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建築美が光る!ノーベル賞晩餐会会場ストックホルム市庁舎を紹介

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ストックホルムは皆様もご存知の通りスウェーデンの首都であるとともに北欧最大の都市で、ノーベル賞の授賞式が行われることでも有名です。

多くの日本人研究者がノーベル賞を受賞することは日本人としても誇りに思うとともに、自分のモチベーションにもつながってきたりします。

今回はストックホルム観光の定番中の定番でもあり、そんなノーベル賞受賞者のための晩餐会が行われるストックホルム市庁舎を紹介します。

1. ノーベル賞晩餐会会場

ノーベル賞授賞式

ノーベル賞受賞者晩餐会は授賞式会場であるコンサートホールから移動し、City Hall(ストックホルム市庁舎)で晩餐会へと招待されます。

国会議事堂などが近くにあるにもかかわらず、世界的なノーベル賞の晩餐会はあくまで1地方自治体の市庁舎で行われるというのが驚き。

ちなみに授賞式自体は市内にあるコンサートホールで行われています。

現在、近いうちにノーベル博物館と一体化した大きな専門の施設を建設し、そちらに授賞式会場を移すという計画がされているようです。

2. 市庁舎の歴史

ノーベル賞の晩餐会会場となるストックホルム市庁舎は1923年に完成しました。こ一見すると築数百年の歴史がありそうな建築ですが、まだ実は築100年にもなっていない比較的新しい建築です。

市庁舎の外装はヴェネツィアのドゥカーレ宮殿(総督館、Palazzo Ducale)を意識して作られており重厚な雰囲気。

日本の早稲田大学、大隈大講堂の建築の際にストックホルム市庁舎のデザインを参考にしたと言われています。

ストックホルム市庁舎

こちらは正面エントランスとなります。では中に入ってみましょう。実際にプライベートでは入ることができず、ガイドツアーに申し込む必要があります。

スウェーデン語だけではなく、英語のツアーも毎時行われているのでそれに申し込みましょう。

内部は世界各地の建築の技術やデザインを取り入れており、部屋が変わるごとにその大きく変わる雰囲気に驚かされます。

3. 青の間

視聴者内部に入って一番最初に目に入る大広間、こちらが晩餐会が行なわれる有名なBlue Hall(青の間)です。

ここで説明されるなぜ青の間と呼ばれるのか、というストーリーがなかなか面白く注目。

当時はイタリアのピアッツァを模して「青空教室」のように天井無しで中庭のようにする予定だったのですが、しかし、寒く雪も多いスウェーデンではそうもいかず、、、。結局天井を付けざるを得ず、代わりに天井に空の絵を、壁を空のように「青く塗装予定」だったそうです。

しかし、実際にはレンガの色が美しく、青に塗装をする計画は中止。にもかかわらず、建設途中の時点で青の間という名前があまりに有名になりすぎ定着してしまい、そのまま現在まで呼ばれ続けているということです。

実際に、この場でノーベル賞晩餐会が行われている映像を見ると広く感じるのですが、実際は意外に狭いことに驚き。 しかもここに1300人集まります。

つまり何が起こるかというと超高密度。

ノーベル賞晩餐会

国王・大統領クラスは横幅70~80cm、それ以外の出席者は横幅60cmと決められています。

隣の人と腕ぶつかってナイフとか使えなさそう、というのが本音。

たださすが食器類は洗練されています。 ちなみにこの食器類はスウェーデン国内で購入することができ、一部は市庁舎のお土産店でも販売されています。

4. ヴァイキング様式の市議会場

次に案内されるのが市庁舎のメインでもある市議会場。こちらは先ほどとは大きく雰囲気が変わりヴァイキング様式で作られています。天井のデザインが本当におしゃれです。

左右で与野党が分けて座るとともに、議員数も男女同数だそうです。

そして上には傍聴席とメディア席があり、議会開会中はたとえ観光客であっても傍聴が可能ということで、非常にオープンな議会ということをアピールしていました。

5. プリンスのギャラリー

議会場を抜けると小さな教会を通過し、プリンスのギャラリーへと向かいます。こちらはユージン王子が右の柱側の壁にストックホルムの街並みのフラスコ画を描いたことから命名されたとか。

写真ではわからないのですが、左の窓から外を見ても、右の壁の絵を見ても同じ景色が見渡せるようになっています。

なんとスウェーデン国民であろうとなかろうと、ここで結婚式を挙げることができます。ショートバージョンとロングバージョンを選べます。

式の所要時間、ショートバージョンは30秒、ロングバージョンはなんと3分。 

であるにも関わらずこちらで挙げる挙式は大変人気のようで、現在は半年待ちなんだとか。 思い出にはなると思いますが、30秒の結婚式ってどういう流れなんでしょうか。

6. 晩餐会ダンス会場 黄金の間

ストックホルム黄金の間

続いてこちらはノーベル賞晩餐会のダンスホールとなる黄金の間。 なんとも言えないエスニックさがあります。 こちらはローマのピザンチン建築から来ているとか。

真ん中にいるのがストックホルムでは特別の意味のあるメーラレン湖の女神で、小さくてわかりずらいですが膝の上にストックホルムの街並みを乗せています。左側には西洋を代表してニューヨーク(自由の女神)やパリ等の有名建築が、右側には東欧を代表してエスニックなデザインが描かれています。

