オスロで寿司食べよ!本格江戸前鮨店「おまかせオスロ」

オスロのお寿司

サーモンをはじめ、新鮮なシーフードが多数漁れることでも知られている漁業大国ノルウェー。

そんなノルウェーの首都オスロには日本でも経験を積んだシェフによる本格的なお寿司屋さんがあります。

今回はオスロで楽しめる本格カウンター鮨、「おまかせオスロ」を紹介します。

1. おまかせオスロと大将の概要

ノルウェーの首都、オスロにある「おまかせオスロ」はミシュランガイドにも掲載されている高級寿司店。

大将は千葉にあるさかえ寿司で修行をしたという韓国系ロシア人のウラジミール・パクさんです。

このさかえ寿司は、本格派江戸前寿司を世界で広めているシェフの育成に定評があるお店で、さかえ寿司の風戸大将は世界各地でワークショップを行ったり、外国人の見習いを多く育成していることで知られています。

そんなさかえ寿司で修行をしたウラジミールは、日本の認定機関によってその寿司のクオリティが評価されている本格的な寿司を提供しています。もちろんチリソースやアボガドなんていうのは無し。

そしてこのウラジミール、2017年に行われた農水省協賛の世界寿司チャンピオンシップで優勝し、日本国外の寿司職人としては世界一に認められた実力の持ち主だったりします。

メニューは日本の高級寿司店同様、おまかせ一本(約1万5千円)での勝負。カウンター席のみ1日1〜2回転という営業を行っています(1回3時間半)。

アシスタントはいるものの、握りは全てウラジミールが自らの手で握ります。

2. 店の内装

内装は非常に落ち着いた雰囲気で黒を基調。日本の高級寿司屋のようなヒノキ等の一枚板とはいかないものの、日本でも十分通用しそうな内装。

一方で、海外のお寿司屋さんならではのちょっとしたこだわりなんかも見られました。

カウンター越しに飾られた日本刀や包丁。そこに大将ウラジミールが自ら集めたという日本産ウイスキーコレクションが並びます。

このお店に入った瞬間からすでに寿司ショーが始まっている、そう感じさせる雰囲気づくりがなされていました。

3. プレゼンテーション

時間になるとホールスタッフによるお店のコンセプトや大将ウラジミールの紹介があり、その後大将が奥の厨房から登場します。

ここからウラジミールによる寿司ショーの始まり。最初はネタ箱の披露。本日のネタを一通り説明してくれます。

ノルウェー産とスペイン産の黒マグロ、ハマチや北極海のエビ、さらには北海道のホタテと世界各地からその日の最高のもの選んでいるんだとか。

もちろんここには無いネタやつまみの用意もあり、さらにはノルウェーらしいちょっと変わったネタも(後述)。

大将であるウラジミールの説明は全て英語。一方ホール担当のスタッフの説明はノルウェー語が基本になります。

ただし、ウラジミールは日本滞在経験もあることから簡単な日本語を話すことができ、ネタの説明も日本語でしてくれます。

ホールのスタッフにはあらかじめ英語を希望しておけば英語で対応してくれるので心配ありません。

4. こだわり

ノルウェーのお寿司屋さんでありながらもこだわるところは徹底的にこだわる大将ウラジミール。

ネタによって3種類の醤油を使い分けていました。

わさびは沖縄産のマイルドなものを鮫肌ですっていました。

一般的な寿司屋で使われているペースとのわさび(西洋ワサビ)との違いや、なぜ日本のわさびが世界一なのか、なぜ鮫肌を使うのかなど一つ一つ丁寧に説明。

日本のカウンター寿司にも何度となく足を運んだ筆者でさえ勉強になるな、と感心するほど。

一つ一つの動作やネタのこだわりなどをしっかりと客に説明しており、日本の本場の寿司を海外で提供したいという気持ちが強く感じ取れたと同時に、それそのものがパフォーマンスとして江戸前寿司ショーをより楽しく得るものの多いものに仕立てていました。

5. 寿司

日本だとしじみ汁が出てくることが多いところですが、酒粕と柚子を使った少し珍しい汁物から始まった大将ウラジミールの寿司ショー。

2品目はノルウェーの西海岸で取れた牡蠣に、高級なキャビアをたっぷりとのせた贅沢な逸品。

この牡蠣が出てきたところで大将が握りの準備に取り掛かりました。

最初の握りは寿司の王道通り白身魚の握りから。

ノルウェー沿岸の北海でとれたねっとりととろけるカラスがれいや世界でも有数の水の綺麗さを誇るハダンゲルフィヨルドでとれたスズキなど、ノルウェー産の新鮮なネタが出されました。

