東欧ブルガリア。日本ではブルガリアといえばヨールグルトというイメージがありますが、日本人の口にも合う美味しい料理がたくさんある国ということを知っている人はあまりいないかもしれません。
東欧で一般的に見られる様々な肉料理はもちろん、黒海で採れた新鮮なシーフードまでバリエーションも様々。
今回は定番からちょっと変わったものまで、実際にブルガリアで実食レポをしたものを中心におすすめブルガリア料理を紹介します。
1. ルカンカ
ルカンカ(写真右)はブルガリアの朝食やスターターの定番とも言えるサラミ。平べったい円柱形の形をしているのが特徴で、よくあるサラミよりも赤みが強くまた乾燥度合いも高いため濃厚な肉の味わいを楽しむことができます。
豚肉や子牛の肉をミンチにしたのち腸詰にし、40−60日間ほど通気の良い場所で乾燥して作られるルカンカ。サラミ外側の皮の部分に付着した白カビの状態から熟成の程度を知ることができます。
英語:Lukanka
ブルガリア語:Луканка
2. アイリャン
アイリャンはブルガリアの夏の定番飲料。暑い日には水の代わりに飲まれるといってもいい国民的な飲み物で、日本でいうポカリスエットのような位置付けといえます。
ヨーグルトを水で薄めほんの少し塩を加えたシンプルな味付けで、喉越しが軽く汗をたくさんかくような暑い日に最適。またケバブやピザなどファストフード店でも最も注文される人気飲料です。
英語:Ayran
ブルガリア語:Айран
3. ヨーグルト
ブルガリアといえばヨーグルト。ブルガリアに滞在するのであれば必ず口にするであろうブルガリアの国民食です。
日本で一般的に食べられるヨーグルトよりも濃厚でチーズのような「ねっとり感」があるものがブルガリアのヨーグルトの特徴。朝食にグラノーラやドライフルーツと食べたり、デザートに甘めのソースやジャムをかけて食べるのが一般的です。
また、ケバブのソース代わりに使ったり、料理のソースに使ったりと様々な用途でヨーグルトが使われています。
英語:Kiselo mlyako
ブルガリア語: Кисело мляко
4. シュケンベ・チョルバ
牛や羊の内臓を煮込んだスープであるシュケンベ・チョルバ。日本でいうもつ煮込みです。
ブルガリアではミルクを加えるのが一般的。ミルクのクリーミーさとお酢の酸味が見事にマッチしととても濃厚な仕立てになっています。もつも非常に柔らかく煮込まれており日本人でも絶品と感じる美味。
二日酔いにも効くといわれています。
英語:Shkembe chorba
ブルガリア語:Шкембе чорба
5. タラトール
タラトールは夏のブルガリアで広く飲まれている冷製スープ。ヨーグルトベースのクリームスープに少量のガーリックやクルミ、そして細かく刻んだキュウリをふんだんに入れ、冷やしていただきます。
ヨーグルトの酸味とキュウリのおかげで後味がすっきりとしており、その清涼感はまさに夏の代名詞。
英語:Tarator
ブルガリア語:Таратор
6. ショプスカ・サラダ
ブルガリアで一番の定番サラダといえばショプスカ・サラダ。伝統的に首都ソフィアのことを「ショップ地方」または「ショプルック地方」と呼ばれており、このサラダの名前はそれに由来しています。
トマトやキュウリ、パプリカといった夏野菜にシレーネと呼ばれる水牛や山羊のミルクから作られる非熟成フレッシュチーズがふんだんに使われ、味付けは最低限のオイルをつけるだけ。
さっぱりとした味わいなことから夏のサラダとしても知られています。
英語:Shopska salad
ブルガリア語:Шопска салата
7. ムサカ
バルカン半島諸国で広く食べられているオーブン料理、ムサカ。ポテトスライスやマッシュポテトとひき肉をサンドし、そこにチーズをふんだんにのせてオーブンで焼きあげます。
ブルガリアでは味付けの鍵となるホワイトソースにヨーグルトを合わせて作るため、見た目によらず味が重くないのが特徴です。
英語:Musaka
ブルガリア語:Мусака
8. ウルダ
ルーマニア原産のフレッシュチーズで日本でも「ウルダ」として知られるものはブルガリアではイズバラ Izvaraと呼ばれています。
ヨーグルトやチーズを生成する過程でできたホエーを乳酸菌と酵母を使って発酵させたもので、口当たりがかるくさっぱりとしているのが特徴。
そのまま食べるのはもちろん、パンやビスケットに乗せて食べたり、料理やケーキなど様々な用途で使われます。
英語:Izvara
ブルガリア語 Извара
9. バニツァ
小麦粉をパイ生地のように重ね、そこにシレネやフェタチーズ、あるいはひき肉や玉ねぎなどの具材を挟み込んで焼き上げたブルガリア伝統のパイ料理。
ブルガリアの朝食の定番として出されることが多く、焼きたての外側がサクッと中はしっとりとした食感はまさに絶品です。
英語:Banitsa
ブルガリア語:Баница
10. ミディ
ブルガリア東部、黒海沿岸のリゾートに行った際には是非食べたいのがムール貝(ミディ)。
水質が綺麗で養分を豊富に含む黒海沿いではムール貝の養殖が盛んなため、採れたての新鮮なムール貝を提供しているレストランが数多くあります。
