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ノーベル賞の全て!ストックホルム旧市街ノーベル博物館

      2016/11/14

ノーベル賞メダル

ノーベル賞受賞者が発表されるたびに日本国内では歓喜が起こりますね。これは日本国民としても大変嬉しいことです。そんなノーベル賞に関係するものを全て展示している博物館がスウェーデンのストックホルムにあることをご存知ですか?

その名も「ノーベル博物館 Nobelmuseet」。ストックホルムのガムラスタン(旧市街)内のメイン広場に面したところに建てられています。今回はノーベル博物館の内部を簡単にご紹介いたします。

ノーベル賞授賞式会場であるストックホルム市庁舎に関してはこちらをお読みください。

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1. ノーベル賞とは?

まずは簡単にノーベル賞について復習しましょう。

ノーベル賞の歴史

アルフレット・ノーベル(1833~1896)は自身が発明したダイナマイトを始めとする爆薬で莫大な財産を築いたものの、平和的目的のみならず、兵器として使用されたことに心を痛め、遺言の中で、物理、化学、医学、文学、および平和に貢献した人に毎年彼の遺産を受け渡すということを書き記しました。

そしてその遺産から基金を立ち上げ、1901年に始まったのがノーベル賞です。現在では、スウェーデン国立銀行が創設300年の記念してノーベル財団に持ちかけた経済学に関係する賞も加えられ、

  • 物理学賞
  • 化学賞
  • 生理学・医学賞
  • 文学賞
  • 平和賞
  • 経済学賞

の6分野から構成されています。ちなみに経済学賞は、もともとノーベルの遺産とは関係がないということもあり、実際の正式名称は「アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞」となっています。

審査・認定機関は様々

ノーベル賞の審査機関は実はそれぞれの賞について決められています。

  • 物理学賞・化学賞・経済学賞ースウェーデン王立科学アカデミー
  • 生理学・医学賞ーカロリンスカ研究所
  • 平和賞ーノルウェー・ノーベル委員会
  • 文学賞ースウェーデン・アカデミー

ノーベル平和賞のみノルウェーで審査、授賞式が行われますが、それ以外のノーベル賞は全てスウェーデンが主導権を握っています。

2. ノーベル博物館

ノーベル博物館正面

歴史のある建築

ノーベル博物館は18世紀の建物、旧証券取引所の1階に設立されました。

ノーベル博物館外観

外観はとても歴史を感じさせるのですが、内部は北欧デザインで白を基調に、光の使い方も綺麗で近代的な造りになっています。

ノーベル博物館内部

全受賞者のパネル展示

ノーベル博物館内部の写真をよーくご覧ください。天井からパネルがたくさんぶら下がっているのがわかりますか?実はあのパネル1枚1枚が過去のノーベル賞受賞者となっています。

博物館内部をレールをつたってぐるぐる回ってます。奥にもたくさん控えていますが、さすが100年以上の歴史がある賞ということで、受賞後時間が経つとその名前が忘れ去られてしまいそうです。

京都大学の山中伸弥先生が受賞後の会見で「ノーベル賞は過去になったので一科学者としてすべきことをしたい」とおっしゃった気持ちも理解できる気がしました。

中にはこのようにスクリーン上に映し出されている受賞者もいます。目の前に立ち止まるととてもありがたい言葉を話しかけてきますが、この仕掛けは不気味なほどにすごい。これは是非現地で体験していただきたいです。

アルフレッドノーベルの展示

ノーベルのデスマスク

アルフレッドノーベルのデスマスク

異質な雰囲気を醸し出しているアルフレッドノーベルのデスマスク。かなり繊細に型取りをされているようで、細部まではっきりと再現されていました。

ノーベルの遺言

ノーベルの遺言

もちろん有名なノーベルの遺言のオリジナルもとてもいい状態で展示されています。ガラスショーケース内に展示されているので、目の前で読むことができます。ちなみにこのレプリカは博物館内のギフトショップで販売されており大人気でした。興味のある方はクリックしていただければフルサイズでお読みいただけます。

私のすべての換金可能な財は、次の方法で処理されなくてはならない。私の遺言執行者が安全な有価証券に投資し継続される基金を設立し、その毎年の利子について、前年に人類のために最大たる貢献をした人々に分配されるものとする。

アルフレッド・ノーベル

ノーベル賞の歴代メダル・招待状

ノーベル賞受賞者に贈られるアルフレッドノーベルメダル。質感からして見るからに重そうなメダルですが、その価値はそれ以上、計り知れない重さなのでしょう。一般人には到底想像もできません。

またノーベル賞受賞者に送られる招待状なども展示されており、ちょっとした受賞者気分を味わうことができるかもしれません。

3. Bistro Nobel

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博物館内にはカフェも併設されており、軽食やコーヒーブレイクをすることができます。実はこのカフェ、ノーベル賞受賞者が授賞式前に必ず立ち寄り、ある儀式を行う場所です。そしてノーベル博物館を訪れる観光客が最もノーベル賞受賞者を身近に感じることができる場所でもあります。

受賞者の生の声

よくテレビでお見かけする、受賞者がカフェの椅子にサインとメッセージを残しているシーン。

実は、このカフェの椅子なんです。しかも席につくときにテーブルと一緒に置かれた誰もが座ることのできる普通の椅子です。椅子の裏がまるでサイン帳のようになっています。

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テレ朝Newsより

こういうシーン見覚えありませんか?

というわけで座ってた椅子をひっくり返してみると、、、

ノーベル賞椅子の裏

マララさんと平和賞を共同受賞したKailash Satyarthiさんが書いた

“For me this chair is still empty and waiting and inviting millions of left out children”

というメッセージが残っていました。カフェが空いていたら是非色々な椅子をひっくり返してみてください。直筆サインをたくさん拝むことができます。

ちなみにカフェの入り口には看板がてら椅子がぶら下がっており、そこにあったのは嬉しいことに山中伸弥先生のサインでした。

山中伸弥先生のサイン

受賞者晩餐会のデザート

晩餐会のデザート

このカフェでは晩餐会で出されるデザートを注文することができます。お土産として大人気のメダルチョコ付きですが、これも含めて実際の晩餐会で出されたものと同じということです。実際のノーベル賞晩餐会の料理は毎年変わるので、こちらでいただけるデザートも毎年リニューアルされているのだと思います。

味は、まぁ普通です。。。ただ、雰囲気を味わえることもあって非常に人気。そんなに高いわけでもないので是非挑戦してみてください。

4. 最後に

いかがでしたか?ノーベル博物館にはノーベル賞に関わる全てが展示されています。ストックホルムを訪れた際には是非見学しておきたい観光スポットです。

スウェーデン観光の際はこのブログの他に上記の2冊も是非参考にしてください!いずれも異なる切り口からスウェーデンの魅力を紹介しているので、たとえ旅行をしなくても北欧好きな方は楽しめると思いますよ。特に最近出版された「北欧が好き!」はコミックなので読みやすく、私の好きな本の1冊です。

ストックホルム現地オプショナルツアーはこちら

ストックホルムは非常に観光名所が密集しており、日本からの「北欧3カ国1週間」のような団体旅行ではなく、個人で回られることをおすすめします。路地ひとつひとつも趣のあるガムラスタン、是非ノーベル博物館を始め多くの名所をじっくりとご覧になってみてください。