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【ベルゲン】ムンク作品も!北欧最大の美術館 コーデ KODE紹介

コーデ美術館
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ノルウェー第2の街ベルゲンは、世界遺産ブリッゲンエリアやフィヨルド観光の起点となる街として有名。

ですが、実は北欧最大の美術館「コーデ KODE」を抱えるアートの街でもあり、ムンクなどノルウェーを代表するアーティストを中心に数多くの作品が展示されています。

今回はそんなベルゲンを訪れたら是非みたいコーデ美術館について、展示しているムンク作品を中心に紹介します。

1. コーデ美術館概要

ムンク

コーデ(KODE)美術館は北欧で随一の規模を誇る多目的美術館。5つの美術館を統合する形で2006年に設立されました。

  1. Edvard Grieg Museum (Troldhaugen)
  2. Harald Sæverud Museum (Siljustøl)
  3. Ole Bull Museum Lysøen (Lysøen)
  4. West Norway Museum of Decorative Art (Bergen) – KODE 1
  5. Bergen Art Museum (Bergen) – KODE 2~4

現在ではベルゲン市内中心部ビーパルケン Byparken 沿いにあるKODE1〜4と、郊外3箇所の美術館をすべて合わせてKODE美術館を構成しています。

展示内容は世界各国から集めた美術作品をはじめ、現代アートや彫刻作品、デザイン、音楽にいたる様々な分野、合わせて5万点以上。

ベルゲンに位置するKODE美術館のチケットは1〜4共通で2日間有効。見たい展示だけを回るのもよし、すべての展示をゆっくりと回るのもよし。旅行の予定や希望に合わせた楽しみ方ができます。

KODE詳細

開館時間(季節変動あり)
 平日: 11:00 ~ 16:00(月曜休館)
 週末: 11:00 ~ 17:00
住所(コーデ3): Rasmus Meyers allé 9, 5015 Bergen, Norway
公式HP: http://kodebergen.no/en

2. KODE 3に行って来た~1階は期間展示

ベルゲンの美術館

KODE美術館の展示全てを紹介することはもちろんできないので、今回はKODE 3のごく一部のみ紹介します。

なぜKODE 3かというと日本人に最も人気がある美術館なため。ここKODE 3にはエドワード・ムンクの作品が多数所蔵・展示されています。

内部に入り共通チケットを購入するとまずは期間展示が。

中世ヨーロッパのものを中心に17~18世紀にノルウェーでみられたバロック様式の部屋が当時実際に使われていた家具を元に再現されています。

西欧では16世紀中頃からバロック様式が一般的に見られるようになり、そこから約50年ほど遅れてノルウェーにも広まったんだとか。

展示スペースによって時代の流れを再現しながらインテリアがどのように変化してきたのかを学ぶことができます。

3. KODE 3に行って来た~2階でムンクと対面

そして2階部分では、ノルウェー商人 Rasmus Mayer による膨大な量のプライベートコレクションが展示されています。

彼が19世紀、20世紀のノルウェーアートを保存するために全て個人で集めたコレクションで現在はコーデで保管中。そんな中にあの「叫び」で世界的に知られるエドワード・ムンクの作品が多数含まれています。

ムンクの作品

ノルウェーにあるムンク作品というとオスロにある国立美術館やムンク美術館にあるという印象が強くありますが、実はここKODEにも非常に多くのコレクションがあります。

そして、ここではムンクが若かりし時からどうアートに取り組んだのか、時の流れとともに考え方がどのように変わり作風がどう変化したのかを辿ることができる場所として、ムンクの作品が好きな人や研究者を惹きつけています。

ただムンクの作品を見るだけでなく、時をたどりながら作品を見ることで、あの世界的な名作「ムンクの叫び」が生まれた背景を理解することができるはず。

なぜ若かりしムンクが徐々に作品の中に「負」を表現するようになったのか、「絶望」や「叫び」など黒い世界を表すようになってきたのか、コーデに来ることで彼の人生を振り返りながら学ぶことができます。

それではここからムンクの作品の中から展示されている代表的作品をほんのいくつかを紹介します。これを見るだけでも彼の作風が変化していることに気づくはずです。

ムンクがパリに留学中(1889~1892年)に描いた作品。多くの作品は印象派の影響を受けたものになっています。しかし一方、この時期に父クリスティアンの死に直面し、後のムンクの作品に反映される「生命のフリーズ」という構想が生まれました。

1892年を過ぎると彼が抱えていた精神疾患が段々と作風に変化が現れ、「ムンクの叫び(1893)」につながりそうな作品が数多く描かれました。

実はこの時、ムンクは留学先のパリからノルウェーに帰国しており、その際に「生命のフリーズ」というコンセプトを実際の作品に入れるようになったと言われています。

1900年代に入ると、ムンクの画家のしての成功とは裏腹に精神病に見舞われ、アルコール依存や対人恐怖症などの症状を呈するようになってきました。

ちなみにムンクの叫びが描かれたのは1984年、80年代中旬の作品はムンクの精神的不安定さを表すように死や死後の世界にまつわる作品が多くみられます。

そして1908年にコペンハーゲンのダニエル・ヤーコブソン教授のいる精神病院へと入院。

その頃になると、外部世界の現実に楽観的に受け入れるようになり、作風も彩り豊かで力強い作品が増えてきます。

1900年代初期、ムンク晩年の作品は彩り鮮やかで、叫びが描かれた時期の作風とは大きく変化。

このように、ムンクの画家としての人生をたどりながら作品を楽しむことができます。

もちろん今回紹介したムンク作品は展示されているものの中のほんの一部。ムンク好きな方は是非数多くの作品をコーデに足を運んで楽しんでください。

4. 最後に

いかがでしたか?

北欧最大の美術館、KODEについて展示されているムンク作品を中心に紹介しました。

KODE3はエドワード・ムンクの作品をじっくりひたい人にはおすすめ。オスロの国立美術館やムンク美術館よりも空いていて、観光客も少ないので静かにゆったりと鑑賞することができます。

もちろんムンク以外の作品も多数展示されており、今回紹介できなかったKODE1、2、4にも現代アートや彫刻、様々な美術品が多数展示されているので、芸術好きな人におすすめ。

是非ベルゲンを訪れた際には丸一日かけて芸術を楽しむことができるコーデ KODEへ足を運んでみて下さい。

ベルゲン観光にお勧め!

ホテル名: Scandic Byparken 
住所: Christies gate 5-7, 5015 Bergen, Norway

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施設詳細・空室照会

エクスペディア: Scandic Byparken
Hotels.com: Scandic Byparken

2件のコメント

こんにちは。
日本にいながらムンクの作品を拝見できました!

北欧の美術館も欧米のように撮影に寛容なのですね。

そうですね!
全ては紹介できないですし、やはり生の雰囲気はなかなか写真では伝わらないので是非機会があったら足を運んでみてください。
最近では日本も撮影OKのところが増えてきたようですが、海外と比べるとまだクローズなところは多いですね。
なかなか写真などブログなどで見れない分より生で見たい衝動にはかられるのですが、、、笑

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ノルウェー、スウェーデン、イギリスに留学・長期滞在。都合がつく限りヨーロッパ各地を渡り歩き、決して観光ガイドだけではわからない現地の情報を収集。そんな情報を元に、ヨーロッパの生の観光情報と留学に必要なIELTS対策を紹介中。