精読マスターへの道!Fika式IELSTリーディングスコアアップ方法

IELTSアカデミック対策に励んでいるほとんどの方は、私の本ブログで累積No.1ビジター数を誇り、かつ数年にわたり検索ランクでも1位になっているロングセラー記事を一度はご覧いただいていると思います。

その中で紹介している精読方法が特に評判のようで、累計100近いコメントをいただきながら、メールやSNSでもスコアアップに直結したよという報告を多数いただくことができています。

今回は、今までいただいたコメントなども踏まえながら私が紹介している精読方法をFika式と勝手に命名し、明日から精読マスターになれるよう細かく解説していきます。

1. 精読をするべき理由

精読はリーディング力を育てる唯一の方法だと考えています。そのため、読者の方の精読を見させていただき、必要に応じて添削やアドバイスをさせていただいています(上記写真)。

なぜそれだけ私が精読にこだわるのか。その理由をまずはみなさんと共有していきます。

解説書を捨てるべき理由

まずはいただいたコメントをベースに1つの疑問にお答えします。それは

「なぜ精読をするのか」

ということ。実際英語学習を始めたばかりの方は「精読は時間がかかる。」「解説書がないから不安。」「やっぱ予備校で解説を聞きたい。」と思う方が非常に多いようです。

が、これこそが精読をするべき唯一の理由。

なぜか。

もしあなたが予備校に行って解説を聞いたり、あるいは解説文つきの参考書を使用すると仮定します。

まずは問題を解き、答え合わせ。もちろん全て完璧なんてことはないはずです。そこで解説文を読み、「あーそうか」と納得し次の問題へ。

これを繰り返します。

もしあなたの記憶力がものすごいとしたら、解説された文法事項や英単語は全て頭に入れることができるかもしれませんが、それ以上のものは入って来ません。

10の文法を勉強するために、10のセンテンスが最低でも必要で、新しい問題を解いたとしてもすでに習ったものは知っていても新しいものはわからない、よって解けないということを繰り返すことになります。

解説書を読むことでその場は理解した気にはなれるかもしれません。つまり英語ができるようになったような錯覚を覚えますが、新しい問題を見た時にまた完全に打ちのめされ、そしてまた解説を読む。この繰り返し、皆さんも経験ありませんか?

つまり、第3者の解説に頼った勉強法では、10勉強するために10勉強する必要があり、新しいことには太刀打ちできない。そのため英語力をつけるためには膨大なテキストをこなす必要性を感じてくる。

これこそがIELTSスコアアップを拒む「底なし感」や、英語力向上の自覚が持てない1番の原因なのです。

精読へ舵を切ることの意味

私の紹介している勉強方法を実践されている方の多くはスコアアップを成し遂げてくださっています。中には4.5→7.0まで3ヶ月で到達なんていうコメント欄で驚くべきスコアアップを報告してくださっているような方も。

その方は例外的かもしれませんが、それでも皆さん共通して言えるのは、私に騙されるように精読に取り組んだ結果、IELTS公式過去問集2~3冊を精読を中心にやり込んだだけ、ということ。

つまりリーディングのスコアを上げるために行ったのは過去問集にある長文を20本程度(見開き20ページ程度)しっかり読んで取り組んだだけなんです。

その他問題集をやることもなければ高い学費を払って予備校へ、なんてこともしていません。多くのテキストに手を出すこと、それこそが全て中途半端という悲劇を生む結果になります。

そんなことをする必要はないのです。

4.5→5.0にあげるためのポイントも、6.5→7.0に上げるポイントも全てはあの過去問集に詰まっています。それを使えるか使えないかは学習者次第なのです。

精読を勧める唯一の理由

ではなぜ、そんなに精読が効果的なのでしょう。

それは、「自分で調べる」という当たり前の事につきます。

初めて精読をする際、まずはわからない単語を調べます。ですが、英単語というのはそんな簡単ではなく、1つの単語が複数の意味を持っていたり、あるいは後に続く前置詞などによって意味が大きく変化しますので、そういう複数ある意味の中から最適なものを1つ選ぶ、という必要があります。

これは、解説書で単語の意味が書かれているのを読んでそのまま丸暗記するのとは比にならないほど頭を使う作業で、と同時に無意識のうちにその単語のもつ潜在的な意味や前置詞のイメージなども徐々に掴めるようになって来ます。

文法事項もしかりです。その時点での英語力によって変わりますが、スラスラ読めない場所や意味を取れない場所には必ず「未知の文法事項」あるいは「見逃した文法事項」が隠れています。

