとお得。

日本から持ち込んだスマホやパソコンを使って、国際電話や海外ローミングによる高額請求を気にすることなくインターネットにつなぐことが出来ます。

もちろんLineやFacebookメッセンジャーを使えば通話も可能。現地で観光情報を調べたり電話で連絡を取ったりと重宝すること間違いありません!

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7 件のコメント

  • こんにちは。私はソ連崩壊の翌年1992年にアエロフロートでイルクーツク往復をしましたが、共産主義時代からのフライトアテンダント教育、目を疑うような帰りの機内食にショックを受けたのを覚えています。今ではずいぶん立派になったのですね。価格が安いのも魅力ですね。
    ヨーロッパに行くのに久しぶりにアエロフロートを使おうかと考えているのですが、モスクワの空港で乗り換え時間がかなり長い場合、パスポートだけで空港の外に出ることは可能でしょうか?旧ソ連諸国ではいまだにバウチャーが必要と聞きました。ご存じであれば教えてください。

    • 機内食は今も褒められたものではないですが、サービスのレベルは随分と上がっていると思います。かなり「教育されている」感が伝わってくると思います。
      日本を含め多くの国の国民は訪露時にビザが必要ですので、トランジットであっても入国することはできません。トランジットビザか観光ビザを別途領事館で取らない限り空港内で過ごすことになります。一応モスクワの空港内のターミナルEトランジットエリアに日本でいうカプセルホテル(確か4時間単位で利用可能)のような施設もあるので待ち時間が非常に長くなってしまうような場合にはそういうものを利用するか、もしお持ちでしたら PriorityPass 
      でも入れるビジネスラウンジを利用するのがおすすめです。

  • Okaより、今回は成田発モスクワ乗り継ぎでテレアビブ迄の往復で、機内サービスはアメリカ系会社よりやや良く、トイレ内のクリーニングもアテンダントが定期的に行い清潔感があり、最近見かけない歯ブラシセットまであり意外でした。ただ往復共乗り継ぎは約2時間で、適当な待つ時間だったので、気分良くしていたが、帰路で遂にやってくれました、成田便にトランスファーされておらず、その旨連絡が来ており、がっかりと評価落ちです。係官の話では、2時間程度の乗り継ぎでは良くある様で、ハンドキャリーサイズだったので、機内持ち込みにすれば良かったと、後から後悔です、ご用心あれです。

    • モスクワ2時間は荷物に限らずかなり危険だったりします。
      意味のない身分証チェックとセキュリティーチェックがあったと思いますが、夏場なんかはもう完全に「mess」の言葉がぴったりなくらい大混雑して、3時間の乗り継ぎでさえギリギリということがよくあります。
      アエロフロートはかなり一流な航空会社になってきてる気がしますが、空港側の改善が伴ってないというのが実際のところな感じがします。
      貴重なご報告ありがとうございました。

  • 私は成田初でしたが、しっかり重量を測られて詰めなおしをさせられました。
    私のほかにも何人か必死につめなおしていたので、結構厳しい印象。

  • 私が乗った際は受託荷物2キロ超過してましたがスルーでしたね。
    成田でもシェレメチェボでもプルコヴォでもカウンター前で荷物を詰めなおしてる方というのも見ませんでしたし。

    • コメントありがとうございます。
      成田など日本人職員のところはアエロフロートに限らず荷物や対応は臨機応変のことが多いようです。

      ウィーンの空港ではアエロフロートのカウンター前で修羅場が起こってることをよく見かけました。
      空港の違いや、搭乗率、時期タイミングなど色々運なところも多いと思われます。

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