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IELTSスコアアップのための科学的根拠に基づく英単語暗記法と単語帳

      2016/08/14

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いきなりですが、私は決して英語教師でもなければ英語に精通しているわけでもありません。スウェーデンで生の英語に触れて相当苦戦している部類の人間です。

しかしそんな私でもIELTS(留学のための英語試験)のスコアは対策を始めてから約6ヶ月真剣に勉強した後、目標到達(R:8.5取得)し留学を成し遂げました。そのなかでもリーディング対策の一環として語彙力の強化には力を入れましたが、短期間で成果を出すために効率の良い方法を色々と考えて取り組んできました。

今回は私自身色々試行錯誤したり、調べた中で結論に至った英単語暗記についての脳科学に基づいたアドバイスをさせていただきます。

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1. 英単語は暗記するものじゃない

まずはじめに私のスコアの変遷を見てください。スタート時点では5.5~6.0といたって平均的な日本人のスコアからスタートしました。ですが、10ヶ月後IELTSのスコアにおいてはリーディングで8.5(満点9.0)を獲得しました。

正確には1度目の受験の後3ヶ月半は仕事の都合上勉強時間ほとんど0で勉強を真剣に開始したのは2回目の受験後からですので、実際の対策期間としては半年です。

IELTSのスコアアップ

では、この6ヶ月の間にリーディング対策のために何か特殊な教材を使ったり特殊な勉強をしたのかといえば、そうではありません。行ったことは、過去問中心に読解力をつけると同時に市販されている英単語帳を使い、少し楽をしながら単語力を増やした、それに尽きると思っています。

これから紹介する英単語暗記法については自信があります。最初はまったくの自己流で始めましたが、後になんとこの方法は脳科学的にも正しいと立証されていたことがわかりました。

概念を変える努力を

英単語は暗記するもの、と思っていませんか?英単語を覚えるために机に座り、本を広げて何分も頭の中で何度も唱えたりとにかく書き出してみたり。もしこれを読んでいる方でそういう勉強をされている方は、今すぐ中止しましょう。その勉強方法が間違っているとは言いませんが、非効率的・非生産的なのは明らかです。

高頻度低密度がポイント

みなさんが日本語の単語を覚えた時の事を思い出してください。幼稚園や小学校のときに机に座って日本語の単語帳を渡され、来週までに100個覚えてこい!ってことはなかったと思います(漢字テストは別ですよ)。気づいたら単語力が上がってたって方がほとんどではないでしょうか。

忘れることは当然

英単語を覚えようとする時に、多くの人が陥るのが、単語帳のページ数が進むにつれて前半部分を忘れて行ってしまい、2周目、3周目になって絶望を繰り返すことだと思います。当然です。覚えたものは忘れるものだと割り切らなければなりません。

つまり、英単語暗記に努力をすればするほどその絶望も大きくなり、英語学習のモチベーションにまで影響してきてしまいます。英単語を勉強して暗記するという考えをまずは捨てましょう。

2. 歌を覚える時はどうしたか?

英単語暗記法

好きな歌を覚える時みなさんはどうしますか?歌詞を何度も何度も暗唱して覚えましたか?

「いつの間にか」がKey

好きな曲を聴いている時、何度も繰り返して聴きながら歌詞を聴いたり、メロディーに酔いしれたりしてますよね?そして好きな曲なほど再生回数も増えるため気づいたら口ずさめるようになっていた、そんな経験ありませんか?

好きな歌詞を覚える時に努力をして覚えている人はいないはずなんです。

「いつの間にか」のものは忘れない

そして、一度覚えた歌詞ってなかなか忘れません。世界に一つだけの花、一人一人、、、、相当前に流行った曲ですが、今でもその後を覚えている方はもう英単語の覚え方はわかったも同然です。

3. 忘却曲線

ではなぜそういうプロセスを経て覚えた歌詞などはなかなか忘れないのでしょうか。そこにはきちんと科学的な根拠があります。

人間の記憶の法則

忘却曲線

エビングハウスという人間の記憶の研究の第1人者によると、人間は新しいことを学んだ後わずか19分後には記憶の40%が失われ、1日後には記憶の6割以上が、1ヶ月経つと8割近くを忘れてしまう生き物だそうです。

これは多数の人を使い、ランダムな数字や英語の羅列を一定時間で覚えさせた後どの程度記憶が保持されるか、という研究の結果を元に発表されたデータで、未知の英単語を覚える私たちと同じようなシチュエーションと考える事が出来ます。

ですので、1度勉強したとしても忘れることは当然と割り切る必要があるのです。

記憶定着のプロセス

では人間は新しいことの学習は出来ないということでしょうか?決してそんなことはありませんよね。このエビングハウスによると、この学習したことを忘れる曲線の傾きを変える唯一のものがあると言っています。それが繰り返しです。

英単語学習

忘れたころ(保持率70%)に復習、また忘れた頃に復習ということを繰り返すことで、この「忘れる」スピードが遅くなり、なんと5回の復習を行なった場合には学習した事の保持率が学習半年後であっても80%も維持できるとしています。

つまり、科学的な研究でも「じっくり英単語学習」ではなく「繰り返し数をこなす」事が効果的であると証明されているのです。

4. 英単語の覚え方

それでは実際にどういう勉強が英単語学習に効果的かを考えてみましょう。

おすすめは寝る前にベッドの中

英単語を覚える時に重要なのはリラックスしているということです。机に向かって「よっしゃやるぞ」という調子では頭に入りませんし、残念ながらその勉強法も長くは続きません。

