IELTS Readingスコア5.5→8.5を半年で達成した僕が考える英語の勉強法・参考書

IELTS対策をしている方は皆さんは、少なからず勉強方法に悩んでいますよね?

私もものすごく悩みました。私自身、自分の勉強方法に試行錯誤しながら10冊以上もテキストを買いましたが、実際のところそのほとんどが殆ど手をつけないまま放置してしまったという過去があります。

今回はそんな経験を元に、IELTS対策(この記事では特にリーディングセクション対策)に役に立ったと思えるおすすめ学習教材と学習方法を紹介いたします。

リーディングはバンドスコア5.5(2015/4)→8.5(2015/11)まで約半年でバンド3.0上げていますが、これからご紹介する本、方法でしか勉強していません。

IELTSのスコア

スコア=読解力×英単語力で決まってきます。リーディング対策に関しては、参考書の使い方が特に大事ですので、その方法もご紹介します。

この記事はおかげさまで非常に多くのアクセスと100以上のコメントを頂いています。全ての質問にお答えさせていただいていますが、記事内では書けなかったような内容も豊富ですので、是非コメント欄もご覧ください。
 

1. 学習計画の目安

勉強時間

英語の勉強に限りませんが、具体的な時期の目標がないのに効率的な学習は見込めません。

私のケースでは2014年の12月に始めてのIELTS本試験を受け、その時点での自分の実力に愕然としつつ、本気で勉強する決意をしました。ただ、この時点では仕事が本当に忙しく、毎日帰宅が夜の10時以降という生活でしたので、実質勉強を始められたのは新年度始まった4月からです。

出願時期は2015年の12月でしたので猶予は8ヶ月。正確に言うと、試験の結果が手元にないといけないので11月前半までには目標スコアを取得する必要がありました。

2014年12月の時点でオーバーオール5.5、いわいる並みの4年生大学卒業生と同じレベルというところからのスタート。一方目標は出願最低レベルであるオーバーオール6.5(全セクション6.0以上)というもの。つまり実質約半年の間にオーバーオール1.0をあげる必要がありました。

一般的に言われているのが、オーバーオール0.5あげるのに勉強時間200~300時間という基準ですので、単純計算して月に50時間は勉強に当てないと間に合いません。この焦りが自分を追い込む事に少なからず貢献したように思います。

いずれにせよ、自分にはあとどのくらい時間が残されていて、その間にどの程度勉強すれば目標スコアに到達するのかを計算するところがスタート地点です。

ちなみに実際のところどのくらい時間がかかったのか、私のケースを考察したのでよろしければこちらもお読みください。

2. バンドR8.5獲得者のリーディング対策おすすめ参考書

といいつつ早速で申し訳ないのですが、リーディング対策としては特別な対策本はいりません

私が推奨しているのはIELTS公式過去問集3冊(テスト4回分)+アカデミック英単語向け英単語帳1冊の計4冊体制による勉強法です。

私自身、もちろんこの4冊体制のみで半年間の勉強期間の間にリーディングスコア5.5から8.5まで引き上げることに成功しています。

ケンブリッジ出版公式IELTS過去問集

これはいうまでもなく「絶対」必要です。今から学習をおこなう方はIELTS公式過去問集10-12の3冊を必ずそろえてください。過去問集を使った学習方法については後述します。

ちなみに、いくら余裕があっても8以前は問題レベルが現在の試験レベルより随分と簡単な気がするのであえて手を出す必要はないかと思います。

10〜12のの3冊を手に入れるだけでも過去問の長文パッセージを30本近く解く事が出来るので、後述する精読・多読をこれらパッセージにしっかりと行えば、確実に力がつきます。

また市販の参考書等のリーディングもやる必要はありません。日本語テキストの場合は特にそうですが、設問形式が違ったり問題の難易度が随分と優しく作られている傾向があるので、はっきり言って時間の無駄と言わざるをえません。

また、ネット上には様々なIELTSサイトやブログやサイトなどがあり、IELTS講師を謳う方が様々な参考書を売ろうと必死になってたりします。

繰り返し言いますが、リーディング対策は公式問題集だけで充分。この記事で紹介した勉強法のみでスコア8.5まで取れましたので間違いありません。

余計な本に手を広げすぎない事が、効率のいい学習へと繋がるキーでもあります。

IELTS過去問集最新版 12を手にいれよう!