まずはこれに自力で気づくということが重要。そして「何かある」ことに気づいたらそれが「何」なのかを調べる必要があります。

1つの未知の文法事項を解決するために、ネットなどを使いながら可能性のあるものを調べ、いくつものサンプル例文を読み「これは違う」「当てはまらない」「これは近いかも」「こっちの方がマッチしそう」と試行錯誤をすることになるはずです。

その際にも無意識のうちにたくさんの文法事項に触れることになり、1つの疑問を解決するためにいくつもの文法事項にも目を通す。これこそが英語力の向上に直結するのです。

私がいつもいう「答え合わせなんてどうでもいい」「解答の根拠だけ探すのが精読ではない」というのはこのこと。2度と同じ問題が出題されない以上、解答がどうだとかそんなことはどうでもいいことなのです。

それよりも長文1本の中にある単語やセンテンス全てを「教材」として使い込むことが重要。極論を言えば700ワードあれば700個は学ぶことがあるはずなんです。

スコアアップする人の精読

このブログでは精読チェックを筆者と読者の方の交流の一環として行っており、多くの人の精読を拝見させていただきました。

そんな中でスコアアップする人の精読がどんなのか、ということがだんだんと見えるようになってきました。

英単語に限って言えば、わからない単語を調べた後にその単語が持つ代表的な意味を最低2〜3書き出している人や、英単語と一緒に前置詞もチェックしている人。この人は語彙力向上の近道をしているように思います。

長文から抜き出した少し複雑な文法構造をもっとシンプルで簡単な例文と共に欄外に書いている人、これも読解力向上が早くできる人の典型です。

実際にスコアアップを報告してくださっている方や、一部の方経過を聞かせていただいている人から精読を見させていただいていますが、そのような方の精読は欄外の使い方が本当に上手。

元々はただの長文1本の問題集だったはずが、完全に自分のオリジナルテキストになっており、その1ページからかなり多くの文法や単語の使用例を見られるようになっていました。

自分で書いたものはあまり忘れないとよく言いますが、私の紹介する学習方法では精読後には多読という段階もあり、嫌でもなんども自分で書いたメモを見ることになり、これが定着につながっているものと考えられます。

そしてもう1つ共通点は、かなり横線で間違えが訂正されていること。その場は「この意味だ」「文法構造はこうだ」とチェックするものの、後になってやっぱり違うかも、と修正しているものが多いのです。

これこそ精読の鏡とも言えるべきことで、自分で調べ、訂正し正しいものを追い求める。この段階にどれだけ多くのことを自分で学んでいるかはもはやいうまでもありません。

2. 精読の仕方

もう精読については私がいうよりもマスターしている方が多いので、本当はそういう方に記事を書いて欲しいと思うんですが(希望者は是非ご連絡を)、そうもいかないと思うのでここで再度詳細に紹介しておきます。

a. 用意するもの

精読に用意するものは以下のとおりです。

  • 公式過去問集
  • マーカー最低4本
  • カラーボールペン最低3本

その他必要に応じて辞書や単語帳など使用していただければと思いますが、今の時代なんでもインターネットで調べられるので、上記3点以外はお好みです。

公式過去問集は、最新のものから3冊を揃えてください。その3冊に載せられている計9回分の試験問題の精読・多読を全て行うことで、バンドスコア7以上の力は確実につけることができます。

b. マーカーの使い方

マーカーを最低4本と紹介しました。精読をしながら次の使用法で使い分けしてみましょう。

  1. わからない単語用
  2. Phrasal Verb用(put up with, run out of等複数語から構成される動詞)
  3. 逆説マーカー用(but, However, although, nontheless等の話の展開に直結する逆説句)
  4. その他(自分でチェックをつけたいところ)

しっかり色を分けることは視認性を向上させ、また脳に記憶させやすくする効果があるので、使い分けてください。

その後の学習や多読フレーズでもかなり重要になるので、これはかなり大きなキーになります。

c. カラーボールペンの使い方

カラーボールペンは主に文法事項に使用します。気づいたことをチェックしたり書き込むために使うので、厳密にこれという決まりはありませんがいくつかおすすめがあるので例を紹介します。

  • 1センテンスがとても長いようなところや主動詞が複数ある場合などに文構造を即座に把握できるよう、SVOを振る。
  • ItやThey、Thoseなどの代名詞が指すものと線で結ぶ。
  • it ~ that/to構文などの構成要素を丸で囲む。
  • whichやthatなど関係代名詞以降の副詞句/節をカッコで囲う。
  • 固有名詞や年号などを丸で囲む。
  • 分詞構文などで省略された単語を書き込む。
  • 3 reasonsなど「数字」をみたら、「one」「second」「another」など関連するものを囲む。
  • 全く同じ表現の言い換えなどに線を引く。