英単語のポイントは毎日触れること。毎日寝る前にベッドの中に単語帳を持ち込んでください。机の上で勉強できる時はライティングや長文読解などの勉強をしてください。

暗記する努力はしない

英単語帳を「ちょっと良く眺める」という程度で十分です。絶対に避けるべきなのは、1単語に時間をかけて何度も何度も繰り返して唱えたり書いたりしてその場で暗記しようとする非生産的な努力です。

ペースが大事

英単語帳をとにかく先へ進めることが重要です。これはこの後に書く繰り返しということにもつながります。1単語20〜30秒程度でどんどん視線を動かすこと、そのペースで1日100単語見てください。「見る」ことが大事で覚えろとは言ってませんよ。

目安のペースとしては、英単語を見たらその単語と意味を交互に頭の中で早く10回繰り返す、そしたらもう次、という具合です。1周目の時点で意味がわかってる単語があれば、それは学習する必要がないのでチェックでもつけておいてください。

短い間隔で繰り返す

1日100単語見られたら、1週間で最低でも500単語は見られると思います。もちろんこの時点で覚えているかどうかを期待してはいけません。

500単語程度(よくある英単語帳でいう1章分)を1週間で見たら、次の週に2周目に入ります。この時もペースは同じ、1日100単語、30秒/1単語以下を守ってください。1周目の時点で理解してる英単語についてはスキップしてしまいましょう。3週間目で3周目に入ります。行うことは同様です。

これによって、1ヶ月で500単語を4〜5回ずつは目に入れることができるはずです。

5. 単語力アップの実感も大切

繰り返す回数が増えるごとに、単語力が上がってることを実感できるはずです。例えば最初の1周は知らない英単語ばかりだったのに段々見覚えがある単語が増えてきて、意味のわかるものもチラホラ出てきて、といった具合です。

つまり繰り返し目に入れることで、脳は無意識のうちに自然と覚えはじめているのです。

6. 推奨学習ペース

1ヶ月目第1週

1日100単語を1時間程度で週5〜7日→500単語/週

この時点で理解している英単語については今後学習の必要はないため印をつけておく。

第2週〜3週

基本的に第1週と同じペース、同じ内容を繰り返す。この時、1周目(500単語)の中で印をつけた既知の単語についてはスキップ。

2、3周目の時点で暗記できていると思った単語については、印はつけない(この時点では短期記憶の可能性が高いため)

第4週

この時も基本的には今までと同じ。第4週目になってもまったく頭に残っていない英単語については「難」を示す別の印をつけておく。この「難」単語については自分の苦手単語であり、特に繰り返しが必要。

2ヶ月目

次の500単語を第1週と同じく100単語/日にわけて1ヶ月(4周)繰り返す。

この時、余裕がある日だけでいいので(1回/週程度)、前月の500単語をざっと流し読みをしたり、難印をつけた単語だけ眺めたりと、たまに目に入れて脳に忘れさせないようにする。

3ヶ月目以降

同様に繰り返します。

月が変わるごとにあたらしい500単語に挑戦しつつ、たまに前に戻って確認するということが大事です。1単語につき10回程度目にしてくるとどんなに難しい単語でも覚えてくるか、もしくは何かしらの当たりがつけられるようになってるはずです。

このようにして頭に入った単語は比較的長期記憶として定着します。一方、10回見てもまだ間違える英単語については、そこだけ時間がある時に繰り返せるよう印をしっかりつけておいてください。どんなに難しい英単語でも繰り返し目にすることで必ず覚えます。必ず、です。

7. IELTS/TOEFLスコアアップ用英単語集

試験対策用となると、はっきりいってアカデミックな英単語集であればなんでもいいと思います。一方、アカデミックではない単語や口語向けの単語、難易度が合っていない等の理由から、大学受験用のものや「お気軽な」単語帳はおすすめできません。私は超定番ですが、IELTS3500を使いました。

最近IELTS用の新しい単語集が発売になったようですが、こちらについては直接確認出来ていません。現状ではよほど好みが合わない等なければ3500を第一選択にしていいのではないでしょうか。

結果論ですが、IELTS受験に関して言えば最終的に3500の単語帳を使ってIELTSのリーディングスコアで8.5を取ってますので、この英単語集で十分だったと思っています(しかも最後の1章は手付かずの状況で)。

何よりここに出てくる単語はIELTS過去問集のリーディングパッセージにあるものから持ってきているものも多いので、過去問集に取り組みながら平行すると学習効果がより上がるかもしれません。

TOEFL受験も考えている方は3800が第1選択になります。もちろんIELTS用にも使えますが、その場合は最後の1章(専門用語等少しマニアックな単語が掲載)はスキップしてしまって問題ありません。

単語集に悩まれている方は、悩んでいる時間そのものが勿体無いので、何かしら1冊信じられる英単語集を購入してみて、さっそく繰り返し学習をスタートしてみてください。そして絶対に途中で投げ出したり他の単語帳に浮気したりしないように貫いてみてください。

必ず成果はついてきます。

8. まとめ

簡単にまとめます。英単語を覚えるためのコツは、

  1. 夜ベッドの中などリラックスした状況で
  2. 1日に100単語の早いペースで
  3. その場で覚えようとせず眺めるように
  4. 何度も何度も繰り返し目にすること

努力して短期に詰め込んだ単語は短期記憶ですぐ忘れますが、反復して目に入れて自然に覚えた単語は長期記憶となりいつの間にか覚えられています。私が思うに、英単語学習のKeyは「何度繰り返し目にするか」であり「どのくらい真剣に勉強したか」ではありません。

いきなり勉強法を変えるのは難しいことだとは思いますが、貴重な時間を無駄にしないよう、ここでご紹介した英単語学習への取り組み方を是非実践してみてください。

こちらの記事では読解力の向上のためのリーディング学習法についても触れているので合わせてお読みください。