ケンブリッジ出版から出される公式過去問集IELTS12がついに発売されます。従来同様、発売直後は当面在庫切れが続くことになることが予想されますので、入手を希望する方は早めの予約をお勧めいたします。

実践IELTS英単語

この単語帳については使いやすさ等賛否両論ありますが、私はこれ一冊を信じました。結果論ではありますが、まったく問題なかったですし、あまり使いづらいと感じたこともありませんでした。

また、この単語集はIELTSの過去問を中心に作られているので、上記の過去問集と並行して使っていくと結構覚えた単語がパッセージに出てきたりしてモチベーション上がります。

ちなみに最後の1章はまったく知らない単語ばかりで、しかも覚える時間も全く無かったのですが、それでも8.5取れたのでそこまで力を入れなくてもいいのかもしれません 。

他に最近出た単語帳に4400もあります。基本的には3500と掲載されている英単語レベルは同じです。英熟語が別に1100掲載されているので4400と数字は大きくなっています。

どちらも内容的にもレイアウト的にも大差ないので好みの問題になるかと思います。

その他単語集

他にはToefl対策での定番単語集であるTOELF英単語3800、あるいはTOEFL必須英単語5600なんかも選択肢としてはいいと思います。

ですが、IELTSの試験ではTOEFLほどの専門用語は出てこないので、例えば3800を使うのであれば最後の2章は覚える必要ありません。

将来的にTOEFLの受験を考えている、もしくはまだどちらの試験をメインにするか迷ってる方はTOEFL用の単語帳を使いましょう。ちなみにDuoや聞くタン、システム英単語等の大学受験向け単語帳はオススメできません

繰り返しになりますが、過去問集3冊+アカデミックな単語集1冊、これでIELTSのリーディング対策は十分です。

3. 読解力を鍛える英語学習法

ここからがこの記事の本題。私が半年間でスコア5.5から8.5に上げた際の学習方法を紹介します。

またこの方法をしっかりと行った多くの方からスコアアップの報告を受けているので、効果は間違いないはずです。労力は伴いますが、確実に実力につながるので是非トライしてみてください。

a. 英単語暗記法

実践IELTS英単語3500を私は以下のように使いました。

まず1日40単語~100単語ペースで(2~5ページ)とにかくページを進める。覚える努力はしますが、別にその場で完璧に覚える必要はありません。大事なのは、1日100単語というペースを守ることです。

そして、1章(500単語)を1週間で終わらせる。そしたらその章を最低5周する。5周終わった時点でそれでも覚えていない単語にチェックをつけ、今度はその単語だけをまた100個/日ペースで覚える努力をする。

単語学習の鍵は、とにかく同じ単語を目にする機会を増やすということです。私は慣れてきた頃には1日1時間くらいで500単語程度をざーっと眺めてあいまいな記憶を少しずつ固めていきました。

たまに「1日20個前後をじっくり確実に覚える」なんていう人を見ますがこれは絶対に逆効果です。

・ページがなかなか進まない→モチベーション下がる
・先に進めば進むほど前に覚えた単語から忘れる
・いつになっても難易度の高い単語に慣れない

単語暗記はじっくり時間を使ってやるものではありません。その場で覚えるのではなく、何度も目にすることで馴染ませるという単語暗記法を行ってください。絶対に英単語暗記が効率的に進むよう脳科学に基づく勉強法についてこちらの記事で詳しく説明しています。

b. 読解力と速読力の向上方法

まず、リーディングはIELTS本番試験を想定して、まずは時間を計って(20分)長文1本を解きましょう。しかし大事なのはそこでの自己採点ではなく、その後に行う精読と多読です。

