スウェーデンやノルウェーなどスカンジナビアの食材として最も象徴的であるとともに、身近なものが「キャビア」。
もちろんキャビアとは言っても日本人が想像する「チョウザメ」の魚卵を指しているわけではなく、魚卵一般を全てひっくるめてキャビアと呼びます。
ヨーロッパの伝統食材というとなかなか日本人にとって味が合わないことが多いのですがこのキャビアは別。応用することで実に日本人に馴染み深い料理が簡単に作れてしまいます。
ということで今回は、コストパフォーマンス抜群なキャビアを使った日本風北欧飯を紹介するので、是非在住の方はもちろん観光でキッチン付きの物件に滞在する方などは試してみてください。
1. 北欧のキャビアとは
北欧諸国を含むヨーロッパでキャビアといえば魚卵一般を指す言葉。もともとキャビアはチョウザメの魚卵のみを直接表す言葉ではありません。
ちなみにイクラはロシア語で魚卵一般を指す言葉。ですので基本的にはキャビアもイクラも「魚卵」という意味しかないのですが、日本では違うものを指す言葉として使い分けているのが面白いところです。
キャビアの種類は、私たちの知っているサーモンの卵やタラ、ししゃもの卵など色々。さらにそこにフレーバーをつけたものなども売られているため様々あります。
中にはわさびフレーバーという緑色のものなんかも売られています。
そんな多種多様ある中でも今回紹介したいのは2つ。ノルウェー語で「Lodderogn」と呼ばれる樺太ししゃもの卵と、「Lakserogn」と呼ばれるノルウェーサーモンの卵。
これらは日本人にとっても馴染みのある味で、味や匂いも受け入れやすいと(個人的に)思います。
ちなみにノルウェー人やスウェーデン人はこれらをパンやビスケットに乗せて食べたりすることが多いのですが、そこは我々、日のいづる国に生まれた日本人。
ノルウェー人には考えつかない方法でいただきましょう。
というわけで今回は2通りの超簡単レシピを紹介します。
2. たらこ風キャビアスパゲティ
まず使うのは樺太ししゃもの卵(Lodderogn)。様々な色のものが売られていますが、基本味である黒いものがおすすめです。
パスタを茹で、たっぷりのバターとともにこの樺太ししゃもをたっぷりとかけて最後炒めれば、たらこ風キャビアスパゲッティの完成。
見た目はかなりアレですが、味は驚くほど美味しくまさに日本を思い出す絶品料理です。
たっぷりのバターを使うのがポイント、またキャビアの塩味も日本のたらこと比べて弱いので少し塩を追加するといいでしょう。
樺太ししゃもの卵は物価が非常に高いノルウェーの中でもかなり安く、1瓶で約300円前後。スパゲティもお手頃価格で手に入るので究極の簡単かつ格安絶品料理です。
3. ノルウェー産サーモンいくら丼
ノルウェーといえばノルウェーサーモン。
実は日本でサーモンという食材が珍しかった数十年前に、ノルウェーの漁業組合が輸出促進のために日本で寿司ネタとしてサーモンを売り出したことで日本に広まったという事実はあまり知られていません。
現在も日本で刺身用として流通しているサーモンのほとんどがノルウェー産。であれば本場ノルウェーで食べない理由はありません。
用意するのはもちろんサーモンの卵(Lakserogn)と生食用のサーモン。
ご飯の上に薄くスライスしたサーモンといくらを乗せれば贅沢豪華なサーモンいくら丼の完成です。味を説明する必要はないでしょう。
ちなみに、サーモンの卵は樺太ししゃもの卵と違い、一瓶1000〜1500円ほどと高め。
そのため、コストを抑えるために樺太ししゃもの中でも赤い色のついた粒の大きいものを代用することも可能です。
その場合いくらよりはつぶつぶが小さいですがとびっこよりは大きく、またプチプチの歯ごたえが強い感触になります。
ノルウェーの卵は日本と同様生食が可能なサルモネラフリーなので、黄身を落としてユッケ風にするのもおすすめです。
4. 最後に
いかがでしたか?
今回は超簡単、北欧で簡単に作れるキャビアを使った日本風料理を紹介しました。
たらこ風スパゲティはとにかく安く、しかもお腹いっぱいになるので学生や節約旅行におすすめ。一方サーモンいくら丼はちょっと贅沢に特別な時につくってみてください。
これらキャビアは塩漬けになっており、日持ちもするのでお土産に購入して帰ることも可能です。特に樺太ししゃものキャビアは、一見すると「チョウザメの卵」のキャビアにそっくりなので、驚かせることもできるかも。
是非北欧に滞在する際はキャビア、試してみてはいかがでしょうか。
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