値段も非常に手頃でありながらかなりの量が出てくるので複数人でのシェアがおすすめです。
英語:Midi
ブルガリア語:Миди
11. ツァツァ
黒海で採れる新鮮なシーフードはブルガリア東部の名物。その中でもブルガリアで最も人気なのがツァツァと呼ばれるニシン(キビナゴ)の一種。
素揚げした後にお酢を効かせたソースで味付けしたり、うっすら衣をのせカラッと揚げたものを塩とレモンであっさりと食べたりと、食べ方にバリエーションがありますがいずれもビールのお供に最適です。
英語:Tsatsa
ブルガリア語:Цаца
12. 黒海シーフードのフライ
黒海で漁れるシーフードはツァツァだけではありません。ザルガンと呼ばれるダツやラヴラークと呼ばれるヨーロッパスズキなど様々な魚がレストランのメニューに上がります。
豪快に魚を丸揚げにして食べることも多いブルガリア。日本でも珍しい魚料理も数多くあるので、黒海の味を堪能してみてください。
英語:Zargan
ブルガリア語:Зарган
英語:lavrak
ブルガリア語:Лаврак
13. カヴァルマ
ブルガリアの伝統的な土鍋煮込み料理。豚肉や鶏肉と野菜をトマトやパプリカでじっくりと煮込みます。
カヴァルマの特徴は、煮込んだのちに1人分の小さな土鍋に移してさらにオーブンで焼くこと。そして最後に卵を落として軽く火を通せば完成です。
家庭や地域によってバリエーションがあり、チーズをたっぷりとかけてグラタン風にする場合もあります。
英語:Kavarma
ブルガリア語:Кавърма
14. ミッシュマッシュ
ブルガリアの象徴的な家庭料理がミッシュマッシュ。
ミッシュマッシュとはブルガリア語で「めちゃくちゃ」という意味で、その名の通りトマトやパセリ、玉ねぎ、にんにく、シレーネなどを卵と一緒に炒めた「ブルガリア風スクランブルエッグ」です。
朝食やランチとしてよく食べられています。
英語:Mish mash
ブルガリア語:Миш маш
15. シシチェタ
シシチェはブルガリア語で串焼きグリルのこと。
チキンやポークを野菜とともに豪快に串焼きにし炭火や電気グリルでじっくりと焼いたもので、日本の焼き鳥と比べると大きなサイズが特徴。
屋外でのバーベキューの定番ですが、レストランでも食べることができます。
英語:Shishcheta
ブルガリア語: Шишчета
16. ケバプチェ
バルカン諸国で広く食べられているソーセージのような形をしたジューシーな挽肉料理。
もともとはオスマン帝国時代に地域に広まったことから始まる料理で、ブルガリアでは豚肉と牛肉の合挽きを使うことが一般的。
パンやピタに挟んでファストフードとしても人気です。
英語:Kebapche
ブルガリア語: Кебапче
17. ロゾヴィ・サルミ
中東やバルカン諸国で広く食べられている家庭料理。
ブドウの葉を使い、中の具材にはスパイスで味付けした挽肉や玉ねぎなどの野菜のほか米を使うのが特徴。ヨーグルトをかけると酸味のおかげでさっぱりと食べることができます。
温かくして食べることはもちろん、冷やしてスナックがわりに食べることもある料理です。
英語:Lozovi Sarmi
ブルガリア語: Лозови сарми
18. ゼレヴィ・サルミ
日本のロールキャベツと同様、キャベツの葉に具材を包んで煮込んだ家庭料理。中に挽肉や野菜とともに米を入れるのが特徴的です。
ブルガリアでは冬の定番料理として知られています。
英語:Zelevi Sarmi
ブルガリア語: Зелеви сарми
19. パラチンカ
パラチンカは中東欧では広く食べられている定番デザートで、薄く焼いたクレープにチーズやジャム、チョコレートなどを乗せロール状にしたもの。
また手軽なランチとしてハムやほうれん草のペーストなどを巻いたものもあります。
素手でそのまま食べられるのでスナックとしてもぴったりです。
英語:Palachinka
ブルガリア語:Палачинка
20. ティクヴェニク
ブルガリアの朝食の定番であるバニツァをアレンジしたデザート。バニツァと同じ生地にスイートパンプキンやクルミの実を挟みます。
サクッとした軽い食感と甘いかぼちゃの味は病みつきになること間違いなし。
英語:Tikvenik
ブルガリア語:Тиквеник
最後に
ブルガリアではよく食べられているオススメ料理を20種類紹介しました。
ブルガリア滞在中様々な都市で地元本場の料理を味わいましたがどれもとても美味しく、日本人の味覚にもよく合う料理ばかり。
是非ブルガリア旅行の際には地元の味を楽しんでください!
ブルガリア料理を日本でも食べたい!そんな方は東京にあるレストランで本場の味を楽しむことができます。
日本で唯一のブルガリア大使館公認。コスパがいいコース料理や飲み放題メニューが充実しており、さらにネット予約も可能と様々な用途で使いやすいお店。
是非今回紹介したブルガリア料理を食べに行ってみてください!
予約・詳細:ブルガリアンダイニング トロヤン銀座
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