この精読が読解力向上に、多読が速読力向上に、決定的な影響を及ぼしてきます。

読解力向上のための精読

行う順序は以下の通りです。

  1. わからない単語は全て調べ覚える(日本語で本文中に書き込むのはNG
  2. 本文中に使われている同義語をチェック
  3. they, it, that等の代名詞が何を指すのかをチェック
  4. But, However, Although, While, Whereas等の逆説を示すマーカーにチェック
  5. SV構造、構文、関係詞、複数形・単数形と動詞の活用、Phrase of Verb、特定の前置詞を取る動詞等をマーカーやカラーペンを使って徹底的に理解

時間の目安は1本の長文に対して最低でも1〜2時間程度になると思います(現在の語彙力による)。そしてこれだけでも過去問集がかなりやり込んだ風になってきます。

実際に精読を行う際には、あわせてこちらもお読みいただけるとなぜ精読がいいのか、どう進めるのかを理解いただけるはずです。

私の精読後のテキストをサンプルとして紹介するので、参考にしてみてください。精読初期に使っていたテキストなので、日本語で単語の訳が書いてある部分がありますが、これは真似しないでください。後で多読をする際に後悔します。

IELTSの勉強法

速読力向上のための多読

精読後は次に多読の段階に入ります。この多読の回数が多いほど、速読力が自然とついてきます。これにはリスニングの設問を速く読む力にもつながってきます。

  1. 精読後もう一度問題を解く(ここで間違う場合には精読が不十分)
  2. 全て設問を解けるようになったら毎日繰り返し多読
  3. 1パッセージ3〜5分で読めるようになるまで訓練(250-300words/分目標)
  4. 多読と並行して新しい精読を最低週2回は行う。
  5. 過去問3冊分全て精読をした後は目標スコア到達までひたすら多読

精読後はなるべく毎日、1パッセージにつき最低5回は読むという事を習慣的に行ってください。これを何度も何度も繰り返す事で読む速さが上がると同時に単語や構文の理解も深まります。

内容が理解できている文章を何度も読むということで、この時の目標読解スピードは通常の試験時に要求されるスピードよりも速くなります。だいたい250−300単語/分(3〜5分で読み切るスピード)を目標にしてください。

そして、この時役立つのが、精読時にカラーで書き込んだ文法等のメモです。これのおかげで、一目で文の構造が分かるので、文法を含む読解力があがると同時に、速読スピードが上がります。

これを過去問3冊分の長文全てにやってください。最初の精読はかなり大変で時間もかかりますが、その後はとにかく頭の中でor声に出して、とにかく読むという作業なので少しずつ負荷は軽減されてくるはずです。

4. 最後に

英語力は日々の積み重ねで必ずついてきます。焦っていろいろな参考書に手をつける気持ちはよくわかるのですが、1本のテキストがボロボロになるくらい繰り替えしてみてください。気づいた頃には大きな力になっているはずです。

一番良くないのは、少しやっては参考書を変え、、、を繰り返すこと。覚悟を決めたら1冊やり通すという意思をもってくださいね!

IELTSの対策についての情報をお探しの方はこちらも読んでみてください。

その他、具体的な対策法も含めて多くの記事書いていますので、その他IELTS対策関連の記事も併せて御覧ください。

勉強方法でお悩みの方は是非コメント欄で連絡いただければ、できる範囲でアドバイスさせていただきたいと思いますので、是非遠慮せずコンタクトしてください。

またコメント欄には多くのコメントが寄せられており、全てに回答していますので、そちらも合わせて読んでみてください。

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111 件のコメント

  • こんにちは!

    精読(まだ文法、読み方に不明な点有り)をやり切ったら、
    まずは分からない単語にいちいち意味を照らし合わせず、英語で意味を考えながら高速で何度も読みまくって

    文章に慣れた頃に意味をあてていく
    といった方法のほうが良いですか?