その他、考えられる使い方はたくさんあると思います。色分けも含め自分に合う方法で使用してみてください。ポイントは既に知っている簡単なことから難解なところまで、全て網羅するように書き加えること。

既に知っていることは書かない、という方が結構いますが、明らかに知っている事であってもチェックしておくと後の多読のフレーズでの速読力向上に役立つので欠かさずに行いましょう。

d. 本の使い方

まず精読をおこうなうのはIELTS過去問題集の「原本」にすることをおすすめします。コピーでも精読は可能ですが、数ヶ月にわたって対策を進めることになるため紙が破れたりデメリットが大きくなります。

一度精読を完了した後もそれは財産として何度も読み直すことになりますし、多読のフレーズでも繰り返し使用しますので原本をそのまま使いましょう。自分が勉強をやった記録として本に残っていくので自信にもつながって来ます。

また鉛筆の使用は英単語の意味を欄外にメモをする、という用途以外には使わないことをお勧めします。

鉛筆ですと後々こすれたり劣化してきますし、間違いを後で消すというのも実はかなりもったいないことなので記録がしっかりのこるボールペンを利用しましょう。

3. 最後に

今回は精読ということにフォーカスを当てて、精読がなぜ効果的なのかということから、実際にどう進めるべきなのかを紹介しました。

なかなかIELTSのスコアアップは簡単なことではなく苦労も多いことは間違いありません。特にこの精読もものすごい時間がかかり、かつ頭を相当使うためストレスが溜まることもありますが、それを乗り越えると大きな力になります。

また精読後に行う多読もスコアアップには欠かせません。多読についてはこちらの記事で紹介しています。

また、こちらはロングセラー記事ということだけあり、多くの嬉しい報告から苦しい経験、悩みなど多くの方がコメントを残してくださっています。そういう他の人の思いも見ながら自分のモチベーションアップにつなげていただければと思います。

記事内でも紹介していますが、実際に精読のチェックもさせていただいているのでもしご希望の方はご気軽に上記記事コメント欄よりお問い合わせください。

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7 件のコメント

    • 書き方さえ気をつければ構わないと思います。

      知らない単語にマーキングしたのち、本文中に書き込むのであれば英語で類義語をいくつか書いておくといいのではないでしょうか。
      日本語で書く場合にはページ上下の余白に一覧リストのようにしておくことをお勧めします。
      速読、多読をする際に日本語が目に入りづらくなるよう本文中に日本語を書くのは控えてください。

  • 初めてieltsの問題に触れたのですが、
    リーディングが全くわかりません。
    精読から始めた方がいいですか?

    • コメントありがとうございます。
      精読には最適なレベルというのはなく、ビギナーから中上級者まで必ず役に立つ勉強法です。
      現状のレベルが低いほど1本精読するのにかかる時間はかなり増えるので、その分負荷がかかると思ってください。
      ただ、語彙力の強化というのは精読だけではどうにかなるものではないので必ず並行して進める必要があります。

      また語彙力が著しく不足しているような状況や、現在形・進行形・完了形。関係代名詞等の文法がなんのことだか全然わからないような感じの場合(バンド3~4)ではおそらく本当に手がつかないと思うので、そういう場合には中学レベルの英単語や文法だけでも一度さらっと見直してからのほうがいいかもしれません。
      逆にいえば中学レベルの英語は大丈夫、というのであれば精読をいきなり進めたほうが効率がいいかと思います。

      • 文法に関しては問題がないのですが、TOEICではみないようなに単語や形式だったのでだいぶ苦労しました。
        アドバイスどおり、精読から入りたいと思います。これからもたくさん質問してしまうと思いますが、よろしくお願いします。

        • であれば直ちに精読から始めて構わないと思います。
          精読は慣れも必要とする訓練で、筋トレみたいなものです。最初はかなり負荷が高く感じると思いますが進むにつれて英語力の向上もあって段々とスムーズにいくはずです。
          頑張ってください

  • アイエルツに限らずこのサイトの精読方法こそが正しい精読のやり方な気がしてます。
    これからも記事楽しみにしてます。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    Shun

    1988年 横浜生まれ。アイルランド、スコットランドへ短期留学後、スウェーデン南部マルメ1年留学、さらにその後英国ロンドンに大学院生として留学。北欧やバルト3国の大部分の都市・街を周遊し北欧の文化や観光情報にも精通。 留学に必要なIELTS対策と北欧を中心としたヨーロッパ観光情報をブログにて紹介中。

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