シャリは試行錯誤の上新潟産コシヒカリと秋田県産あきたこまちをブレンドしているんだとか。水分含量の違いやブレンドする効果の説明を聞いて勉強熱心さに頭が下がりました。

 

さらに握りが続きます。非常に脂ののったはまちは食べなくても旨いと思えるほど。

ノルウェーでもホタテはたくさん取れますが、寿司ネタにすることを考えるとやはり北海道のものが一番いいんだと教えてくれました。

握りのあとはお口直しにいくらとタラを使った茶碗蒸し。

甘い味付けながらいくらや出汁の塩味と完璧にマッチしており、これは日本の高級鮨店で食べた茶碗蒸しを上回る旨さ。

その後さらに握りの怒涛のラッシュ。ノルウェーの鰻や北極点のすぐそばで取れたというタラバ蟹など、日本の寿司屋ではまず見ることはないネタも数多く使われていました。

驚いたのは、西洋料理ではパフォーマンスとしてカスバーナーで炙るということはよく行われていますが、大将ウラジミールはそのパフォーマンスを取り入れつつも備長炭を使いガスの臭いを消すという一工夫。

さすがに藁を使ったり炭だけで炙るというのはノルウェーでは難しいようですが、備長炭と手に入れるだけでも相当な苦労があると言っていました。

その他握りでは海外の人にも食べやすいように、ほんの少しスパイスや柑橘系の絞り汁をかけたりと工夫も見られつつ、王道をしっかりと行く大将。そして何より寿司の哲学をしっかりとお客さんに説明している態度を見ているととても好感がもてます。

ここで前半戦終了。柚子シャーベットが出され、一度大将も退室。このネタ数でまだ前半。

次に大将がカウンターに戻ってくるや提供されたのが中とろのたたきにキャビアと金箔を贅沢に使ったつまみ。

いうまでもなく絶品。ここからマグロショーが始まります。

ノルウェー産黒マグロとスペイン産黒マグロの食べ比べがはじまります。ノルウェー産のマグロは日本のものよりもずっと身が黒いのが特徴なんだとか。

そして大トロ対決。最後にお客さん一人一人から意見を募り、このマグロ食べ比べ対決はスペイン産大トロが1番人気という結果に。

このお寿司屋さん。贅沢すぎます。

トナカイの握り

そして握り最後の一品はなんとトナカイの握り。江戸前寿司を謳いつつあえてノルウェーならではのネタを入れてくるあたりが憎らしい。味覚は完全に日本になりつつもここはノルウェーだ、とここで改めて再認識。

日によってトナカイの炙りやクジラの炙りなど、ノルウェーならではの変わり種を最後に持ってくるのが定番なんだとか。

最後に味噌汁、出汁巻卵、そしてデザートでおまかせコース締め。

ここまで所要時間は3時間強。25品にもわたる非常に贅沢なコースでした。おまかせコースの価格は日本円にして約1万5千円(1350クローネ)。

ファストフードでさえ1−2千円して当たり前の高物価国ノルウェーにして、この価格は驚きのコストパフォーマンスです。

6. 総評

3時間半があっという間に思うほど大満足のおまかせオスロ。

ネタのクオリティはもちろんのこと、品数の多さ、大将の説明やパフォーマンスなどまるでエンターテイメントを見にきているかのような、そんな楽しい時間を過ごせました。

何より日本人ではない大将が、日本で修行しその後試行錯誤をしながら遠く離れたノルウェーでお客さんに本物の寿司を提供している姿にただただ感銘を受けるばかり。勉強熱心で寿司への愛情と尊敬を感じることができました。

予約がだんだんと取りづらくなっている寿司の名店。是非ノルウェーで本格的なお寿司を食べたくなったら、おまかせオスロに訪れてみてください。

概要

店名:Omakase Oslo
大将:ウラジミール・パク
公式HP:https://www.omakaseoslo.no/
住所:Ruseløkkveien 3, 2. etg. Vikaterrassen, 0251 Oslo
予算:約1万5千円(ドリンク別)
*完全予約制

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