つまりストックホルムが世界の中心であるということです。

壁中にモザイク画が埋め込まれており、他にもストックホルムの象徴、聖エリックの絵もありました。

写真がなくて申し訳ないのですが、なんとここでもトンデモない事件が。デザイナーが寸法間違えに気づかず足元から作っていった結果、なんと首から上が無くなってしまったという痛恨のミスを犯しました。

しかも直す時間もお金もなくそのまま完成させてしまった、なんていうトンデモデザイナーだったようです。

いずれにせよ合計で2000万枚の金箔を用いて制作されていて圧巻の迫力です。

7. 最後に

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ノーベル賞晩餐会の会場となる超メジャー観光スポットですが、それ以外にも見所は満載。

ストックホルム観光のマストスポットなので、是非ガイドツアーに参加してみてください。

ちなみにノーベル賞についての資料館としてはこの市庁舎とは別にノーベル博物館がガムラスタン内にあります。ノーベル博物館についてはこちらの記事も御覧ください。

スウェーデン観光の際におすすめしているのがこちらの本になります。

「北欧が好き!」はコミックなので読みやすく、にもかかわらず情報も詰まっているので私の好きな本の1冊です。地球の歩き方等とは違う切り口で横道からコアな所までカバーしているので楽しく下準備ができますよ!

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ホテルの詳細・クチコミ
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スカンディックはスウェーデン最大の中〜高級ホテルチェーンとして知られ、どこも客室は北欧デザインで飾られていて非常におしゃれ。スタッフも質も高く、非常に評判のいいホテルです。

ストックホルムは宿泊料金が非常に高く設定されているところが多いですが、ここは駅の目の前という利便性にも関わらず料金抑えめ。北欧料理をふんだんに楽しめる朝食も込みと大変コストパフォーマンスのいいホテルです。

観光名所であるガムラスタンや市庁舎など全て徒歩圏内と観光にもビジネスにも便利。

便利で快適なスカンディックコンチネンタル、ストックホルム滞在の際には検討してみてください。

5件のコメント

昨年ビルイェル・ヤールの質問をした者です。半年も放置して返事せず申し訳ありません。実はメールで返信を頂けるものと思いこちらのページをブックマークしていませんでした。その為確認を怠っていました。申し訳ありませんでした。教えて下さりありがとうございました。

1か月前7/3~11北欧4か国を旅行した者です。ストックホルム市庁舎のレポートありがとうございます。ツァーでスウェーデンはストックホルムのみの観光で午前中王宮、市庁舎、ガムラ・スタン、ノーベル博物館と周り慌ただしい観光でした。現地ガイドさんによるイヤホンガイドがありましたが聞き漏らした事があってもツァーだと個人的に質問する時間もなく残念でした。それで市庁舎の外に黄金の棺みたいなのがあり、壁にBIRGER JARLと書かれていました。バーガージャール?でしょうか。写真もありますので送りたいのですが、これは何なのかおわかりですか?

返事遅くなりすみません。
ビルイェル・ヤールのことでしょうか。ビルイェル・ヤールはあんまり詳しいことは知りませんがスウェーデン統一の祖と言われている人物です。
日本で言えば天下統一を果たした豊臣秀吉的な位置づけかと思います。

ビルイェル・ヤールはストックホルムの基礎を築いた人で、グスタフヴァーサが天下統一した位置づけだと思いますよ。

コメントありがとうございます。
英語の文献だと確かにストックホルムの基礎を築いた人ではありますが一方で初期スウェーデン統一で重要な役割を示した人、ともなっているので上記のような表記をしています。
確かに統一をした人という表現は大げさかもしれません。
グスタフ1世の場合、16世紀にはすでに行政はある程度成立しており近代国家建設に重大な役割を示していますが、一方でスウェーデンの起源を考えるともう少し前なのかなという気もします。
いずれにせよデンマーク統治など海外からの侵略も絶えない地域ですので、いつからスウェーデンが今あるスウェーデンとして成り立ったのか、誰が厳密に統一したのかという議論はなかなか難しいのかもしれません。

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ノルウェー、スウェーデン、イギリスに留学・長期滞在。都合がつく限りヨーロッパ各地を渡り歩き、決して観光ガイドだけではわからない現地の情報を収集。そんな情報を元に、ヨーロッパの生の観光情報と留学に必要なIELTS対策を紹介中。