    あと、筆者さんはIELTS3500の単語帳でband 7.0 のところまで覚えて8.5取得ということですが、
    僕は6.5のとこまでしかおぼえてないんですけど、Reading 6.5とることは容易だと思いますか?
    問題集の精読の精度が100%完璧ではない状態でです(しかも10と11の2冊分24passagesのみ)

    • コメントありがとうございます。
      まず、全く意味がわかっていない状況でいくらよんでも何も頭に入ってこないと思いますので、ある程度意味を理解するというのは早い段階で必要かと思います。
      また高速で読むといってもただ流すだけでは意味はないので、あくまでも自分が理解できる最速のスピードを少しずつ早めていく、ということが大事だということは念頭においてください。
      英単語力がそのままスコアに反映するわけではないので、なんとも言えませんが、容易かどうかといえばそんなことはないと思います。かなりテーマや問題に作用されるのではないでしょうか。
      結局のところ英語は総合力ですので、何か1つやればいいというわけではありません。また3500の7.0まで覚えたという意味は7.0までの項目ならほぼほぼ大部分理解できているのが条件なので、6.5まで取り組んでもそれ以前の範囲でまだ不十分なところがあるのかどうかでも随分話は違ってくるかと思います。

  • 毎回参考にさせてもらっています。イギリスに留学したいと考えている大学2回生です。そこで1つ質問があります。それは多読する際に音読しながら、やっても効果があるのですか?また、多読する際の頭の中は英語から日本語もしくは英語から英語に変換したほうがいいのですか?よろしくお願いします。

    • コメントありがとうございます。
      まず多読の目的ですが、速読力を高めること、そして英語脳を使って英語で英語を理解するようにすることです。
      ですので、まず日本語に訳しているようでは全くなんの意味もないのでやめてください。
      声に出しての音読は正直あんま効果なしかな、という気がします。むしろリスニング対策のためにシャドーイングをすることをお勧めします。
      また頭の中で音読をするのは最初のうちはしかたないとおもいますが、日本語で本を読む時に一言一句頭の中で唱えないのと同じで、ある程度早いスピードで読むとなると流していくのも大事になります。

      • わざわざ返信していただきありがとうございました!これからも参考にさせてもらいます。また、この返信から1つの疑問が浮かんだのですが、多読をする際に英語を英語で理解するためにはIELTS3500の単語帳(英語から日本語)を使っても大丈夫なのでしょうか?よろしくお願いします。

        • 日本人が一気に英単語を覚える時は日本語⇨英語のほうが効率がいいし早いというのが持論です。
          多読の目的は「速読力強化」ですので、日本語を介している余裕はありません。英SVO⇨日SOVの変換をしているだけでも時間の無駄です。
          英単語はただ1:1の関係ですので、とにかく叩き込むという意味では完成された単語帳を使うのが一番効率がいいのではないでしょうか。

  • こんにちは。
    記事を読ませていただき大変参考になりました。
    私の目標はAcademic7.0なのですが、今まで一度もIELTSを受験したことがありません。

    今は、ニュージーランドでIELTSの短期のコース(1か月)を受講し、大体の問題傾向は理解しました。来月日本に帰国予定です。

    日本で予備校に通おうかとネット検索していたところこの記事にたどり着きました。
    Shunさんの記事を読ませていただき、独学で頑張ってみたいと思います。
    ただ、speakingとwritingはどのように勉強したらよいのでしょうか。
    やはり、オンラインなどで添削やトレーニングをしてもらったほうが良いのでしょうか。
    Shunさんはどのように勉強されましたか。教えていただけると幸いです。

    • IELTSが試験である限り日本で十分独学対策は可能だと思います(特にLR)。
      一方おっしゃる通り、アウトプットセクションはなかなか難しいのは事実で、特にWに関してはある程度基礎力がないと独学はかなり厳しいと思います。
      私自身Wについてはオンラインの添削をつかって週に1〜2本ペースでエッセイを書いて添削(というより模擬採点)してもらっていました。
      スピーキングについては、別の記事でも書いてある通り、独り言法やコリンズのテキストなどを使って頻出質問をエリア(ネット、旅行などなど、たしか12分野くらいあったはず)ごとにまとめ、それを使って解答練習をしていました。
      また、実際の本番を想定した1:1の対面式模擬試験なども受けたりしていました。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    Shun

    1988年 横浜生まれ。アイルランド、スコットランドへ短期留学後、スウェーデン南部マルメ1年留学、さらにその後英国ロンドンに大学院生として留学。北欧やバルト3国の大部分の都市・街を周遊し北欧の文化や観光情報にも精通。 留学に必要なIELTS対策と北欧を中心としたヨーロッパ観光情報をブログにて紹介中。

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