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旅行者は要注意!スコットランドの摩訶不思議な通貨・紙幣事情

      2016/11/26


スコットランドに旅行をされる際に、通貨のことを心配される方も多いとおもいます。

スコットランドは英国を構成する1地域ですが、独自で造幣もしており、しかもその造幣機関がなかなか独特なせいで、世界的にみてもややこしいことが起こっています。

今回はそんなスコットランドのお金についての紹介をします。旅行者の皆さんは気をつけてくださいね!

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1. 流通通貨

スコットランドの公式通貨はイングランドと同様、ポンド(GBP)です。ですので、イギリスに旅行の際にはイングランドの通貨がもちろんスコットランドで使用できます。

おそらく日本でポンドへ両替をする際には、どこの銀行もBank of England発行(日本でいう日銀に相当)のポンド紙幣が渡されるはずです。

ですが、スコットランドはスコットランドで独自に造幣しており、それがかなり我々からすると信じ辛いことになっていたりします。

2. スコットランドの造幣は誰が?

スコットランドの紙幣のややこしさを生んでいる理由が、スコットランドの造幣の仕組みです。

そもそも、1国1通貨の原則を考えれば、政府公認の1つの銀行(中央銀行)が流通通貨を全て造幣するのが世界の常識。日本であれば日本銀行しか造幣は認められていません。

英国も、Bank of Englandが唯一の中央銀行で造幣の責任を持つ銀行という姿勢を持っています。

スコットランドの使用紙幣

ですが、Bank of 「England」がオフィシャルとされて納得のいかないのがスコットランド。歴史的にもイングランドと対立を繰り返してきた地域で、最近では独立のための国民投票が話題になったりしました。

ここに連合王国の難しさがあります。いくら1つの国という扱いであっても、スコットランドのアイデンティティからすると、中央政府をイングランドに握られ、ロンドンのウェストミンチェスターで自分たちのことが決められることには黙ってはいられません(ちなみにウェールズはイングランドのポンドを公式で使用しているそうです)。

さらに、イングランドに併合される前から、スコットランドは独自に銀行を持ち造幣をしてきているわけです。

というわけでイングランドに何を言われようとスコットランドの銀行も造幣をやめるわけがないんですが、なんと造幣をしている銀行が3つもあるのです。しかもこの3つ、現在はいずれも中央銀行ではなく市中銀行(日本でいうUFJ、みずほ、三井住友)というからまた驚きです。

Bank of Scotland

スコットランド

日本語ではスコットランド銀行といいます。ヨーロッパで初めて兌換(だかん)紙幣の発行に成功した銀行で、スコットランドがイングランドに併合されたのちも引き続き紙幣発行権が認められている歴史のある銀行です。

Clydesdale Bank

スコットランドの銀行

日本語だとクライズデール銀行となるのでしょうか。グラスゴーに拠点を置く市中銀行です。

The Royal Bank of Scotland

王立スコットランド銀行

王立スコットランド銀行、英国の商業銀行としては最大の規模を誇ります。他の2行と比較すると使用する紙の質などが遅れているような、、、

3. 流通している紙幣

スコットランド通貨

そんなわけでスコットランドで主に流通している紙幣は、各額面ともスコットランド国内で発行の3種類+イングランドで発行されている紙幣の合わせて4種類もあります。

同じ通貨、同じ額面なのに、色も紙の種類も違う紙幣が混在し、ややこしいったらもう。自販機がほとんど存在しない理由もなんとなくわかります。

ちなみに、その他北アイルランドで使用されているBank of Ireland発行のポンド紙幣もたまーーーーに混ざってることがあるとか。ここまでくるともはやわけがわかりません。

ちなみに、法定通貨はBank of England発行の紙幣のみ、それ以外の紙幣については英国連邦内限定で使用を認められた通貨(逆に言えば英国外ではゴミ同然)という扱いです。

4. 硬貨は同じ

イギリスポンド通貨

ちなみにスコットランドの造幣銀行たち、少額通貨には興味がないのか硬貨は作っていません。よってコインは全てBank of England発行のものなので、英国内全てで共通のものです。

よくよく見てみると結構形が違ったり厚みが違ったり、、、意外と適当?そういう意味では日本の造幣技術はすごいのかもしれません。

5. スコットランド紙幣はイングランドで有効?

建前上は、イングランドでもスコットランド紙幣は有効とされており、中央政府も現在では流通紙幣として認めています。

ですが3種類もある上に、イングランドの人(特にロンドン等北部)にとっては見慣れてないこともあり、チェックに時間がかかったり、偽札を疑って受け入れてくれないなんて店もあるんだとか。

特に個人商店や個人経営の小さなお店では、受け取り拒否の可能性がありますのでご注意を。

ちなみに私がロンドンの美容院で使おうとした際には店主に「スコットランドが独立したら使えなくなるから」とかいう、意味のわからない理由で拒否されました。

6. スコットランド紙幣紙幣は日本で有効?

結論から言うと、法定通貨ではないためスコットランド紙幣は日本では両替が出来ないようです。

ですので、スコットランドの紙幣を余らせてしまった場合には、イギリス国内で日本円に換えるか、イングランド紙幣へと交換をしておいてください。

イギリス国内では有効な通貨ですが、イギリス国外へ出るとただの紙くずと同じ扱いです。

7. 最後に

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いかがでしたか?ややこしいスコットランドの通貨事情でした。このような1つの国にもかかわらず多くの種類の紙幣が流通している国は他に類を見ません。

どうやって流通量をコントロールしているのか気になるところです。

日本で例えると、東京にある日本銀行が法定通貨を作りながら、大阪に本社を置く三井住友が「アホか!こっちにだって金スラセロヤ!」と別の紙幣を作り流通させてるといった感じでしょうか。笑

デザインの違いだけでなく、歴史的にも面白い背景のある紙幣ですので、お土産にそれぞれ1種類ずつ持ち帰るなんていうのもいいかもしれませんね!