大自然の魅力を堪能できる名所が全国各地で見つかるノルウェー。日本で発売されているガイドブックには取り上げられないものの、現地の人が一押しするような秘境地も多数あります。
そういう場所の共通点はアクセスの難しさ。なかなかツアーや公共交通機関で行くことが難しく、行きたくても断念せざるを得ないという人も多くいるのかもしれません。
ノルウェーの旅行を120%堪能するのであればレンタカーが本当におすすめ。ノルウェー在住筆者も、車を運転することでノルウェーの魅力を再発見することができました。
1. ノルウェーの魅力は郊外にある
ノルウェーの主要都市といえば首都オスロや旧市街が世界遺産にも登録されているベルゲンが代表的。
海外旅行ツアーを使用してもしなくても、これらのノルウェーの都市を周遊するのが定番の観光ルートになっています。
ですがノルウェーの本当の魅力は郊外の小さな村やフィヨルドをはじめとする大自然にあります。それら多くの場所は車でしかアクセスできないような場所にあり、公共交通機関を使ってもなかなかたどり着くのが難しい場所。
ノルウェー各地に小さなリゾートタウンがあり、地元の人は週末や長期休暇にゆっくりと滞在を楽しんだり、大自然を相手にしたハイキングやカヤックなどのアクティビティを楽しみます。
こういうノルウェーの本当の魅力を楽しむのであればロードトリップは欠かせません。
2. 長距離運転が楽しい道中
長距離の運転はあまり好きじゃない、という方も多いと思いますが、ノルウェーの道中は全く飽きさせることがありません。
街を出発して程なくすると大自然に囲まれ、テレビのCMに出てきそうな道路がひたすら続きます。
道路そのものが観光名所となっている場所もノルウェーには多く、山肌に連なるヘアピンカーブや、フィヨルドを上から眺めながら進む道路など、運転することそのものから楽しみを感じられる場所がたくさん。
3. 明確な交通ルール
運転をする以上現地の交通ルールはよく知っておきたいもの。
ノルウェーの交通ルールはシンプルで明瞭。速度制限などはしっかりと明示されており、注意が必要な場所も英語とノルウェー語で表示されています。
何より、一旦街を離れると、ほとんど旅行者を悩ませる交通標識はなく、速度制限さえ守っていれば特に心配はいらない道が続きます。
また郊外のホテルでは無料の駐車スペースが完備されているところがほとんどなため、駐車の心配もありません。
4. 運転のしやすい道路環境
ノルウェーはヨーロッパでも有数のインフラストラクチャーの整った国。自然環境が過酷な国だからこそ各地を繋ぐ道路はライフラインとして非常に重要視されています。
郊外のほとんど車通りの無い場所や雪積もる山道でさえ、道路の舗装状態はこれ以上ないほど綺麗に整っている場所がほとんど。
また街を出ると信号はほとんどなく、渋滞もほとんどないためスムーズに運転をすすめることができます。
5. 運転民度の高い国
ヨーロッパ各地、運転には国柄が見えるというのは疑いようのない事実。ヨーロッパ十数カ国で運転歴がある筆者からしてもノルウェーは最も運転しやすい国の一つに入ります。
ドライバーのマナーも一般的によく、無理な追い越しやクラクションの使用などは稀。スピード違反の取り締まりが厳しいこともあり、交通ルールには従順です。
旅行者にも優しい運転環境だといえます。
一方、ノルウェーでは横断歩道における絶対的な歩行者優先が徹底されています。信号のない横断歩道に近付いたら必ず周囲をよく確認し、いつでも停止できるよう準備してください。
6. 日の長さを味方に
ロードトリップに最適な季節といえば世界共通で夏。道路状況もよく、また晴天率も高いためより安全に旅行を進めることができます。
北欧ノルウェーの夏は日照時間が長く、ノルウェー南部でも早朝から深夜まで20時間近く、さらに北極圏では太陽が沈まない白夜になる時期も。
夜になってもまだ明るく観光できてしまうため、短期の滞在であっても密度濃く過ごすことができます。
7. 隠れた観光スポットが目白押し
ガイドブックなどで紹介されるノルウェーの観光スポットというとどうしても都市部に集中しており、また他の北欧諸国と比較するとボリュームに欠けるので、市販のものに頼りすぎると旅行がありきたりになりがちというのが本音のところ。
しかし、ノルウェー各地の小さな集落やフィヨルドの絶景、展望スポットなど現地の人しかしらないような秘境が実はたくさんあり、国内旅行はノルウェーの人にとっても魅力的なイベント。
ロードトリップ最中にふらっと立ち寄って歴史的な遺産を発見したり、偶然息をのむような大自然の絶景に出会ったり、計画以上の発見があること間違いなし。
8. ツアーよりも割安に
ノルウェーは世界でも有数の物価の高い国。特に観光業界は平均単価が高く設定されており、ツアーに参加すると1日のガイドツアーだけで数万円になることも。
レンタカーを使えば、ツアー参加料金がかかることはなく、乗車人数に関わらずレンタカーの料金は一定。さらに宿泊場所もフレキシブルに組むことができるので結果的に割安になることが多くあります。
9. 豊富なレンタカーオプション
ノルウェー各地の空港や市街地には世界中のレンタカー会社がサービスを提供しており、レンタカーのオプションが豊富。
2人乗り用のエコノミークラスからスポーツタイプのSUV、キャンピングカーまで非常に多くの選択肢があります。
また車の平均年数も若いものが多く、維持管理も徹底されているので安心して運転することができます。
10. 車でも楽しめるフィヨルドクルーズ
ノルウェーにとってカーフェリーは地域のインフラストラクチャーとして不可欠な公共交通機関の一つ。
特にノルウェー西部ではフィヨルドを挟んだ街同士を繋ぐフェリーが各地頻繁に運行されており、地元の人の移動手段として重要な位置づけとなっています。
もちろん観光客であってもカーフェリーを使うことができ、また通常のフィヨルド観光クルーズよりも値段がかなり安く設定されていてお得。
もちろんフィヨルド内を運行するフェリーに乗船すれば移動中の大自然の絶景を楽しむことができます。
最後に
大自然が美しいノルウェー、各地には地元の人にも大人気のドライビングルートが数多くあり、運転することそのものが楽しくなるような景色が広がっています。
日本ではまず走ることがないような環境に敷かれた道路。子供から大人まで楽しめること間違いありません。
道路状況もよく運転難易度は低め。是非国際免許証を持ってノルウェーに遊びにきてください。
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